ロサリオ、こりゃ本物だ!


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◇◇     ピックアップ! 宜野座 
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■ ロサリオ、2戦連発。

二回先頭。秋山との対戦だ。1球目は見送り。得意の初球打ちを、封印。見逃しストライク、ボールでカウント2-1となり、外角直球に闘牛が反応する。弾丸ライナーが肌寒い空気を切り裂いた。12日、紅白戦でのこと。それと、この日、右肩の張りなどを理由に一塁の守備は取りやめとなったが、近日中に守備も解禁となる。

4回の第2打席では、すぐれた選球眼も発揮した。フルカウントまで粘ると、最後はきわどい変化球を見極め、来日7打席目で初の四球を選んだ。さらに次打者・俊介のカウント1―1から、自らの判断で二盗も。結果的には、二ゴロで併殺となったが、走塁面の積極性も。

さて、その秋山、ロサリオには全球直球勝負。そのうちのシュート回転した1球をとらえられた。
「1球で仕留めてくれたので頼もしかったです。シーズン中も打ってほしいです」と、完全に白旗。秋山が好発進した。紅白戦の白組で先発し、2回1失点と好投。ロサリオに直球をあえて続けてソロ弾を浴びたが、それ以外は球威、制球とも文句なし。新球のチェンジアップも2球投げるなど、試行錯誤のマウンドでも信頼に応える31球となった。
「久々の実戦だったけど、取り組んでいることをしっかりと出せた」
と、着実な調整ぶりをうかがわせた。

先発・岩崎も、2回3安打1失点の結果を残した。初回は3連打を浴びて1失点だったが、2回は速球で空振り三振を奪うなど3者凡退。
「打者が直球を振ってくるのは分かっていたが、今は直球を磨いているので、それでいこうと思っていた」
と振り返った。今季は先発転向のプランもあがっているが、香田投手コーチは、「ほかの投手とのかねあいもあり、まだ結論は出せてはいません。ただ先発の準備はしていてほしい」
と、両にらみの状況を明かした。

中堅奪取だ。高山は過去2戦は8打席無安打で、この日も2打席、凡退していた。最終6回は、先頭で打席へ。石崎の速球を強振すると強烈なゴロで一、二塁間を破った。今年は、巻き返しをはかるシーズンだ。キャンプでも、コンパクトな打撃フォームで強打を心掛けてきた。結果が出なかった現状を指揮官は、「日刊スポーツ」によると、
「タイミングだけ。どちらか言えばタイミングが合わなくて、崩れてしまうタイプ。(体が)開いたり、泳いだり、詰まったり。体のリズムさえ戻ってくれば、スイングはもともといいからね」
と指摘した。

その中堅も、群雄割拠。昨季チーム最多の20本塁打を放った中谷は好調を維持し、新人の俊足・島田がダークホースとして一軍を見据えている。金本監督は高山に、「いいなあ、島田」
と話しかけるという。そのドラフト4位・島田は実戦3試合連続安打。三回には自慢の快足で盗塁を決めるなど、アピールに成功。
「高山が今、一番ビビっているんじゃない?」
と、外野の競争激化を歓迎した。発奮材料が多い環境だが、ひたすら自らの最善を尽くす。片岡ヘッド兼打撃コーチも、
「今までそんなに悪くなかったけど、結果を欲しがっていた。競争が力みにつながっていたなかで1本出て良かった」

「阪神紅白戦、白組4-2紅組」(かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

■ ロサリオ、長く待ち望んだ正真正銘の“モノホン”助っ人!

ロサリオが、弾丸アーチデビュー。初打席初球本塁打を含む、2打数2安打3打点と貫禄を見せつけた。桁外れのパワーに確かなコンタクト能力。うまさと強さを兼ね備えた打棒がいきなり爆発。

対外試合初戦の練習試合・DeNA戦(沖縄・宜野座)で、「4番・DH」で先発出場。初回二死一塁の初打席。内角に食い込んでくる初球のツーシームをとらえ、左中間スタンドにライナーで運んだ。
「初球からどんどんいこうと思っていたので、とてもいい感じで今日は打てたかなと思います。シーズンに向けて、いい形ができてきているのじゃないかな」
期待の新助っ人が、驚異のデビューを飾った。

才木、最速149キロの直球を武器に、4連続K含む3回0封、5奪三振と好アピール。伸びしろいっぱいの19歳。
「(7日の)紅白戦よりはシュート回転も少なかった。腕を振って、低め低めを意識しました。空振りもファウルも取れたのでよかった」
金本監督の評価も上々だ。
「今日はよかった。投げるスタミナとかついてきたら、十分に(ローテに)入っていけるんじゃないかな」

岩貞が、先発。チームの“開幕投手”として、3回を投げて1安打無失点。金本監督ら首脳陣も高評価を与えるなど、激しいローテ争いの第1ラウンドでアピールに成功した。順当ならメッセンジャーに秋山、能見、藤浪らは当確。残り2枠を岩田や岩崎、青柳や馬場らで争う。

高山、いまだ結果出ず。4打数無安打1四球。実戦2試合で、7打数ノーヒット。

○ <練習試合:阪神8-0DeNA>◇11日◇沖縄・宜野座

■ 大山、三塁固定へ

「打撃優先の意味合いもあるし、やっぱりなんて言うか、彼の将来を考えたらセカンドができた方がいいけど、やっぱりまだ不安なところがあるし。チームにとって、そっちの方がいいのかなという判断ですね」
金本監督が10日、大山を三塁で起用していく方針を明かした。ここまではまず二塁に挑戦させてきたが、チーム状況を踏まえた上で方向性を固め、この日の守備練習はすべて三塁に入っていた。これに伴い、三塁だった鳥谷を二塁で起用していく。すでに指揮官からは、
「少々我慢しても、使いたいようなところまで来ている」
と評されており、三塁レギュラーの最有力候補に躍り出た。

もちろん大山は本職復帰にも浮かれやしない。
「僕自身は出られるところで必死にやるだけです。いろんなポジションをやるのはプラスになる。1年間試合に出続けることが目標なので、いろんな準備をしていきたい」

■ ドラフト4位・島田が11日のDeNA戦(宜野座)に「1番・中堅」でスタメンに抜てきされた。
「自分ができることは、一番は足でアピールすること。早いカウントから(次の塁を)狙いたいです」
日本人初の9秒台(9秒98)を記録した桐生祥秀(東洋大)に中学時代に勝った男だ。

ドラフト1位・馬場も初めてフリー打撃に登板し、プロの打者と対戦した。俊介、糸原を相手に41球。安打性は3本ずつに抑え、見守った金本監督も、
「スライダーがいいですね。縦の方がいい」
とうなった。評価は、むろん右肩上がりだ。