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    タイガース、新時代へ

  ★スポーツ紙、ななめ読み★

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大山、神風吹いて決勝打!

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○<阪神4-3ヤクルト>◇28日◇甲子園
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ラッキーセブンで神風(浜風)

■運も味方につける逆転勝ちで、2連勝。4カード連続の勝ち越しで、今季最多の貯金5とした。1点を追う7回、大山悠輔の高い飛球が左翼前にポテン。ラッキーな2点適時打となり、逆転に成功した。6回から登板した加治屋が2回無失点と好投し、2勝目。

7回だった。1点ビハインドで二死一、二塁。この回には、先頭の代打出場した前川右京が、二遊間を抜く中前打。
「フォアボールでもなんでもよかったので、塁に出るという気持ちで立った」
これで今季は、代打で8打数4安打の打率5割。1打席に集中し、勝負強さを発揮している。しかし、1番・近本光司が併殺打に倒れたが、そんな悪い流れのなか、3番・森下翔太が、11試合連続安打と好走塁をみせた。
「自分が1発で返そうというよりかは、大山さんにつなごうという意識だった」
4番・大山悠輔が打ち上げた飛球は、左中間の浅いフライ。これが右翼から左翼に吹く甲子園特有の「浜風」に押され、左翼サンタナの前に落ちた。ラッキーな2点適時打となり、逆転に成功。
「浜風が味方してくれたんで。へへへ。良かったです」
甲子園が沸いた。

随所に岡田監督の采配がさえた試合だった。不振の佐藤輝明に代わって今季初スタメンの糸原健斗が、先制打を含む3安打と活躍。元々阪神の中でも屈指の「しつこさ」を持つ糸原が、持ち味の逆方向を意識した打撃を披露。岡田監督は、
「いやいや、最近の内容を見ていてね、いついこか、という感じだったんですけど、昨日の内容を見ても、いっぺん糸原でいこうというのはあったんですけどね」
と、交代の意図を説明。前日まで代打で3試合連続安打と好調を持続しており、
「ずっと代打でもヒットを打っているので。こっち(甲子園)に帰ってから、本人も準備をしていたんじゃないですかね。そういう感じがしますね」
こんな選手が、いつでも控えているところも強さの一つだ。糸原が加わった打線は、一気につながりを増した。糸原自身が適時打を放った2回はもちろんだが、逆転した7回の3連打も、森下、大山がひと振りで決めようとせず、つなぎを意識していた。

一方の佐藤輝は、8回に代打で出場も空振りの三振に倒れたが、
「ゲームでも打つことですよ。簡単ですよ。おーん。ボールを振らないで、ストライクを打ってくれたらいいと思いますけどね」
と、岡田監督は奮起をうながした。この試合までの5試合で打率.095、11三振と深刻な打撃不振。ことごとくボールになる変化球を振らされて、ボールの見送り方も悪い。ベンチが我慢できる限界は超えていた。

先発の才木浩人は、サンタナ一人にやられた。今季最短5回3失点で降板。順調な立ち上がりではあった。3回まで2安打無失点。ただ、1点リードの4回にサンタナの適時二塁打で同点に追いつかれると、5回にはふたたびサンタナ、そして山田に連続適時打を浴び、2点を失った。7安打浴びながら3失点と大崩れこそしなかったが、逆転を許しマウンドを降りた。
「直球の走り、感覚がよかっただけにコントロールがアバウトになってしまった。試合が続いているなかで5回で交代となってしまい、中継ぎの方に申し訳ない」
岡田監督も、
「もうちょっとコントロールというかね、力勝負で行くとやっぱり危ない」
と、次回登板へ課題を挙げた。

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