〝満塁男〟木浪が決めた!

┌ \ ☆ 鼓動を鳴らせ。虎道を進め ☆/ ┐

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〝満塁男〟木浪が決めた!

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○<日本生命セ・パ交流戦:阪神1-0オリックス>◇6日◇甲子園
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劇的勝利も、石井が頭部直撃交代

■サヨナラ勝ちで、「関西ダービー」初戦を制した。0-0の10回裏。先頭の佐藤輝明が四球で出塁、大山悠輔が左前打で続き、犠打と申告敬遠で一死満塁。木浪聖也が、一塁線を抜くサヨナラ打を決めた。

お立ち台で、木浪は、「敬遠になった時に火が入りました」
と、興奮冷めやらぬ表情で話し、打った球種については、
「興奮しすぎて覚えてないです。事を起こせて良かったです」
と笑った。9回に登板した石井が打球を頭部に受けて緊急降板となっており、木浪は、
「大智のこともあったので、ずっと勝ちたいと思っていた。勝てて良かったです」
と話すと、勝利に沸くスタンドから惜しみない拍手と歓声が寄せられた。

先発・村上頌樹は、8回2安打無失点。終盤に入るまで至高の投手戦が繰り広げられた。
「粘り強く8回をゼロでいけてよかったです」
0-0の9回表には、村上からバトンを受けた石井大智にアクシデント。「カムバッカー」と呼ばれる投手返しのライナーを頭部に受けた石井は、マウンドに倒れ込んだ。先頭・広岡の弾丸ライナーが側頭部を直撃(内野安打)し、打球は大きくはねて三塁ファウルゾーンに転がった。その間、石井はマウンドに倒れ、頭を押さえこんでいた。

頭を固定された状態で担架に乗せられて、退場。まもなく球場正面に救急車がつけられ、救急隊が一塁ベンチのすぐ裏まで急いだ。頭や首を固定された状態で、ストレッチャーで搬送された。球場が騒然とする中、緊急登板した湯浅克己が無失点で切り抜け、流れを引き戻した。10回に登板した桐敷拓馬が、今季初勝利。藤川監督は試合後、
「チームドクターが見て、意識もはっきりある状態で、念のため病院にCTを取りに行ってる状態です。ですが、脳、頭のことなので、今後の経過を見守らないといけないと思います。なんとか無事で健康で。またグラウンドに戻ってきてもらえるように」
と、祈るように話した。

帰ってきた甲子園のグラウンドで、存在感を放った。小幡竜平が左下肢の筋挫傷から一軍復帰し、「6番・遊撃」で即スタメン出場。攻守で、勝利に貢献した。まずは持ち味の守備が光った。3回、先頭・野口の遊撃後方への飛球を走って追いかけ、最後はジャンピングキャッチ。ピンチの芽をつんだ。さらに7回一死一、二塁では杉本の三遊間に飛んだ打球を逆シングルで捕球し併殺を完成。ここでも村上を救った。

藤川監督がリクエスト成功。9回の守備で、無死一塁から西川の打球はニゴロ。二塁の中野から二塁ベース上で送球を受けた遊撃手・小幡は一塁走者・広岡の二塁へのスライディングに足が絡む形となり、二塁封殺のみに終わった。スライディングした位置が二塁ベースから離れた小幡の右足部分にかかって小幡が転倒。

田中内野守備走塁コーチは、血相を変えてグラウンドに飛び出した。試合後、
「今ダメだからね。やっちゃいけないことだから。やっちゃいけないことはやっちゃいけない。選手は一生懸命やっている。僕らも『絶対やるな!』と教えてる。困るのはお互いだし。明らかに(滑り込んだ位置が二塁ベースから)離れてるように見えたのでね」
直後に藤川監督がベンチを出て、併殺崩しのスライディングに猛抗議。守備妨害ではとアピールして、リクエスト。映像でのリプレー検証の結果、広岡は小幡への守備妨害を取られアウトになった。さらに、広岡に対しては審判から警告が与えられた。スタンドからは怒号が飛び交う異常事態となった。

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