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タイガース、新時代へ
★スポーツ紙、ななめ読み★
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村上、投打で活躍!
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○＜セ・CSファイナルステージ：阪神4－1広島＞◇第1戦◇18日◇甲子園
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岡田監督、初球攻撃指示
■逆転勝利。村上が、CS初登板初先発で勝利投手となった。
4回に先制を許しながらも、森下のソロで試合を振り出しに戻した。5回には、村上に勝ち越しの適時二塁打が飛び出し、近本も中前２点打で続いた。一気に３点リードを奪うと、盤石の投手リレーで勝ちへ導いた。
実戦感覚が不安視されていたが、岡田監督は、
「打つのが心配してたんですけど、ヒット出てない選手もいるけど、勝つことによってどっしりいける」
と、ニンマリ。短期決戦の戦い方にも、
「いや、別に普通どおり。サインは近本の盗塁だけですね」
と明かし、
「ブルペン陣も実戦感覚なかったと思うけど、一回投げさせたかったんでワンポイントいったんですけど」
と、8回、石井－島本のリレーの狙いも明かした。
村上は、6回3安打1失点。自己ワーストタイの3四球と乱れる場面はあったものの、プレッシャーをはねのけ要所を締めた。101球で、6奪三振。村上降板後は桐敷、石井、島本、岩崎とつないだ。桐敷がポストシーズンデビュー戦で圧巻の3者連続三振と快投。
その村上、打席でも輝いた。同点の5回一死一、三塁。九里から一塁線を破る適時二塁打で勝ち越しに成功。広島の一塁・韮沢が、捕球できずにそらして、勝ち越し点が入った（結果は適時二塁打）。思い切り雄たけびをあげながら一塁を駆け抜けると、二塁ベース上で力強くガッツポーズを見せた。ポストシーズン勝利投手による勝利打点は、球団史上初の快挙となった。
打線は、森下がチームに流れを呼び込んだ。
「（打席に）入ったときから、自分の構えができていたので、『この打席は打てるな』と思っていました」
初回に死からは三塁線を突破する二塁打で出塁。1点を追う4回には一死から九里の甘い変化球を引っ張り、左越えの同点ソロを放った。岡田監督は、
「森下が打つと盛り上がる」
と言っていた。その通りになった。
「いやいや、だから初回の打席からね、もう一番タイミング合ってたしね、うーん」
坂本が鬼の形相を浮かべてバットを放り投げ、まっすぐ前だけを見つめて一塁へ歩いた。5回一死、広島・九里が投じた内角シュートが坂本の右腕を直撃した。普段は温厚なイメージがある選手だけに、怒りのしぐさに甲子園は騒然。岡田監督は、「結局坂本がフォアボールみたいなもんよ、デッドボール。やっぱあれで繋がったよな。木浪が打つと、近本も打ちよるから」
この坂本の姿にチームは奮起したのか、木浪が右前打で一、三塁と好機を拡大すると、投手・村上が一塁線を破る勝ち越しの適時二塁打を放った。さらに近本にも中前２点打が飛び出し、死球からの怒涛の３連打で広島を突き放した。木浪、村上、近本はファーストストライクを捉えたヒットだった。岡田監督は、
「いやいや、ファーストストライクて、まあ、ミーティングではちょっと言ってたんよ、このな、だから、フォアボールが、向こうは一番フォアボールが嫌と思うんで、シーズン中の戦いから見てもね、だから、どんどんストライク来るから、今日はもうね、最初から打っていいて言ってた。まあその通りでどんどんストライクきとったからね、九里も、だから球数少なかったでしょ、うん」
以降は盤石の投手陣が付け入る隙を与えず、先発の村上は６回１失点の好投。七回は桐敷が３者連続三振に封じ、八回は石井－島本のリレー。九回は守護神・岩崎が締めた。
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レギュラーシーズン2位から勝ち上がった広島と、甲子園球場で対戦する。
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●＜ヤクルト5－4阪神＞◇4日◇神宮
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最後の最後に悪夢の敗戦
■レギュラーシーズン最終戦でサヨナラ負けを喫したが、タイトルホルダーを続出させた。岡田監督の復帰１年目は143試合で85勝53敗5分け。セ・リーグの全球団に勝ち越して、貯金32で終えた。
1本塁打を含む2安打2打点の大山が、最高出塁率を獲得。この日は無安打に終わった中野拓夢も、DeNA牧と並ぶ164安打で最多安打に輝いた。村上頌樹の最優秀防御率、岩崎優の最多セーブ、近本光司の盗塁王も含め、5人がタイトルを獲得した。
大竹耕太郎の「勝率一位」はスルリ。佐藤輝が自己最多タイの24号ソロを放ち、シーズンを締めた。守備では、1点リードの9回一死二塁で塩見の三塁ライン際の打球を処理できず、この試合2つ目の失策もあり、サヨナラ負け。また、85失策は6年連続リーグワースト。
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■残念。第1次戦力外通告。高山俊と北條史也が来季構想外、ともに今季一軍出場なし。高山は16年に新人王獲得。板山祐太郎外野手、山本泰寛内野手、二保旭投手、渡辺雄大投手、小林慶祐投手、育成選手の望月惇志投手の8選手と、来季の契約を結ばないと伝えたことを発表した。
