“アレ”へのマジック「1」!

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   タイガース、新時代へ

 ★スポーツ紙、ななめ読み★

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“アレ”へのマジック「1」!

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○<阪神4-0巨人>◇13日◇甲子園
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佐藤輝、19号満塁弾

■アレ、王手へ。主砲・佐藤輝の打棒が、火を噴いた。甲子園が序盤からお祭り状態。佐藤輝、満塁弾に大歓声。エース・青柳も先発としての役割をまっとうした。6回を投げ4安打に封じ、今季初の無失点投球。自身5連勝で8勝目をもぎ取った。先発投手にすべてて白星がついて10連勝は、阪神では11連勝した63年以来60年ぶり。快勝し、優勝へのマジックが「1」となったことで、ファンのボルテージも最高潮に達した。

佐藤輝、興奮を抑えきれなかった。3回一死満塁から5番・佐藤輝が、巨人2番手・松井の甘い変化球をとらえ、右中間スタンドへ先制の19号満塁弾。今季2本目、自身3本目のグランドスラム。
「チャンスの場面でしたし、強く振っていくイメージで打席に立ちました。しっかりワンスイングで仕留めることができてよかった」
放った打球は、栄光まで続くアーチを描いた。バックスクリーン右に着弾したその瞬間、甲子園が大歓声に包まれた。走者3人をかえし、ゆっくりホームベースを踏んで大騒ぎのベンチへ。先制のグランドスラムで、大きな、大きな4点のリードを奪った。
「日に日にファンの声援が大きくなるのを感じて、プレーしています」
と、お立ち台で語った。最後に、満員の虎党に向かって叫んだ。
「あしたも絶対勝ちます。バモス!!」

第1打席で中堅フェンスを直撃する二塁打を放った際、二塁塁上で首をかしげていた。
「1打席目は風に負けたので、2打席目は負けないように」
と、続く第2打席でしっかりと修正し、フェンスを越える打球をかっ飛ばして見せた。今季出場116試合目で初の猛打賞を決めた。2回に二塁打、3回に19号先制満塁弾、そして8回の第4打席で中前打を決めた。
「それがめちゃめちゃうれしいですね。今シーズン初めてなので。一番うれしいです」

青柳が6回無失点の力投を見せた。巨人打線を4安打に封じ、6回のチャンスでまわってきた打席で、89球で降板した。
「負けるわけにはいかなかった。ファンの声援を聞いて、絶対に負けられないと思いました」

ヒーローインタビューが終了し、佐藤輝と青柳が場内一周を終えても、ほとんどの阪神ファンが帰路に就くことはなかった。スマートフォンとにらめっこし、神宮球場の様子をリアルタイムで追った。広島が反撃及ばず2-5でヤクルトに敗れると、甲子園は大歓声に包まれた。これで14日の巨人戦に勝てば、球団史上最速でリーグ制覇を決めることになる。

※読売テレビが、15日広島戦の緊急放送を決定。14日に優勝が決まった場合は、放送はしない。

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