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   ┏┫ ◆◇ 開幕ダッシュ(1) ◇◆ ┣┓
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◆藤浪、シート打撃で圧巻の投球。
「思ったよりしっかり投げられた」
24日、甲子園での1軍集合練習で再開されたシート打撃に登板し、打者5人から4三振を奪った。苦手とする右打者にも、抜け球はなし。カットボールやスライダーなど変化球に頼らず、伸びのある直球で押した。3月下旬の新型コロナウイルス罹患で調整遅れも心配されたが、67日ぶりの実戦形式マウンドで回復ぶりを証明。まだ流動的な開幕ローテ5、6番手争いで、アピールを続けていく。視察した矢野監督も広報を通じて、
「躍動感ある投球だった」
と、評価した。午前中、鳴尾浜へ電撃視察。ブルペンでは昨季活躍した左腕・島本や、ドラ1位ルーキーの西純、同3位の及川らの投球に熱視線。
「及川が1番、すごくいい球を投げていたんで、楽しみが増えた感じです」
デビュー前から思わぬ事態に見舞われた金の卵たちのもとに、自ら足を運ぶことで期待感を伝えた。



◆約2カ月ぶりの光景が、甲子園に戻ってきた。投手、野手が同時間でおこなう集合練習。午前にはじまり、ランチを挟んだ2部練習。グラウンドでは投内連係プレーやシートノック、打撃練習などがおこなわれた。活動休止に入った3月27日以降、自主練習、分離練習と1歩ずつ歩を進めてきた。矢野監督は、
「全員で集まってユニホームを着て甲子園でやれるありがたさ、みんなそろってやれるうれしさ。そんな感じでした」
と、率直な心境を語った。

矢野監督は西勇をのぞく開幕ローテについて、競争の姿勢をみせた。青柳、高橋、ガンケルら3月に構想はかたまりつつあったが、
「西は決めていますけど、それ以外は今後の状態を見ながら、どうするかを考えていこうかなと思っています」
と、あらためて開幕投手に西を指名。秋山、スアレス、中田、飯田らに加え、3月に中継ぎ調整していた岩貞も先発調整させる方向。新型コロナウイルス罹患(りかん)で一時調整が遅れた藤浪も候補の1人で、
「今の段階で遅れとか、体力面の不安は感じていない」
という。
「期待はみんなにしている。競争からはい上がってきたやつを使う」
と、他選手と同じく期待を寄せた。

■“短期決戦”の鉄則は、開幕ダッシュ。プロ野球は22日、オンラインで12球団代表者会議を開き、開幕日程などを協議した。北海道と首都圏での緊急事態宣言は早ければ25日にも解除され、小池百合子都知事は解除翌日から「ステップ1」への移行を宣言。その場合、プロ野球の無観客試合が実施できると明かした。斉藤コミッショナーも全国で宣言が解除されれば次回25日の代表者会議で開幕日を公表できる見解を示し、目標だった6月19日に開幕する公算が高まった。
「北海道も含めて(25日に解除が)発表されれば開催日、練習試合も含め発表できるのではと思っている」
当面は無観客での開催だが、最大の懸案は「移動のリスク」。この日も集中開催案や同一カード6連戦、同一地方への遠征を固めるなど移動回数を減らす案が議論された。
「できるだけ移動を減らそうと腐心している」
プレーボールへのカウントダウンは、北海道と首都圏に残る緊急事態宣言の解除が大前提。交流戦と、球宴は中止となった。CSは短縮が必至で、中止の可能性もある。公式戦は143試合から、最大120試合までの削減は避けられない。

◆阪神慎重、営業再開は段階的に。21日に本拠地甲子園のある兵庫県の緊急事態宣言が解除されたが、慎重な姿勢を崩さなかった。

■福留、絶句。
「言葉出てこない」
20日、甲子園での午後の野手組の練習に参加後、球団広報を通じてコメントを発表。高校球児の無念さは、痛いほど分かる。春に続き、夏までも…。夏の大会(第102回全国高校野球選手権大会)の中止は3度目で戦後初、選抜大会と春夏連続での中止は戦争での中断を除き史上初めて。D2・井上も、甲子園でライバルたちとしのぎを削り、成長できた。だからこそ後輩たちへ、
「かけられる言葉が見つかりません」
鳴尾浜で練習に参加後、球団広報を通じて、高校球児にエールをおくった。
「ここで諦めるのではなく、もっと先の目標に向かって突き進んでいってほしい」



春も夏も甲子園の道を失った3年生の花道を飾るために、各地方高野連は独自の代替大会開催を目指すことになった。しかし、甲子園が中止に至った理由の一つは「地方大会での感染リスクを完全になくすことができない」ことだった。独自の代替大会を開催するにしても、同じ課題が突きつけられる。