「必死のパッチ」原口、延長10回V撃!

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「必死のパッチ」原口、延長10回V撃!

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○<中日2-6阪神>◇14日◇バンテリンドーム
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「ほんま、しんどい試合ばっかりや」

■延長戦、制す。同点の延長10回、一挙5得点で中日を沈めた。連敗を2で止め、同一カード全敗を阻止した。決勝打は代打の切り札、原口文仁。ヒーローインタビューで、
「バッテリー中心にすごく粘り強く守っていて、チャンスで打ちたいなと思って準備していた。チャンスで打つしかないと思っていきました」
追い込まれても必死に粘り、しぶとく左前に運んでチームを救った。
「いい感じで詰まってくれたので落ちるかな、という感触があった。難しい当たりだったけど島田がよく走ってくれました。ナイスラン!」
チームの拙攻と、ミスを吹き飛ばした。

「なあ。最後というかのお。ほんま。しんどい試合ばっかりや」
岡田監督は、
「ミスなかったらおまえ、歩かさせるのもあったかもしれんやん」
と、勝負のアヤを分析。延長10回、前川右京、猛攻口火の左前打。無死一、二塁から小幡が送りバントに失敗。直後に代打・原口が決勝の左前適時打を放った。

俊足の植田海が、この日はバットで魅せた。延長10回、1点を勝ち越し、なおも二死満塁。9回に代走で途中出場した植田に打席がまわってきた。
「原口さんがタイムリー打って勝ち越していたので、ちょっと気楽に。打てなくてもしゃあないわと思って入りました」
少し楽にバットを握ると、中日岩崎の151キロ直球をしっかりはじき返した。左中間深くへ飛ぶ適時三塁打で、走者全員が生還。いつもはホームを踏むことの多い男が、味方を次々にホームへとかえした。韋駄天(いだてん)が放った一打に、岡田監督も、
「いやいや、そら植田のが大きかったよ」
4番・佐藤輝のあとひと伸びで本塁打という右翼フェンス直撃となるダメ押し適時二塁打で、突き放した。

9回まで先頭打者が出塁したのは4度あるにもかかわらず、1得点のみ。3回の得点も梅野と西勇の下位打線だった。4併殺が象徴だ。走者の後方に打つというという鉄則ができていない。たとえば無死一塁では一、二塁間を狙ったり、最低でも併殺崩れになるようにする。その徹底がされていないからこそ、打球が野手の正面やベース付近にいくのだ。

先発・西勇、両足をつるアクシデントがありながらも、6回1失点と我慢強くゲームメーク。同点の9回を任された阪神・石井大智が大量得点への流れを呼び込み、今季3勝目を手にした。
「テンポよく投げられたかなと思います」
岩崎優は6―2の延10回、加治屋蓮が招いた一死二、三塁で登板し、試合を締めた。
「準備はしていた? もちろん」
通算80セーブを達成、歴代4位タイ。

※ 好判断のナイススルー、梅野隆太郎が好判断を見せた。あわや絶体絶命のピンチとなる状況を救った。8回一死から高橋周が左前打で出塁。続く板山の打席でゲラがワイルドピッチし、ボールはバックネット裏に跳ね返って一塁ベンチ前へ転々。梅野はボールを追いかけたが、最後はダッグアウトに飛び込むボールに触れることなく見送った。
「あえて入るまで待った。(走者が二塁を)まわるのは分かっていたから、やべえと思ったけど、(ベンチに)入るのを待った」
と、梅野。
「あそこは止めにいかないで見送ったっす。冷静に」
と、振りかえった。この時点で一塁走者の高橋周は三塁へ到達していたが、審判団の判断で二塁へ戻されることに。ボールデッドとなったことでテイクワンベースの判定となり、審判員が「走者を二塁に戻してゲームを再開します」とアナウンスした。もしボールを捕球していれば一死三塁の大ピンチに。犠牲フライも許されない状況となっていたが、ゲラは立ち直って後続を打ち取った。

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●<中日10-8阪神>◇13日◇バンテリンドーム
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■超乱打戦。11安打8得点も、投手陣が計10失点。先発の伊藤将司が3回6安打5失点、3番手・漆原大晟が1回持たず3安打4失点を喫した。

「伊藤将は、なあ全然やもんなあ。甘いのばっかりやもんなあ」
岡田監督は、左腕の状態について、
「ずっと全然やで」
と話し、二軍再調整。漆原も
「いやいやそんなの、2人でおまえ5点やもん、1イニングを、なあ。もう全然ボールも来てないよな、今な。置きに行っとるもんな、なんかな、そっと」
漆原大晟&浜地真澄、二軍再調整へ。

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●<中日3-0阪神>◇12日◇バンテリンドーム
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■今季11度目のゼロ封負け。連勝は4でストップした。村上頌樹が2回に福永、高橋周に二塁打、細川には2ランを浴びて3失点。
「スムーズに一、二、三回を投げられればまた違う結果になったと思う。先制点を毎試合のように与えてしまっているので、そこですね」

三振では何も起こらんよ…。4回一死二、三塁の好機に4番・大山悠輔、5番・佐藤輝が2者連続三振。岡田監督も、
「三振は何も起きないって言うてるやんか」
と、怒りを通り越してあきれモードだ。佐藤輝の今季2度目となる4三振などでチームは12奪三振。クルクルとバットがまわって、順位は3位から4位に後退。

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