「勝てない時は選手もつらいし、我々もつらい。いい機会というか、何かをキッカケにきっと乗っていけると思う。今日であればいい」
と、金本監督は話した。

この日は、超攻撃型のオーダーを組んだ。中堅は守備に不慣れなナバーロを起用し、糸井、福留と外野を守った。一塁・ロサリオ、三塁・陽川を敷く強力打線でのぞんだ。「サンケイスポーツ」によると、
「いま、チームがそういう状態ですから。狭い球場ですし。今日みたいな打ち合いは想定できた。そういう時こそ守りといいたいけれど、何しろいま、ウチは点を取れない状態」
と説明した。連敗を5で止めた。今季最多だった借金7を、減らした。糸井の復帰弾、ロサリオの2打席連発弾! 6回3失点の先発・岩貞は、4勝目。ドリスが20セーブ目。

「チームも連敗だったので、それを抜けられて良かった」
と、2ヶ月ぶりとなる勝利の岩貞は、胸をなで下ろした。6回100球を8安打3失点と、粘投。藤川、桑原、能見とつなぎ、9回はドリスで締めくくった。

1点を追う3回だ。一死後に、糸原が中前に弾き返す。そして、打席には北條。
「でも、待っていてもキリがないですから」
と、金本監督。1ボールからの2球目にヒットエンドランのサインを出した。外角のチェンジアップ。ボール球でも、北條はバットを投げ出すように食らいつき、右前に運んだ。
「うまく打てました。次、同じようなサインが出ても打てるようにしたい。思いきってやるなかで、最低限のチーム打撃もできるようにしたい」
好機は一、三塁と拡大。福留の同点打につなげ、糸井、ロサリオの連弾と一挙5点を奪った。

大黒柱が、ド派手に帰ってきた。右足は骨折しており、完治まではいっていない。それでも糸井は一振りで、後半戦初勝利に導いた。
「チームに迷惑をかけてしまっていたので、貢献したい気持ちでいっぱいでした。いい結果になってくれて良かったです」
同点の3回一死一、二塁。手負いは覚悟の上、「4番・右翼」で復帰のその糸井が、
「良太(育成コーチ)が何百球も投げてくれていたので、打たないと怒られるなと」
と、恩返しアーチ。2球目、外角高め直球をとらえると、打球は右翼スタンドに着弾。

いよいよ本領発揮? ロサリオは、来日初の1試合2発をマークし、
「状態もいいので、やってきたことが結果に出てよかった。この調子を維持していきたい」
と、力を込めた。
「まだまだ試合は残っている。何が起きるか分からない。勝利に貢献できるよう頑張りたい」
2打席連発を含む3安打3打点と、大暴れ。2回先頭の第1打席で、高めに浮いたフォークをとらえ、左翼席上段へ運ぶ5号ソロ。3回、糸井の3ランで勝ち越した直後の打席でも左越えに6号ソロをたたき込んだ。

○<DeNA5-7阪神>◇21日◇横浜

過去の試合;
●<DeNA10-3阪神>◇20日◇横浜

打てず、守れず、大敗。5位転落。セ・リーグで唯一、後半戦の白星がなく、今季最長タイの5連敗に延びた。悪夢の今季最短KOの秋山、4回9安打6失点。陽川、15打席音なしも4番継続。借金は、ついに今季最多の7に膨れ上がった。金本阪神3年目。失敗し、屈辱を味わっての危機継続中。

待ちに待ったロサリオの昇格後、初の適時打。散発4安打と沈黙していた打線が、この一打を合図に3連打。試合終盤で、明日につながる意地を見せた。5回の守備から大山が左翼に入り、ナバーロが中堅に入った。

●<阪神3-5巨人>◇18日◇甲子園

後半戦開幕から、甲子園で宿敵巨人に3連敗。4連敗で4位に転落し、借金は今季ワーストタイの6に膨れ上がった。才木は、二死から3失点した初回がもったいなかった。桑原は0-3の8回に登板したが、1/3回を2失点。8日のDeNA戦(甲子園)以来のマウンドとなったが、試合を決める追加点を与えてしまった。

ロサリオが6番・一塁で47日ぶりにスタメンに復帰し、3打数1安打。5番・左翼でフル出場した新助っ人・ナバーロと、一軍で初の共闘。

●<阪神2-4巨人>◇17日◇甲子園

競り負け。借金は5。岩田、4回に突如崩れる。粘りきることができず、今季初黒星。5回7安打4失点。梅野が反撃ののろし。4点追う5回に2点適時打。昇格したロサリオは、ベンチスタートとなった。

●<阪神3-4巨人>◇16日◇甲子園

逆転負け。マテオが、痛恨の1発を浴びた(抹消決定)。そのウラに2点を奪い、1点差まで詰め寄ったが、結果的にこの2ランが響いた。金本監督自ら、
「優勝に向けて後半戦、1試合1試合をしっかり戦っていこう」
といったゲキを飛ばしたものの、結果につながらなかったことがもどかしい。

「ウル虎の夏」ユニホームを着れば3戦3勝だったメッセ、気迫の中2日も、粘り切れず6回2失点。打線の援護に恵まれず。5回悔やまれた失策も、ナバーロ、後半戦チーム初得点をたたき出すなど。2安打2打点1四球。