秋季キャンプ、あらかると(2)

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┃秋┃季┃キ┃ャ┃ン┃プ┃ あらかると(2)
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■12日。キャンプも、第3クールが終了。藤浪の“悪癖”である右打者の体付近に抜けるボールが影を潜めており、山本昌臨時コーチは、
「(右打者の体付近に)行きづらくなっているのがすごく大きい。確率的に言うと、大幅に減るはず」
と断言した。課題を着実にクリアし、上昇カーブを描く藤浪の現状に自然と表情がほころぶ。この日は、“憲伸カット”(伝授されたカットボール)を5球を投げた。

■ドラフト1位の創志学園・西純矢投手(18)が9日、プロ意識を高める濃密な時間に浸った。秋季安芸キャンプを見学。同2位の履正社・井上広大外野手(18)と秋季安芸キャンプを初見学。藤浪のブルペン投球に、
「めちゃめちゃ速かった」
と、西は驚愕。井上もまた、大山の力強いスイングに目を奪われた。
「スイングもきれいですし、横から見ても後ろから見てもミスショットが少ない。見習っていきたい」

■臨時コーチを務める山本昌氏が1日、チームの練習に初参加した。藤浪が山本氏からアドバイスを受けた。制球難克服が課題の藤浪は、球を離す際の手首の角度について、
「斬新な角度から意見をもらって、参考になり、すごく面白かった」
山本氏も悩める右腕を、
「(潜在能力は)ケタ違い。強烈だね。あれを100球のうち80球投げられれば絶対に完封する」
矢野監督も自ら質問し、
「昌さんから学べることは多い。本当に来てもらってよかった」
とうなずいた。その矢野監督が山本氏に期待するのは、藤浪復活の後押しだ。今季は一軍が福原、金村、二軍が香田、高橋と4人の投手コーチが藤浪の指導にあたったが、後退の一途。山本氏を招く引き金になったといわれる。“山本昌塾”、若虎は生かし切れるか。



■秋季キャンプがはじまった。10時の全体練習開始前には、志願の早出特守がおこなわれた。初日の練習前としては、異例の猛特訓となった。久慈、藤本両守備走塁コーチは途中、身ぶり手ぶりを交えて、グラブの出し方や送球体勢を助言するなど、全体練習がはじまる前から熱血指導だ。

■栄誉喜ぶ阪神バッテリー。守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデングラブ賞が31日に発表され、バッテリーが受賞した。2年連続2度目の栄誉となった正捕手の梅野は笑顔を見せ、
「西さんとそろって受賞できたことは価値がある。昨季とは違った喜びを感じる」
阪神の投手が受賞するのは、西が球団史上初。
「梅野とは切磋琢磨しながら、お互いを高め合って頑張っていきたい」

◆高山が30日、31日から始まる秋季キャンプに向けて高知・安芸入り。
「一番目立ってやらないといけない」
と、決意を明かした。来季5年目を迎える2016年の新人王が、レギュラーをつかみ取るため全力でアピールする。

栄光も挫折も、すべてを味わってここにたどり着いた。定位置をつかむにはバットしかないことは、高山が一番わかっている。クールな男が「目立つ」という言葉を使って、来季にかける決意を明かした。

■矢野監督が31日からはじまる秋季キャンプに向け、高知入り。選手に「チャレンジ」、「楽しむ」重要性を訴えた。今季3位に食い込んだが、チーム102失策、同538得点はともに両リーグワースト。守備と、打撃の向上など解消すべき課題は多い。
「ゴロやったら数受けなあかんやろし、バットも数多く振らなあかん。俺は自主性が必要だと思っていて、俺らがスイングをするぞと(選手に)言わせるのではなく、(自主的に)僕がやります」
と、あらためて自発的に鍛錬にのぞむ姿勢をもとめた。注目選手は、二人だ。高山と、高橋遥だ。

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