金本監督、辞任! 

急転直下の辞任劇だ。11日、西宮市内の球団事務所で取材に応じて、金本監督が、今季限りで辞任することを発表した。 
「成績不振です。僕の意思も固かったし。やり残したことは多々ありますけど、結果の世界ですからね」
と話し、続いて、
「最下位ですから」
と、辞意を伝えた。

金本監督は、スッキリした表情で、ときおり笑顔も見せながら質問に答え、その後は囲み取材に応じた。辞任を決断したのは、
「昨日の試合後ですね。伝えたのは、社長の方です」
前日10日のDeNA戦(甲子園)終了後、辞任の意向を伝えられたといい、とうの揚塩球団社長は驚きは隠せなかったようだ。
「きのう試合後に、社長にもう少し頑張ってくれと言われた。やり残した部分は多々あるが、結果の部分。何より最下位ということ」

揚塩球団社長は慰留したが、固辞された。また、(辞任は)想定はしていたのか、という質問に、
「ないといえば、うそ。最下位なので、ひょっとしてそういう気持ちがどこかにあるのかなというのはないことはない。ゼロではなかったです」
一方では、谷本球団本部長は、金本監督の来季続投をも示唆していたが、連日、球団事務所に抗議電話が殺到。球団関係者は、
「朝10時から夕方6時まで、ずっと電話が鳴りっぱなし。一般に公表していない固定電話番号にまで、苦情が入り仕事に支障が出ている」
と話していた。不自然すぎる。なんだか、解任”の側面が色濃い退陣劇だったのではないか。かつての本社介入による「お家騒動」のにおいがする。何度も繰り返すが、球団経営に対する見通しの甘さは、本社-フロントにも責任がある。

シーズン終盤には、成績不振で厳しい批判にさらされたが、
「タイガースの監督の宿命。それはもとから覚悟の上。気にならなかった」
と話し、金本監督は、こうもいった。
「結果を問われるのは、阪神も、巨人も一緒。巨人は、3位でもやめないといけない。僕は、最下位ですから」
と、3位で辞任した巨人・高橋由伸監督のことにも触れた。
「(この3年間は)しんどかったというのが一番です。でも、若い選手もいい成績を残してくれたときはうれしかった」
再建の切り札として、監督に招へい。抜本的な改革を託したが、志半ばで頓挫した。今後については、
「何も決めてないですよ。ゆっくり疲れをとりたいというかね」

坂井信也オーナーも11日、大阪市内の電鉄本社で会見をおこない、今シーズン限りでオーナー職を交代する意向を明かした。現場の長である金本監督と、フロントのトップが同じタイミングで代わる異例の事態となった。

「10年間、やってきて70歳を越えたこともあり、今年でという思いは年初からありました」
と、説明。ただ奇しくも、金本知憲監督の辞任とタイミングが重なったことについては、
「私どもにも責任がある。金本監督にはつらい思いをさせてしまった。金本監督を支えられず、本当に申し訳ない」
と、悔しさをにじませた。後任監督の選考については、
「私は決めません。新しいシーズンに入ることですから、私が決めるのはおかしいですから。次のオーナーと、フロントにお任せします」
と話した。25日のドラフト会議については、
「今シーズン、ドラフトにかかる選手はウオッチしてきましたので。ヒアリングしてきた経緯にもあるので、関わらせていただこうかと」
と説明した。11月末日で藤原崇起(たかおき)氏(66)=現阪神電鉄代表取締役会長に、バトンタッチする方針。