1試合、5発!

4番・大山がヤクルト相手に、2打席連発。1試合5発の火付け役となり、今季最多の16安打13得点の猛攻の主役をになった。

「涙が出そうです」
両手を高々と掲げ、喜びを爆発させた。岩田がヤクルト戦に今季初先発し、5失点完投で2年ぶりの勝利を挙げた。
「1型(糖尿病)の患者さんたちが見ているから…。絶対にあきらめたら駄目なんで」
必死に腕を振った。序盤こそボールが高めに浮く場面もあったが、27アウトのうち16個がゴロアウト。持ち味を存分に発揮した。汗を飛ばしながら、118球の熱投で9回9安打5失点(自責2)ながら、完投勝利。実に1402日ぶりとなった。「サンケイスポーツ」によると、
「岩田にとっても、チームにとっても大きい1勝になった」
と、穏やかな表情でヒーローをたたえた矢野監督。

大山が初回に2戦連続の先制3ランを放つと、3回には2打席連発の4号ソロ。開幕から打撃不振に苦しんだ男が引っ張った。今季初の猛打賞、4打点。はかり知れない4番の重圧。
「とにかく今日は勝ててよかった」
と、真っ先につぶやいた。

中谷のバットも猛威をふるった。ベテラン福留が今季初めてスタメンを外れ、休養にあてた。代わって6番・左翼でスタート。自身初の2打席連続アーチが飛び出した。4回に3号2ラン。6回にも、4号2ランと計3安打5打点をたたき出した。
「最初の1本で終わらず、3本打てたのはよかった。(福留休養のゲームで)そういう日に、若い選手で結果を出せたのは今後につながると思います」

糸原が自身初のクリーンアップとなる5番に起用され、初回の二塁打から3打席連続ヒットを放った。矢野監督は、
「期待通りの打撃をしてくれた。こういうので乗っていって欲しい」
と、うれしそう。福留の代役・5番を果たしたとうの本人は、
「打順は関係ありません。チームの勝利につながったことが一番」
と、キャプテンらしく勝利を何より喜んだ。

<ヤクルト5-13阪神>◇18日◇神宮



過去の試合;
△<ヤクルト2-2阪神>◇17日◇神宮

ドリス不在(体調不良)の戦いを強いられたが、執念ドローだ。7投手のリレーで、3時間53分の総力戦。矢野監督は神宮の三塁側クラブハウスで、
「何回もピンチをつくりながらも、本当に投手が粘ってくれた。負けなくて、助かった部分ももちろんある。本当に、投手陣がつくってくれた引き分け」
と、粘り腰を評価した。直球で押し込み、変化球を低めに集めて凡打の山を築いた。先発の青柳は7回無失点と好投。今季最長イニングを投げたが、またも今季初勝利はつかめなかった。
「5回から、ノーヒットやったっけ。やっぱり、もう打つしかないでしょう」
と、停滞ムードを打破すべく、打線の奮起を求める。大山、会心弾。5戦ぶり特大2号も、好機で凡退。

●<ヤクルト9-5阪神>◇16日◇松山

ガルシアが来日最短の1回1/3、7安打7失点と試合をぶち壊した。開幕から3戦連続7失点KOだ。二軍落ちが決まった。背番号77を上回る「7・7・7」の悪夢に襲われた。対戦した打者14人のうち、ストライク先行はわずか4度と制球難は明らかだった。矢野監督も険しい表情を崩さなかった。
「もう3回目やからね。抹消するし、今のまま投げていても、いいものが出そうな感じがなかなかない」
ローテ再編を余儀なくされた投手陣。それにもまして、ある阪神OBからもたらされたガルシアに関する「不穏情報」が物議をかもしている。それは故障に関することで、
「昨年いた中日で背中を痛めていると、中日の幹部から話を聞いた。初めて1年間ローテこそ守ったが、シーズン後半から勝てなくなっていたのはそれが原因。背中の筋肉がガチガチに固まっていて、その蓄積が残っていて今もケアをしないと大変らしい。だから、中日は“来年は持たない”と踏んだそうだ。今思えば、キャンプでの投げ込みも極端に少なかった。影響があったのだろう」
というものだ。ある球団幹部は、
「初めて聞いた。メディカルチェックでは何もなかったんだけど」
と話したが、ショックはかくせない。