オープン戦、開幕!

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    タイガース、新時代へ

  ★スポーツ紙、ななめ読み★

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オープン戦開幕3連敗
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■プロ野球のオープン戦は、非公式試合である。ペナント・レース(公式戦)開幕前におこなわれる最後の調整試合でもある。最大の目的は、「キャンプでかかった費用の回収」なのだ。入場料を徴収するのは、そのひとつだ。

若手選手にとっては開幕一軍を勝ち取るための最後のアピールのチャンスであり、実績十分な選手にとっては開幕前にコンディションを整える実践の場だ。もちろん、オープン戦にまつわるジンクスもある。ファンの間では、オープン戦で好調なチームは公式戦ではあまり成績が振るわないというジンクスがあるという。

そのジンクスの発端は、阪神タイガースにある。いわずとしれた暗黒時代(1986年~2001年)に、オープン戦で外国人選手が狙い撃ちして絶好調だったため、「今年こそ阪神タイガースはやってくれるだろう」と、ファンは期待を寄せ注目していた。しかし、いざ公式戦がはじまると下位に低迷。そのため、オープン戦で好調なチームは、公式戦では下位に低迷するというジンクスが生まれたのだ。

●<オープン戦:中日4-1阪神>◇25日◇アグレスタジアム北谷

まさかの3連敗。投打、かみ合わず。才木浩人、3回にバックの失策もあり、2点を失った。先発投手は、3戦連続失点。2番手のハビー・ゲラは1回無失点。四球で出塁を許した一走を、自身のけん制で刺した。打線は、3戦5得点。

■ 記者対応を終え、岡田監督が自身の専用車に乗り込んだところ、偶然目の前を通りかかった佐藤輝に、
「おう。乗るか?」
と〝同乗〟を許可。予想外すぎるボスからの「一緒に帰ろうや」のお誘いを虎の規格外男は直立不動のまま、
「いえ…」
と、固辞すると、指揮官はニヤリと笑いながら車の扉を閉じ、球場を去っていった。佐藤輝は、ぼう然としたまま監督専用車を見送ると、
「『乗るか?』って言われちゃいましたよ」
と、照れ笑い。順調に自身の課題を克服しつつある背番号8の姿を誰よりも喜んでいるのは、岡田監督なのだろう。



●<オープン戦:ヤクルト1-0阪神>◇24日◇浦添

オープン戦、連敗スタート。1安打無得点、完封負け。開幕投手候補の先発・村上頌樹は、3回3安打1失点と上々の投球。

岡田監督は、控え組をスタメンに並べた意図について、
「ありがたみを分からせようと思ったんやけどな」
と、説明。あえて主力をリリーフ投手に、1打席限定でぶつけることで、
「それだけ難しいということよ」
と、レギュラークラスに理解させることが狙いだったことを明かした。日本一に輝いた昨季の主力をベンチスタートにし、途中出場が多かった若手をスタメンに並べた。両翼争い中の野口が5番・左翼、井上が6番・右翼で先発。しかし、ともに2打数無安打と音なし。ここまでの実戦で目に見える結果は残せなかった。

●<オープン戦:巨人9-4阪神>◇23日◇沖縄セルラースタジアム那覇

佐藤輝が、オープン戦1号。逆風切り裂くあわや場外弾。

開幕相手の巨人に完敗。オープン戦開幕投手をつとめた伊藤将司が、まさかの初回7失点を喫した。5連続適時打を含む7安打を浴び、1イニング打者12人の猛攻を食らった。22年には2戦連続完封勝利も挙げたGキラーが、巨人を相手に大炎上。プロ自己ワーストの1試合6失点を更新し、
「止まらんかったすっね」
と、天を仰いだ。ただ、2回以降は一転、本来の姿を取り戻した。岡田監督は、
「びっくりしたわ、ほんま」
と、目を丸くしつつ、
「全然、何にも関係あらへん」
と、きっぱり。今は、調整期間に過ぎない。7回には湯浅京己も、4安打で2点を失った。ただ、
「いや、明日から二軍やん。投げてる最中に言うたよ。だってそんなん無理やん。ずっと言うてるやんか、だから。いろんな面でやり直さなアカンのちゃう? もう一回」

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