矢野新監督、誕生!

矢野燿大二軍監督が15日、西宮市内の球団事務所を訪れて、球団から受けていた次期監督の就任要請を受諾した。監督就任決定に際し、
「ホッとしました」
と、率直な心境を吐露した。チームの再建に向け、前向きな大きな決断を下した。
「いろいろ考える時間をいただきましたけど、タイガースの監督をやらせてもらうことになりました」
と、あいさつ。この日午後から、西宮市内の球団事務所で揚塩球団社長と会談。正式に受諾の意向を伝えた。11日に金本知憲監督が辞任を表明してから4日後に、「阪神矢野監督」が誕生した。

揚塩球団社長が14日、西宮市内の球団事務所で、一軍監督就任を要請する矢野二軍監督と連日の会談をおこなった。15日、3度目の交渉がはじまるまでは、
「不安もありました」
と、拒否される可能性も想定していた。それでも、
「タイガースファンのために、お受けしてほしい」
という熱意が伝わり、矢野新監督は就任を決断。
「金本監督の路線を受け継いでいけるのは、矢野監督」
と、あらためて要請理由を明かし、
「ファンが喜ぶ野球を見せてほしい。それは、全部です」
と語った。

「本当に悩んだんですけど、逃げてやらない後悔より、やりきってみるべきだなというふうに思いました」
と、矢野新監督の就任への決め手が、これだった。この数日、どのあたりで一番考えたり、悩んだのか、という質問について、
「もちろん家族もそうですし、今年の金本監督の大変な姿を見てたので、このタイミングでというのはすごく悩む材料でした。タイガースという監督という責任の重いところで、そういうとこで悩みました」

球団は、早急に新体制づくりを進めるため、今季ファームを日本一に導いた矢野二軍監督の若手育成の手腕を評価し、後任候補として一本化して動きだしていた。13日には、宮崎市内のホテルで揚塩球団社長と約1時間半にわたって会談し、就任要請を受けたが、その場では態度を保留。家族とも相談するため、14日に帰阪し、
「考える時間がちょっと欲しい」
と話していたが、球団事務所で2度目の要請を受け、
「話をさせてもらったよ。最終決定はちょっと、明日まで待っていただくということで」
と、保留。15日に、結論を出すことを明かしていた。

いずれせよ、チーム再建を託される次期監督は大変だ。過去に最下位に転落したチームを引き継いだ監督が5人いるが、いずれも1年目はBクラス。監督の首をすげ替えるだけでは、すぐには結果が出ないのだ。

それに、矢野新監督はチームの順位を上げることもさることながら、金本監督が失敗したチームの「若返り」の重荷も背負う。実際のところ、日米野球の出場メンバー28選手に、阪神からは1人も選ばれなかった。
「それだけ、投打にわたって魅力のある若手がいないということ」
若手が台頭しなければ、ふたたび暗黒時代の危機を迎えることになる。

参考; 夕刊フジをはじめスポーツ新聞各紙。