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    タイガース、新時代へ

  ★スポーツ紙、ななめ読み★

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追いつき、追い越し、逃げ切った!

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○<阪神5-4ヤクルト>◇27日◇甲子園
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押し出し四球OK、光った桐敷のストレート勝負

■1点差をしのぐ“薄氷の勝利”。逆転勝ちし、単独首位をキープ。貯金5で、3試合を残して4月の勝ち越しを決めた。毎年恒例「ゴールデンウイークこどもまつり」の2日目。近本光司が右越えに3号の逆転2ラン。先発・大竹耕太郎は先頭被弾など2回まで2失点だったが3回以降持ち直し、7回途中3失点で3勝目。お立ち台には近本と、大竹が上がった。

岡田監督、
「最後は1点差になりましたけど、きょうの1勝は大きいですね」
と、胸を張った。
「昨日は終わってすぐ野手集めて言ってたんで。それに応えてくれたですね」
と、ベンチ裏の動きを激白した。
「いや、昨日打ち取られ方が悪いからさ、今日もおんなじようなピッチャーでなあ、だからお前、それで言うたんよ。明日までに切り替えて、ちょっと考えろ言うて」
と、ハッパをかけたという。
「だから、まあね、そら内容は言われへんけどね、今日のピッチャーね、昨日もね、打ち取られ方とかな、そんなんはもう試合見とったら分かるやんか。それをやらんようにっていう、一番典型的なんは近本のホームランやったな、やっぱりな、おーん」
と、狙い球の絞り方などについて言及した。

岡田監督は1点リードの9回一死一、三塁の場面で内野が前進守備ではなく、併殺シフトを採ったことについて、
「常識よ」
と語った。代打・川端の走力と二遊間の守備力を考えた措置と説明。前進守備なら同点適時打となっていた打球だけに、大きなワンプレーとなった。

1-2の5回だった。近本光司が、右越えに3号の逆転2ランを放った。3球続いた変化球には見向きもせず、ストレートを仕留めた。ピンチでは変化球を軸にカウントを整え、そこで勝負。あるいは、追い込んでからストレート勝負というヤクルトバッテリーの配球を読んだのである。
「追い込まれていましたが、自分のスイングをすることを心がけていました。大竹も頑張ってくれていますし、逆転することができてよかったです」
なおも二死二塁と攻め、大山悠輔が左前に運んで4-2とした。

先発の大竹耕太郎が、初回先頭の初球に本塁打を浴びた。チーム16試合ぶりの被本塁打で、前日に更新した球団記録が途切れた。ただ大竹は3回以降、別人のように立ち直った。6回まで1人も走者を許さず、逆転を呼び込んだ。7回に、3連打で一死満塁とされた場面で降板。
「苦しい場面で代わってしまって、申し訳なかった。あした、キリ(桐敷)に何か贈呈したい」
と、頭を下げた。代わった桐敷拓馬は、押し出し四球で1点返されたが、
「腹をくくった結果」
リードを保った。

その7回に、先発・大竹が3連打されるなどした後、一死満塁で桐敷がマウンドへ上がった。この時点でタイガースのリードは2点だ。桐敷は、まず中村を追い込んでからストレートで空振り三振に抑えた。続く青木に対してはフルカウントからの直球がボールトとなり押し出し四球。1点差とされるのだが問題ない。無理に勝負して、タイムリーを許せば、一気に同点とされる可能性もあるためだ。

それならば際どい所を攻めて、その結果、押し出しとなっても構わない。そして最後は赤羽を直球で空振り三振。桐敷のストレート勝負が光ったイニングだったといえる。同点もOKかと?、岡田監督は、
「いや、そんなことないよ。同点はあかんよ。同点はあかんよ」

7回、森下翔太の左前打で再び2点差とし、ダブルストッパーへの必勝継投から1点を返されるも逃げ切った。
「8回、9回は2人(岩崎とゲラ)出したら任さないとしょうがないよ。どうこう言うても。まあ最後は、ねえ、1点でも勝ち切ると、それが後ろのピッチャーの仕事やから。1点やったらエエ仕事するけど、3点やったら取られるピッチャーっていっぱいおるよ。でも、勝ち切るのが一番大事やからな。後ろの2人に関しては」

2点差の8回に登板したのは、岩崎。一死からオスナに左前打を浴びるも、続く村上を空振り三振。最後はサンタナを135キロ直球で二ゴロに仕留め5ホールド目を挙げた。最終回にマウンドに上がったゲラは、先頭の武岡に右翼ポール際に本塁打を被弾。1点差に迫られ、さらに2安打と犠打で一死一、三塁のピンチを招くも、中野拓夢の好守備もあり後続を打ち取り無失点。5セーブ目を挙げ、
「感じとしては悪くなかった。勝てたことがよかったです」

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●<阪神2-8ヤクルト>◇26日◇甲子園
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■4失策と守乱で、今季ワーストの8失点。2分けをはさむ連勝は7でストップした。

先発の青柳晃洋は制球を乱した。2回に3連打を浴びて2点の先制を許すと、4回にも押し出し四球や失策が絡みKO。自身今季最短の3回1/3を7安打5失点でマウンドを降りた。

野手もカバーしきれなかった。遊撃手の木浪聖也が3失策。4回無死一、二塁から8番武岡のゴロをファンブルすると、1番西川の中堅への犠飛でカットに入ったが、本塁送球を引っかけてボールは一塁方向へ転々とし進塁を許した。さらに7回にもゴロをはじいて3失策目。一塁手の大山悠輔にも6回に適時失策。

※ 森下翔太、自身の月間最多5号ソロ。
「うまくバットにのせて打つことができました」

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