┌ \ ☆ 鼓動を鳴らせ。虎道を進め ☆/ ┐
┃タ┃イ┃ガ┃ー┃ス┃、┃新┃時┃代┃ヘ┃
★スポーツ紙、ななめ読み★
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佐藤輝、“伝説弾”!
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○<阪神4-1巨人>◇25日◇甲子園
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村上頌樹が4勝目
■快勝。今季最長5連勝で、8日以来の単独首位にたった。68年ぶりG戦開幕4戦4勝。佐藤輝が、4戦ぶり8号3ラン。村上頌樹が8回1失点に抑え、ハーラートップの4勝目をマークした。創設90周年の「タイガース・レジェンズデー」。今季最多の4万2628人の観客が球場に足を運んだ。
佐藤輝が、甲子園の夜空に豪快な放物線を描いた。1-0で迎えた3回一死一、二塁の好機で打席へ。カウント2‐0から赤星のフォークをすくいあげた。高々と舞い上がった白球は失速することなくバックスクリーン左へ。20日の広島戦(甲子園)以来、4試合ぶりの一発で巨人を引き離した。
佐藤輝は試合前に7本塁打で並んでいた巨人の岡本を抜き、8本塁打でセ・リーグ単独トップに浮上。さらに、試合前に20打点だった岡本を抜き去り、21打点で打点でもリーグ1位に躍り出た。
「打ったのは、フォーク。追加点のチャンスで、バッティングカウントになったので自分のスイングを心掛けました。良い方向に、良い角度で飛んでくれたと思います。気を緩めることなく、次の打席も頑張ります」
藤川監督は、
「放送席で今、糸井さんが喜んでいるんじゃないですか」
と笑み。それでも、打線の話題には、
「どこかで、昨日も言いましたけど、いつまでも続かないものが打線ですし。とにかく丁寧にやる。それのみ」
その糸井嘉男氏は
「ボールの捉え方がいいから、あそこまで飛んでいく。佐藤輝の持ち味が出ました。あの方向への打球はいい傾向ですし、今はどんなピッチャーにも対応できますね」
初回、大山悠輔の先制適時打で1点を先制。今季4度目、V打。
「思い切って打つだけでした」
「魚雷バット」(トルピード)で弱点補い、決勝打。3球目は内角に狙った真っすぐが逆球になり、待っていたかのように逆方向にはじき返した先制のタイムリーだった。飛距離を重視していない魚雷バット。
大山は外角球を逆方向に打つ意識があった。魚雷バットの弱点は外角球を強く打てないことだといわれているが、調子が悪いときはバットのヘッドが返りやすくなってしまう大山の弱点を補ってくれる。だからしっかりと押し込むようにミートし、ゴロにならずに低いライナーになった。
3番・森下は今季5度目の猛打賞をマークするなど、
「姿勢とタイミングを自分の中で捉えられているかを意識して、それだけです。どんな打球がいったとしても」
クリーンアップが躍動した。ついで、前川右京も3試合連続長打。自己最長の連続試合安打を13に伸ばした。
「翔太さんとか配球も…もっと勉強しないと」
先発・村上頌樹が無四球と小気味いいテンポで巨人打線を封じた。8回1失点に抑え、ハーラートップの4勝目をマークした。111球の熱投で4勝目を挙げた。
「フォアボールなく、テンポよくいけたのがいいかなと。野手がいいプレーをしてくれたので助かりました」
立ち上がりは、ボールの走りからも決して良いとは思わなかった。前回登板した広島戦(4月18日、4回7安打5失点)でふがいない投球だったから、不安な気持ちも入り交じっていたかもしれない。
しかし、佐藤輝のバックスクリーンへの3ランに村上は苦笑いを浮かべていた。
「あれで入るんやっていう感じだったので。輝もすごいけど風もすごいなと感じた。自分ももう一度集中し直す良いきっかけになりました」
中堅方向に吹き付ける強風に“危険”を察知し、「低めに丁寧に」をより意識して腕を振った。岩崎優が、リーグ単独トップの9セーブ目。
■「Tigers Legends Day」; 試合前のファーストピッチに阪神OB、江夏豊氏(76)が車椅子でサプライズ登場。田淵幸一氏とのバッテリーが久しぶりに実現した。3人は現役時代の年代に合わせた、復刻ユニホームで登場。掛布氏が車椅子をマウンドまで押して、江夏氏はマウンドの少し前方で車椅子から立ち上がった。打席には掛布OB会長が立ち、チューブをつなげたまま、投げる仕草でスタンドを湧かせた。江夏氏は、
「甲子園はふるさとだから。この球場をバックにして野球をやれたんだから。それが自分の一番の誇りです」
と、笑顔。田淵氏、掛布氏との共演に、
「俺にとっては懐かしい戦友だもんね。いいヤツらと一緒に野球ができたよ。みんな20歳とかから野球をやっているんだからね。しゃーないな、年を取るのは」
田淵氏は瞳を潤ませ、感無量の様子。
「泣けてくるね、懐かしい。年取ると涙もろくなるのは本当だね」
この姿に藤川監督は、
「グラウンドに出たらプロ野球選手であった、しかもすごく偉大な選手の方ですから本当に血が騒ぐのは分かります。頭が下がるというか、本当にさすがだなというひと言です」
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