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タイガース、新時代へ
★スポーツ紙、ななめ読み★
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才木、G倒!
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○<阪神5-1巨人>◇30日◇甲子園
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大山、左翼席へ飛び込む9号3ラン
■甲子園100周年を迎える今カードの初戦で、投打がかみ合った。首位・巨人を下して今季2度目の5連勝とし、2.5ゲーム差に迫った。
「おお。自責は0やったんやろ? アイツ防御率も気にしてるから、0で良かったし」
先発の才木が安定感抜群の投球で試合をつくった。岡田監督、
「そら向こうもエース級来るから、6連戦の頭やからな。そらあ、しょうがない。そんなのいいピッチャーの宿命や、エースとの投げ合いは」
初回は二死一、二塁のピンチを背負ったが、後続を抑えて無失点。その後もスコアボードに「0」を並べた。7回途中3安打1失点(自責点0)でリーグトップに並ぶ9勝目を挙げ、蒸し暑いマウンドで快投した。才木の降板後は桐敷、お立ち台に呼ばれた左腕は、
「1球1球、丁寧に投げていくことを考えていた」
4―0の7回一死満塁で才木からバトンを受けた。石井、ゲラとつなぎ、反撃を断った。
佐藤輝が8試合連続安打(一方で、三塁守備では4回、7回と強い打球をはじく2失策。13失策でリーグ最多になった)、大山も12試合連続安打となり、森下も5試合連続安打。岡田監督は、
「夏に調子を上げるのがいいバッターよ」
と、終始ご機嫌だった。
打線は、両チーム無得点の5回。先頭の大山が中前打でチャンスメークした。続く前川が左中間へ適時二塁打を放って先制。外角高めに投じた直球を捉え、打球は左翼手の頭上を破った。一塁から激走した大山が生還し、先制点をゲット。前川も三塁を狙ったがこれはアウトになった。岡田監督は、
「あー、セカンドで止まっとけばいいのにね。無理して行く必要なかったんだけどね。あのバッティングは良かったですけどね」
試合の主導権を握った。追加点を奪ったのは1点リードの6回だ。森下、佐藤輝の連打で無死一、二塁の好機。5番・大山は初球、低めの変化球を完璧に捉えた。打球は左翼席へ飛び込む9号3ラン。主砲の豪快な一撃でリードを広げた。8回には森下も8号ソロ。
「いや、そこなんですよ」
才木が、
「なんかね、なんなんすかね…打てる気配ゼロっすけどね。たまたまタイミングあいました」
と、自己最多の9勝よりも喜んだのが、プロ8年目にして初めて記録した1試合2安打だった。
「ずっと村上が“お前全然ヒット打たへんな”とイジッてきたんで明日言ってやります」
※ 桐敷は徹底して低めを突き、カウント1ボール2ストライクとした4球目。内角へのツーシームを投じた。これを丸が引っ張った。ゴロは一塁線上へ。ここで平田ヘッドコーチが、
「でかい、でかいプレーだよ」
と、手放しで称賛したプレーが生まれる。定位置付近で守っていた大山は捕球すると、一塁を踏む選択をせず、1回転して二塁へ送球した。打球の強さを見れば判断が難しいタイミングだったが、迷いを感じさせないスムーズな動きで、二塁で封殺した。
3点差で一死二、三塁ではなく、一死一、三塁となった。残りイニング、点差、巨人打線が上位へと向かうことを考慮すれば、二塁で封殺した価値は大きかった。結果として次打者の代打・坂本は空振り三振に倒れるのだが、桐敷のプレッシャーも軽減した面もある。左腕は、
「あそこは(状況次第で)だいぶ違ってたので、二塁でアウトにしてくれたのはほんとにありがたかった」
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