矢野野球に失望感!

■■ カール・ハッベル(Carl Hubbell)、「MLB・投手Ⅱ」に追加しました。お時間があれば、読んでみてください。阪神タイガースのコラムは小休止といったところです。■■

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~ 矢野野球に失望感! ~

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矢野野球に失望感!

矢野監督の続投が正式決定。続投は正式に決まったが、球団内に、
「このままで来季を迎えて良いのか?」
との声もある。3年契約最終年で区切りのシーズンだった矢野は、壁を突き破るに至らなかった。単年契約による“泣き”の延長。もっとも、1年しか身分が保証されない指揮官が敏腕コーチを呼ぶのは難しい。試合中の守備位置の指示など多くの課題を抱えながら、一軍首脳陣はテコ入れゼロで、全員残留の見込みだ。阪神が選択した「もう1年」の意味は重い。

シーズン2位で貯金「21」の矢野阪神は、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージで借金1の3位・巨人に2連敗し、あっけなく終戦した。前半戦の首位を快走し、2位に最大7ゲーム差をつけて、16年ぶりの優勝かと期待を抱かせたが、最後の最後でヤクルトに大逆転を許した。
「12球団最多の77勝を挙げても優勝できず(※優勝のヤクルトは73勝)、CSも突破できないというのではトップを変えるべし」
という声がフロントから上がっていたとしてもなんら不思議ではない。



矢野野球の限界か。将の器に関しては、チーム内でも疑問の声がある。特に問題視されているのが、プロで実績を重ねたプライドを持つ選手へのフォローのなさだ。起用法に気を遣うベテラン勢をうまく操縦することができず、球団フロントを汚れ役に次々とクビを切ることで、勝負の3年目の指揮態勢を整えたものの、今度は頼みの綱の助っ人勢が造反。

前半戦の快進撃の立役者の1人、サンズは後半戦に入ると不調を理由にベンチスタートが増えてCSも不出場。真面目で勤勉な性格ゆえ
「最後まで気持ちを切らさず、なんとか踏ん張っていた」
と、チーム関係者はいうが、自己主張が控えめなのをいいことに冷や飯を食わされたのが実情だ。対照的に、一軍登録枠の関係で夏場に二軍調整が続いたマルテは、SNSに不満をぶちまけ帰国も辞さない態度を示すなど暴走。ほかの助っ人が、
「なぜ自分が外れるんだ!」
と、納得できないまま二軍に落ちる姿が数多く目撃され、チーム内に不穏な空気が充満した。矢野監督はフロントに希望して2年連続で外国人8人体制で臨みながら、助っ人たちの心に寄り添えず制御不能に陥った。

さて、そんな外国人選手の去就はというと、シーズン前半の快進撃を支えたサンズ、中継ぎのエドワーズは今季限りで退団する見込み。複数年契約のチェン、アルカンタラ、ロハスの3選手は残留。ガンケル、マルテは来季も契約更新する方針だ。2年連続セーブ王のスアレスとは昨オフ2年契約を結んだが、2年目はスアレス側に選択権があり、球団は全力で残留交渉を進める。

首脳陣への不信感はシーズン終盤から、日本人選手の間でも爆発寸前となった。あるチーム関係者は、
「9月下旬以降、二軍時代から子飼いにしていた選手の先発出場が急増したあたりから、ベンチの空気がおかしくなった」
と証言。これが指揮官が繰り返してきた「俺らの野球」の実態で、教師と生徒の関係に収まらない選手の力は生かし切れず。それでも勝ち続ければ選手らの不平不満をかき消せたが、まさかのV逸から瀬戸際まで追い込まれ、最後は冷遇した大山や梅野を今さら先発起用し敗れた。

たしかに、クリーンアップを担う強打者たちが稼働しなかった。不動の4番として期待された大山は好不調の波が激しく、スタメンを外れることも。サンズも後半戦に入ると下降線をたどり、シーズン終盤の10月にファーム降格。打線の核と期待されたロハス・ジュニアも、不本意な成績に。マルテも9月以降に調子を落とした。しかし、そんななかで大きな光となったのが、ドラフト1位の黄金ルーキー・佐藤輝だ。まずは、守備位置だろう。
「三塁・佐藤輝で、大山は他のポジションにすべき」
の声もある。本職は三塁だが、新人の今季は右翼を守った。だが、大山が戦線離脱した際に三塁を守り、安定感抜群の守備を披露している。他球団のスコアラーは、
「佐藤は三塁が似合う。グラブさばきがしっかりしていて、送球も強い上に安定している」
守備にも難がある大山だ。とうぜん、大胆コンバートも視野にいれてほしいものだ。



救いのない形で終戦を迎えながら、試合後に選手を集めて今季の戦いをねぎらい、来季へ向けたメッセージを発信することもなかったという。3年かけてつくり上げた「俺らの野球」で人心掌握の限界を露呈した指揮官のもと、4年目の来季にどんな伸びしろが残されているのか。会見では、
「(V逸の)責任は感じている。もう一度頑張りたい」
と、抱負を語った矢野監督。しかし、
「エラーは減らしていかなきゃいけない。それがなければ優勝の可能性はあった」
4年連続リーグ最多失策と、守備難は今にはじまった話ではない。矢野監督の就任前年の2018年も89失策。ザル守備の改善は急務だったはずだ。にもかかわらず、矢野監督は3年間で何一つ効果的な手を打てず。今春キャンプでは守備の名手だった川相昌弘氏を臨時コーチに呼ぶも、焼け石に水だった。後半戦で急失速したのは、決して守備だけが原因ではない。矢野監督の一貫性のない采配も、やり玉に挙がっている。

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