
┌ \ ☆ 鼓動を鳴らせ。虎道を進め ☆/ ┐
┃タ┃イ┃ガ┃ー┃ス┃、┃新┃時┃代┃ヘ┃
★スポーツ紙、ななめ読み★
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才木浩人、世界一打線相手に圧巻の5回0封7K!
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○<プレシーズンゲーム:阪神3-0ドジャース>◇16日◇東京ドーム
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世界一ドジャースに快勝
■「あかん阪神ワールドシリーズ優勝してまう」
投打の顔の活躍で、ドジャース相手に完封勝ちを収めた。エキシビションゲームのため、両軍合意の上、9回裏が実施された。
度肝を抜いたのは虎の主砲、佐藤輝だった。喜び大爆発の一発となった。0-0の4回無死一、三塁。ブレーク・スネル投手を相手に、追い込まれてから高め直球を軽く振り抜き、右翼席へと運んだ。サイ・ヤング賞2度の左腕撃ちに、佐藤輝も興奮を抑えきれない様子で、何度も雄たけびを上げた。
「ちょっと信じられない感じですけど、よく打ったなと思います」
と、率直な心境を明かした。
「しっかり打線がつないで点をとれている。僕たちが点を取って勝っていけたらなと思います」
と、力を込める。
先発の才木浩人は5回1安打無失点の快投で、直球を軸に緩急を使い7奪三振。大谷翔平とは2打席対戦し、初回の1打席目は2ストライクから3球フォークを続け、最後は空振り三振。3回の2打席目は153キロの直球で押し込み、中飛に仕留めた。
「すごい良い経験をさせてもらいました」
と、お立ち台で語った才木。大谷との対戦は、
「意識しました。フォークで三振取りたいなと思っていたので、良い結果になってくれて良かった。2打席目は真っすぐで押していこう」
と、成長した姿を見せた。
「皆さん気づいてないかもしれないですけど、まだ開幕してないので」
と、冷静に呼びかけ、笑わせていた。女房役の坂本は、
「(大谷が)フォークを振らなくても最後にもう1回リベンジしようかと話していたので、才木の持ち味がすごく出たピッチングだった」
ハビー・ゲラが6回を無得点に抑え、7回は岡留英貴が2奪三振で三者凡退。8回は桐敷拓馬が先頭に安打を浴びたが併殺でしのぎ、失点を許さなかった。9回をきっちりと3人で抑えた石井大智が分厚い胸を張る。昨季ワールドシリーズを制したドジャース打線を5人継投で3安打零封だ。
「最高の相手に、試合を締める9回という立場で投げさせてもらって光栄です。しっかり自分の仕事ができた」
前川右京は2度のサイ・ヤング賞左腕スネルの投球に衝撃を受けた。2回の第1打席は155キロの直球で空振り三振に打ち取られた。「やばかったっす。同じ150キロでも150キロの球じゃないみたいな」
と、驚きを隠せなかった。それでも2番手でマウンドに上がった身長203センチの長身右腕グラスノーからは外角のスライダーをうまく打ち左前打とした。
「いい経験させてもらった。シーズンに向けて準備していきたい」
中野拓夢が、メジャー級のスーパープレーで球場を沸かせた。3点を先制した直後の5回、先発・才木がこの日初めての安打を浴びて無死一塁から、スミスの痛烈な打球が一、二塁間へ。ハーフバウンドの難しい打球だったがこれを二塁手の中野が回転しながらさばき、二塁へ送球。木浪も一塁に転送し、見事に併殺を完成させた。
開幕目前に控えたメジャー軍団を計18イニング無失点で封じ込んだ。藤川球児は、
「開幕まで非常に順調にきてくれているなと全員に感じますね。凡事徹底でやっていますから。勝ってかぶとの緒を締める。そのあたりは(言わなくても)選手たちに行き届いていてうれしい」
敵将・ロバーツ監督は,
「いい球団」
と、称賛。
「才木は、球速も力強かった。投げる球は、メジャーリーグレベルだった。佐藤は、素晴らしいバッター。力負けをしないスイングをされた」
と評した。記念撮影を終えると、先発ローテの柱グラスノーは才木と数分間、通訳を交えて会話。ほとんどのチームメートが記念撮影に収まる中、意識の高い右腕は自身の進化へ貴重な時間を手にしていた。ボールを使い、カーブの握り方、腕の使い方などをレクチャーした。
「カーブの握り方について話しました。主に握り方や、私がどのように持ち、どこにプレッシャーをかけるかなどについて」
と振り返った。
ドジャース打線を5回1安打無失点に封じた才木の投球は、「王子」とも呼ばれているグラスノーにとっても衝撃だった。
「私も彼に質問したかったです。彼は本当に良いピッチャーなので」
と、笑顔を見せる。
「安定感もありましたし、良い速球を投げていました。彼の球の伸び、例えば浮き上がってくる直球は本当に良かった」
と絶賛した。
※ 大リーグ公式サイトによれば、この日、才木が大谷と対戦中で50球目に投じた直球の回転数2775はスネル、グラスノーも含めて直球に限れば登板した投手でトップの数値。才木の全83球でメジャーリーグでもトップクラスと言える2700台は7球あったが、うち5球が大谷に対して投じた直球だった。特に2打席目は1球もフォークを投げず直球主体。試合後には、
「(2打席目は)まっすぐで押していこうという風に言ってたので押しました」
と振り返った。
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