才木浩人、まさしく連敗ストッパー!

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才木浩人、まさしく連敗ストッパー!

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○<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ0-1阪神>◇2日◇ZOZOマリン
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「才木に聞いたれ。俺はもうええやろ」

■まさしく連敗ストッパーだ。才木浩人が、苦境のチームを救う投球を見せた。好例の奔放ヒーローインタビューでは、
「最後あれ、気合なんで本当によかったです」
今季自身3度目の完封勝利で、リーグトップタイの6勝目。究極の「スミ1」、1点リードを最後まで守り切った。最終回のピンチでは、
「すごい拍手をもらえたので、ウエーイと思った」
と話すと、敵地で声援を送った虎党が沸きに沸いた。
「連敗でまわってきた絶対に俺が止めたる、と思った」
と話すと、さらに大歓声がわき起こった。5月12日のDeNA戦(横浜)に続く、今季2度目の初回の1点、“スミ1”を守り切り、「1-0」での完封劇だ。これでリーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。

“魔の9回”。1-0の9回ウラに内野安打を含む2安打で無死一、二塁とされた時、球場は異様な空気に包まれていた。並の精神力なら縮こまってしまう場面。ここでソト、ポランコの強力助っ人勢を相手に7球連続でストレートを投げ込める気迫と技術が、才木の最大の武器だ。岡田監督は試合後、
「才木に聞いたれ(笑い)。俺はもうええやろ」
と、口にし、
「何回目やこれ。あいつが(連敗)止めたのは」
とねぎらった。無四球完封、
「おお、コントロールもよかったしな。球数も、全然大丈夫やったからな。もう今日は才木に任すしかあれへん」
チームは連敗中、打線は湿りっぱなし、抑え投手が失敗した直後の試合、相手は勢いに乗って勝ちまくっている。登板の条件は最悪だった。しかも、援護は1回の1点だけだから、本当にきつかったはず。絶賛の言葉しか思い浮かばない。

初回に1番・森下翔太のプロ初となる6号先頭打者本塁打で先制。いきなり試合を動かした。カウント1―2からロッテの先発・メルセデスのチェンジアップを一閃。弾丸ライナーで放たれた打球は、左翼の頭を越えてホームランテラスに飛び込んだ。森下にとって、29試合106打席ぶりの一発。自身初の初回先頭打者アーチだった。1日の試合ではスタメン落ちし、途中出場でも併殺打に倒れていたが、第1打席からやり返した。
「打ったのはチェンジアップ。昨日までいい形で打てていなかったのですが、しっかり切り替えて打席に立ちました。先頭打者でしたしチームに勢いをつける意味でも、最高の結果になってよかったです」
しかし、最近のバッティング内容を見て、岡田監督には、
「なんでホームラン打つんや」
と、“叱り”を受けた。
「打順を1番にしたからの。その代わり、全部塁に出ろ言うたんやけど」
ダイヤモンドを1周し、岡田監督とハイタッチすると、
「聞こえてないですけど、『ホームラン狙わずに出塁してこい』って言われて打ったので、何か言われてるのかなと思いました」

※シーズンに2度の「1-0完封」は、球団では14年のメッセンジャー以来、10年ぶり。日本人に限ると74年古沢憲司以来、50年ぶりのことだ。敵地で2度は69年江夏豊以来、55年ぶり。

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●<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ3-2阪神>◇1日◇ZOZOマリン
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■2戦連続のサヨナラ負け。今季ワーストを更新する5連敗。2日連続の悪夢。ダブルストッパーが、連日のセーブ失敗。岩崎で追いつかれ、この日一軍昇格し、延長10回に登板も、西純矢でサヨナラ負け。
「どういう場所でも抑えていかないといけないので、今日は悔しい結果になって残念です」
試合後、岡田監督は前夜に続き取材に応じず、
「もうええやろ」
とだけ口にして、球場を後にした。4番・近本苦肉の策も実らず。打順シャッフル失敗。怒りと疲労感が入り交じったような複雑な表情が、敗戦の衝撃を物語っていた。

この日もまた、打線を大幅改造。近本光司がプロ初となる4番で先発し、4番を担ってきた大山悠輔は22年5月以来となる7番に。前夜に途中出場で安打を放った植田海が今季初スタメンで2番に入るなど、打線テコ入れでのぞんでいた。

先発のジェレミー・ビーズリーは、4回に今季44イニング目で初失点を喫するも、6回3安打1失点と好投。

※不運もあった。失点につながった2本の二塁打はともに“イレギュラー”だった。4回ウラの一塁線二塁打は大きく跳ね、9回裏の中前ライナーは“空中イレギュラー”だった。月が変わっても、ツキは変わらなかった。

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●<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ5-4阪神>◇5月31日◇ZOZOマリン
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前川右京、プロ1号

