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村上、圧巻の投球!

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○<日本シリーズ:オリックス0-8阪神>◇第1戦◇28日◇京セラドーム大阪
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佐藤輝、“奇襲”初球ヘッスラ二盗

■13安打8得点快勝で、白星発進を決めた。日本シリーズ歴史的先勝。

第1戦の先発を託された村上頌樹が、圧巻の投球内容で見事に大役を全うした。
「良い緊張感が力に変わりました」
7回2安打無失点で、オリックス打線を翻弄。打線の大量援護も呼び込み、リードを保った。同学年の相手先発山本に投げ勝った100球の熱投で、日本シリーズ初勝利となった。
「打線の方が3点、4点と取ってくれたので」
と、自分のペースを崩さず、7回無失点。
「まだ厳しい戦いが続くと思うので、ファンの方の力を貸して下さい」
と、スタンドに呼びかけ、大歓声を浴びた。気合のこもった投球で、4回までパーフェクト投球。勝敗分けた5回の攻防。1回で30球投げて、無失点は珍しい。先頭森にドーム天井の隙間にボールが吸い込まれるエンタイトル二塁打で出塁を許したが、後続を寄せつけなかった。

初戦に勝利し、岡田監督にとってはうれしい日本シリーズ初勝利となった。66歳シーズンでの勝利は、楽天・星野仙一監督と並んでシリーズタイ記録。勝利監督インタビューでは、
「いやいやもう、相当プレッシャーあったと思うけど、村上はいつも通り。打つ方がすごく奮起したですね」
と、笑みを浮かべた。

打線は“岡田マジック”がハマり、難敵オリックス山本を攻略した。両軍無得点の5回、先頭佐藤輝が中前打で出塁。続くノイジーの打席の初球で、今季7盗塁の佐藤輝が二盗を成功させ、ヘッドスライディングで二塁を陥れた。
「成功すると思って走りました。(二塁には)もう頭からいこうと思っていました」

「シーズンも走ったりしてましたから、ノーアウトからだったんで、非常にね。まして初球だったんで、勢いつける盗塁だったですね」
と、岡田監督。意表を突く形でチャンスメークし、「7番・DH」に抜てきされた渡辺諒が続いた。一死三塁から山本の内寄り155キロツーシームを振り、打球はつまりながらも中前にポトリ。待望の先制点を奪取。
「何とかかえすために、初球から思い切って振った。詰まりましたけど、いいところに落ちてくれた」

ついで木浪が右前打でつなぎ、二死一、二塁から近本が右中間をぶち破る走者一掃の適時三塁打でさらに2点を追加。なおも二死三塁から中野が外角低めのカーブに食らいつき、技ありの左前適時打で4点目をゲットした。

攻撃の手を止めなかった。6回は先頭大山が四球で出塁し、ノイジーが左前打でつないで二死一、三塁から木浪が左前適時打をマーク。なおも一、二塁から坂本が左翼線への二塁打で6点目を奪い、山本をKO。難敵右腕に10安打を浴びせて7得点を奪取。指揮官の策がハマり、見事に打ち崩した。

大山が無安打だったが、3四球+好守。それもすべてフルカウントから選んだもの。最高出塁率のタイトルを獲得したシーズンのように、チームのため打ちたいところでも我慢して、落ち着いてボールを見極めていた。4-0の6回は、先頭で四球を選んだことをきっかけに打線が3点を追加。9回一死一、三塁でも四球でつないで一死満塁として、追加点につなげた。ヒットは出なかったが、いい感じで初戦を終えられたのではないか。

※ 阪神打線が13安打をマークし、日本シリーズでの球団記録を59年ぶりに塗り替えた(前回の関西シリーズとなった1964年の第5戦で12安打をマークし、これが球団記録となっていた)。9回には近本が右中間二塁打を放ってタイ記録とし、森下が中前打を放って新記録とした。

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