矢野体制、組閣急ピッチ!

チーム再建へ。17年ぶりのリーグ最下位に終わったチームを預かり、火中のクリを拾う格好になるが、一軍を率いる上での問題点が早くも浮上している。

まず、14日には片岡一軍ヘッド兼打撃コーチが球団に辞任を申し入れ受理された。矢野二軍監督同様、金本監督誕生にともないチームに復帰し、入閣した経緯がある。
「金本、矢野、片岡は“三位一体”。そのうち2人が成績不振の責任を取って辞任したのだから、本来は矢野も一緒に辞めるのが筋だろう」
というのだ。やかまし屋もいるが、基本的に“金本イズム”を継承。矢野二軍監督も中日でプロ生活をはじめ、現役8年目の1998年からトレードで阪神に加入した“外様”だけに、阪神スタートの“生え抜き組OB”と一線を画すことは金本監督と同じだ。

とはいっても、組閣は急ピッチですすむ。一軍ヘッドコーチ格には、楽天の清水雅治一軍外野守備走塁コーチ(54)を招へいするプランが浮上。現役時代は中日在籍時、矢野新監督が信頼する先輩の1人だった。引退後は西武、日本ハム、ロッテ、楽天でコーチを歴任。日本代表の稲葉ジャパンでは外野守備走塁コーチも務めている。ついで今中氏、関本氏招へいプランも浮上。

ある面、既定路線通りなのだろうが、二軍監督には、平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(59)の再起用が内定。経験を買われて、3度目の登板になる。一軍投手コーチには、福原忍二軍投手コーチ(41)を昇格させる方針。とりわけ、藤浪の再生だ。来季の逆襲には不可欠な存在だけに、復活後押しへの態勢を整える。

さらには、藤井彰人二軍バッテリーコーチ(42)、藤本敦士二軍内野守備走塁コーチ(41)、浜中治二軍打撃コーチ(40)らも昇格させる方向で調整中で、今季のウエスタン・リーグ優勝へけん引した二軍コーチの多くが来季は一軍指導を担うことになりそうだ。そう、なんだかんだといっても、後ろ向きのフロントのいいなりなんだろうな。

「私が好きなのは、野武士の集団」
と、個性的なチームづくりを示唆。12月1日付で、次期オーナーに就任予定の藤原崇起電鉄本社会長(66)が16日、大阪・福島区の阪神電鉄本社で交代内定会見をおこなった。1935(昭和10)年12月、球団創立時の初代会長・松方正雄氏から数えて10代目。 金本退任を推進したのが、この藤原新オーナーや、秦雅夫球団取締役(61=本社社長)だったとされている。「黒幕(本社)」が動いたのだ。本社と球団との内輪もめ。以前と違って、外部からの強硬な意見がないだけましなのかも…
「身の引き締まる思いです。フロント、矢野新監督と話し合いながら、勝負事ですから勝つチームをつくっていく、そのお手伝いをしたい」
と、所信表明をおこなった。矢野監督を選んだ理由を、
「金本監督が『根本から変える改革』を理解した上で、さらに進めてくれる人」と明かし、FA、ドラフト、外国人補強は、
「任せます」
と、全幅の信頼を置くことも明言。しかしながら、コーチ選定同様、戦力的な“上積み”を多くは望めない状況では、新監督は誰がやっても「イバラの道」を歩むことになる。

参考;夕刊フジをはじめスポーツ新聞各紙。