■延長10回、4-5でサヨナラ負け。
「勝ちたかった」
試合後、「6番・DH」前川右京は、真っ先に口にした。6回にプロ1号となる2ランを右中間席に運んだ。覚醒の猛打賞。
「ワンチャンかなって感じでした。結構入ってくれ!って感じで、ギリギリかなと思って。入ってくれたのでよかったです」
プロ通算69試合、196打席目で待望のプロ初アーチだ。
「長すぎましたね。ホームランバッターじゃないのでなんとも言えないですけど、やっと打てたかな」

まさかの形で、今季ワースト4連敗を喫した。1点リードのまま迎えた9回。マウンドに上がったのは、ダブル守護神の一角ゲラ。しかし、先頭の友杉に中前打を浴びると、犠打のあとに連続四球を出して一死満塁。犠飛で同点に追いつかれると、流れはロッテに渡ってしまった。

延長10回に登板したのは、漆原。二死まで奪った後、2本の安打と四球で満塁のピンチを招くと、フルカウントから押し出し四球。中13日で先発した青柳晃洋は、4回8安打3失点で88球を要す苦しい投球となり、出場選手登録を抹消。

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●<日本生命セ・パ交流戦:阪神0-6日本ハム>◇30日◇甲子園
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■散発4安打完封負け。西勇輝が自らの悪送球も絡んで、今季最短4回7安打4失点KO。
「また2点以下やろ?これで何試合よ」
岡田監督貧打嘆く、
「何本出たんや。つながるわけないやんか」

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●<日本生命セ・パ交流戦:阪神2-8日本ハム>◇29日◇甲子園
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■新庄劇場に飲まれ、交流戦初戦で大敗。甲子園では今季ワーストタイの8失点。先発の大竹耕太郎が味方失策も絡んで6回4失点。打線も3点を追う5回無死満塁で犠飛の1得点に終わるなど、反発力を欠いた。

木浪聖也、バットではマルチ安打も今季初の適時失策に表情厳しく、
「結果が結果なので」
0-0の2回一死二、三塁で前進守備。日本ハム石井のゴロを処理して本塁送球したが、三塁方向にそれた。野選と悪送球の間に2者が生還。

今季2番目に多い12残塁。拙攻もさることながら、指揮官は基本を徹底しないプレーにも語気を強めた。
「タッチアップもせえへんしのお。ええ? 5回までに逆転なるやろ、追い越せとるよ、普通にやったら、それだけやん。だからあんな展開になってしまうんや」

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☂<阪神-日本ハム>◇28日◇甲子園
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■交流戦初戦が雨で流れる。天候不良のため中止。午後4時40分に発表された。13日ぶりに首位陥落、ゲーム差なし、勝率で上まわる広島が首位に。

◆◆ 佐藤輝について、あるOBは、
「矢野は佐藤が入団してから、守備に関してはキチンとした育成方針を固めていなかった。ポジションを内、外野でコロコロと代える試合が多かったし。入団した当初、彼の守備力が一軍レベルに達していないのは、一目瞭然。内野で使うか、外野で使うかは首脳陣の方針だが、両方で使うことで、どちらも中途半端になってしまった。1年目からポジションを固定して徹底的に磨けば、名手と呼ばれるようにはならなくても、無難にこなせるようにはなったかもしれないのに。もったいない。岡田彰布監督は必死に育てようとしているが、最初が肝心だった。もはや手遅れかもしれない…」
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●<阪神1-2巨人>◇25日◇甲子園
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■9回に追いつかれて逆転負けを喫し、5カードぶりのカード負け越し。才木は粘った。
「粘った、粘った。もう十分よ。1点じゃのお。1-0で勝とうと思う方が間違いよ。ピッチャーもたんよ。あんなんしとったら。それをバッターが分かるかどうかやろうな」

ダブルストッパーのハビー・ゲラと、岩崎優が初めてそろって失点した。
「いつもいつも1点差で投げとってそれは酷よ、はっきり言うて。そんなんもう、なぁ。昨日の3点ぐらいあればな、まだな、楽に投げられるけどお前、毎試合毎試合こういう展開じゃお前、そら交流戦で点入らんぞ。ほんま入らんよ」
岡田監督は、怒り心頭。
「打つほうが、あまりにひどすぎる」
ゲラは、1点リードの9回に岡本からソロ本塁打を被弾。同点の10回に登板した岩崎が一死、一、三塁から丸に犠飛を許してともに失点した。ともに登板した19試合目で初めてそろって失点した。
「技術がないんやろな。差されるのはずーっとやんか。ずーっと速いボール打てんみたいやな」
点が取れないことがしわ寄せに、
「まず点を取るよりヒットを打つことよ。こんなんで勝ったらアカンということやろ。失礼やいうことよ」
28日の日本ハム戦(甲子園)から2年連続セ界首位として交流戦に挑む。

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