才木、気迫の7回無失点で13勝目!

┌ \ ☆ A.R.E.GOES ON ☆/ ┐

    タイガース、新時代へ

  ★スポーツ紙、ななめ読み★

└───━•♠︎•♥︎────♦︎•♣︎•━───────┘

才木、気迫の7回無失点で13勝目!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○<阪神1-0巨人>◇22日◇甲子園
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

中野拓夢が、決勝打。天王山初戦に完封勝利

■ついに1差。息詰まる接戦を制した。才木浩人、天王山の一戦で7回無失点の力投。自己最多13勝目を挙げた。
「初回のバント処理のプレーが大きかったです。真っ直ぐの感触もよかったですし、梅野さんと要所でもインコースも使いながら粘り強く投げることができました」
首位巨人との天王山2連戦の初戦に勝利し、1ゲーム差に詰め寄った。岡田監督、
「100球行かなかったけど(球数は95)、大事な試合とわかっているんで、初回から点をやらないというか。9回投げ切った疲れがあったと思うんで、あそこまで投げてくれたら十分です」

0-0の3回、一死から木浪聖也が中前打で出塁。続く才木は犠打を試み、1ボール2ストライクからの4球目。バットを引くタイミングはギリギリだったが、「ノースイング」の判定だった。直後、捕手前に犠打を成功させると、甲子園は大盛り上がり。近本光司が左前打で続き、二死一、三塁。「菅野キラー」中野拓夢は6球目、135キロのスライダーを右前にはじき返し、1点を先制した。6試合ぶりタイムリー。
「うれしかったですし、才木が頑張っていたので才木のためにもという気持ちをもって、ヒットになった結果、本当に良かったです」

初回からビッグプレーを決めた。初回、先発・才木浩人は先頭丸に二塁打を浴びた。その後のプレーだった。無死二塁、カウント1-1から2番浅野は最初から犠打の構え。才木は149キロ直球を投げ込むと、バントの打球は投手前に転がった。

才木はスムーズに処理し三塁・佐藤輝へ送球。二塁走者丸を挟むと、遊撃木浪聖也へ転送しタッチアウトとした。さらにプレーは続く。挟殺プレーの間に二塁を狙った打者走者浅野だったが、木浪がすぐさま反転し、二塁ベースカバーに入った中野へ送球。浅野はタッチアウトとなった。「1→5→6→4」の変則ダブルプレーで、ピンチ脱出。
平田ヘッドコーチも、
「木浪がうまかった。佐藤(輝)が行ってからパッと行ってタッチして。あそこのゲッツーは本当に大きかった。一塁に浅野が残っても、次が当たってる吉川、岡本だったしね。才木の気持ちも違うしね。立ち上がりだったし、勝利につながったと思うよ」

1点を必死で守ったのは、先発の才木。二回無死一、二塁、4回一死一、三塁、そして6回無死満塁と再三のピンチを招きながらも力のある真っすぐで押すなどして、6回無死満塁には、
「あの場面はやばかったですね。やべーなと思いながら投げました」
それでも、ホームは一度も踏ませない熱投を披露した。梅野隆太郎が、再三のピンチを好リード。
「結局、フォアボール、フォアボール2つ重なったんでね。打たせって思ったんだけど、あそこは点取られるまでは才木に任そうと思って、まあね、ほんとよく力で抑えてくれましたね」
と、岡田監督、
「ピンチはこっちの方が多かったんだけど、才木が最後は力で、ネジ伏せたというか、辛抱して、辛抱して…先に点を取れたんだけど、ピンチの方が多かったんで、ホント、よく投げましたね」

8回はゲラ、そして9回は岩崎がともに無失点でつなぎ、ゲームセット。珍しいシーンが続いた。まずは岩崎だ。9回二死から最後の打者となったモンテスを遊ゴロに仕留めると、マウンド上でガッツポーズを繰り出した。いつもであればすぐにナインとのハイタッチに移るのだが、この日はしばらくの間、左腕を天に突き上げたままだった。

岡田監督もだ。これまでは勝利の瞬間も淡々とコーチ陣と握手を交わし、グラウンドに姿を現すといったシーンが多かったが、この日は勝利が決定した瞬間、手をパチンと合わせ、ヨシッと吠えるシーンがあった。

◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖

-->