
┌ \ ☆ アレ目指して…! ☆/ ┐
タイガース、新時代へ
★スポーツ紙、ななめ読み★
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森下、サヨナラ打!
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○<阪神1-0広島>◇20日◇甲子園
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大竹、6戦6勝とはならずもスキ見せず
■ 劇的サヨナラ勝ちを決めた。0-0で迎えた9回二死一、二塁。スタメン起用されたドラフト1位・森下が劇的な一打を放った。
「前の3打席で初球を振り出せなくて、捕手からしても初球振ってこないから簡単に(ストライク)取れるだろうと思っているところ。そこは振りにいこうと」
と、初球をとらえた劇的打を振り返った。ウオーターシャワーを浴び、甲子園の大歓声を全身に浴びたルーキーはヒーローインタビューで、
「ほんと泣きそうで…、ありがとうございますって気持ちでした」
と、万感の思いを吐露した。開幕スタメンも4月中旬に二軍落ち。これまでの悔しさをぶつけた森下の打球が、黒土ではねて左翼手の前に転がる。大山がホームを踏むと、背番号1が一塁ベース付近で飛びはねた。甲子園初安打が試合を決めるサヨナラの一打。ベンチから飛び出してきた先輩全員にもみくちゃにされ、顔を真っ赤にして雄たけびをあげた。ルーキーのサヨナラ打は今季12球団で初めて。
大山、サヨナラ劇をお膳立て。3打席抑えられていた広島森下の外角149キロ直球をとらえ、右中間を破る二塁打。
「まずは塁に出ないことには点も入らない。野球はツーアウトからというところもあるので」
とチャンスメーク。続く佐藤輝の申告四球で、二死一、二塁。森下が初球を左前に運ぶと、
「あとはもう全力で走るだけだった」
と、全力で本塁を駆け抜けた。
投手陣の奮闘が光った。9回を任された岩崎優が1イニングを10球でピシャリと抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。その裏、森下が試合を決めるとクールな男が珍しく顔を上気させ、興奮を隠さなかった。お立ち台では並び立った7回0封の大竹に、
「僕の勝ちをあげます」
と、笑顔で申し出た。転がり込んだ今季2勝目は通算30勝の節目だった。
6戦6勝がかかっていた大竹は、打たせて取る投球が光り、7回6安打無失点。勝ち負けはつかなかったが、防御率を0・48まで下げた。 テンポ良く投げ込んで7回無失点。味方の援護がなく開幕から6戦6勝とはならなかったが、緊迫した試合で最後まで、すきを見せなかった。2番手の岩貞も8回を無失点で締め、9回は岩崎が無失点で締めた。
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●<阪神7-10広島>◇19日◇甲子園
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「ならんで良かった、勝ち投手に」
■エース・青柳は、またも初回につかまった。打者11人の猛攻を食らい、広島に一挙5点を奪われた。時には登板間隔を空ける配慮も施し、我慢して先発マウンドを託してきた。にもかかわらず、4試合連続で初回に失点。今季24失点のうち11失点が初回という内容に、自然と口調は厳しくなった。
「ずっと先発投手が5回以上投げて勝ち星ついてる流れをな。5回もあんなん投手に打たれへんかったら勝ち投手なんやで。2死から死球やろ?」
岡田監督、不満爆発。二軍降格、鳴尾浜で再調整。
「マジですか!? 背番号も8だし、キリが良い」
5番・佐藤輝が、中堅右に2リーグ分立後の球団通算8000号となる8号ソロを放った。3回に3番・ノイジー、5回に4番・大山も一発を放ち、今季初のクリーンアップ本塁打そろい踏み。一時追いつくも粘り実らず、連勝は7でストップしたが、打線の勢いは止まっていない。
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