15安打15得点の猛攻で、快勝。今季3度目の先発野手全員安打。初回、先発・岩貞が、危険球で退場を受けて、無死一、二塁から、2番手・才木が、スクランブル登板。6回まで投げて、3安打無失点。鋭く落ちる変化球も決まり、7奪三振。98球で投げ終えた。約1カ月ぶりのプロ2勝目。が、7回にはマテオが2ラン、9回には伊藤和が満塁弾を浴びるなど、リリーフ陣が不安を残した。

「攻めの姿勢で、どんどん投げていけた」
緊急登板した才木が、好投。チームのピンチを救った。1回、岩貞が7球で危険球退場となった。まさかの事態に、声が掛かった。10球ほどで肩をつくり、マウンドに向かった。1点を失っただけでしのぎ、大量失点なら流れが変わる場面で踏ん張った。
「ひとつずつ。しっかり投げていきたいという気持ちでした。本当に緊急でしたけど、自分はロングリリーフなので。心の準備はできていました」
チーム事情で、いきなりの中継ぎへの配置転換。それでもピンチを招くと、内野陣もすかさず駆け寄ってくれた。打っては3タイムリーの福留も、ベンチで激励。
「1つずつ抑えていけよ」
と、ベンチで声をかけ続けた。降板後にも、笑顔でねぎらう姿もあった。金本監督も、
「次は、先発。今日これだけ投げたということで…」
と約束した。

初回、打者9人の猛攻で6点を先制。無死一、三塁で3番・福留。2ストライクと追い込まれてから3球目、内角の144キロを狙うと、打球はしぶとく二遊間を抜けた。6試合連続安打となる中前適時打で、先制。
「初回のチャンスで何とかとれてよかった。みんながつないで勝てた」
続く糸井は、右翼線に適時二塁打を放った。さらに陽川が三ゴロ、俊介が四球で一死満塁。北條が走者一層となる左越え三塁打で、
「三振だけはしないようにと思っていた。風もあったし、いい形でつながってよかったです」
感情を、爆発させた。この回、一挙6得点の立役者となった。無理もない。前日6月29日には7回の守備で、タッチを試みたと思われるプレーが、タッチしにいっていないとみなされ、その後に敗戦に直結する失点を喫したのだ。

2回に3点を追加すると、5回にも4点を奪って13得点。北條は自己最多の4打点で勝利に貢献。また、プロ2度目のスタメン出場となったドラフト3位・熊谷が、プロ初タイムリーを含む2安打2打点と活躍。

※秋山が30日、出場選手登録から外れた。岩崎も抹消。高橋聡と、マテオが30日、一軍に合流。

◆29日ヤクルト戦(神宮)で、三塁・北條が守備中に走者へタッチしなかったと判定された件について、NPBに意見書を提出した。谷本球団本部長は、
「色々な角度から書いていますが、(当該プレーの判断となぜ4氏審判で協議しなかったかの)主に2点です」

○<ヤクルト7-15阪神>◇30日◇神宮

●<ヤクルト10-9阪神>◇29日◇神宮

逆転負けを喫し、連勝は3で止まった。陽川の3号3ランなど、計3本塁打でヤクルトに快勝ムードだったが、投手陣が崩れた。先発・秋山は言い訳することなく、敗戦のすべてを背負った。今季最短4回1/3を8安打6失点KO。

「納得いかん」
と、金本監督は激怒。三ゴロをさばいた北條が、三塁に走る二塁走者へタッチに向かう。ここで走者は大きく左に逃げて、タッチをかいくぐって三塁へ。判定はセーフとされた。すぐさま三塁ベンチを飛び出し、三塁塁審の元へ。タッチから逃げて走路を外れる「ラインアウト」を指摘したが、判定は覆らず。直後の一死一、三塁で桑原が勝ち越しの2点打を浴びた。

※頼みの助っ人が、輝いた。この日昇格した新外国人、エフレン・ナバーロ内野手が来日初打席で初タイムリーを放った。8-10の9回一死三塁、代打で登場すると右翼右へ運び1点差に迫った。