悩める高山、必死の決勝打!

痛快な逆転勝ち。交流戦初のカード勝ち越しを決め、単独2位に浮上。土壇場・9回、代打・高山の適時打で逆転。ベンチに向かって、ガッツポーズ。球児が、2年ぶりのセーブを挙げた。勝ち投手は、桑原。今季初勝利。

チームは、5年ぶりの1試合5犠打。金本監督は、
「今日は1点勝負だなと。1点、2点を取れたらラッキーぐらいの感じだったので。得点圏に送れば相手がミスすることもあるし、そういう考えでね」
と、狙いを振り返った。

そんな1点を追う9回、先頭・隼太がストレートの四球。鳥谷の犠打で一死二塁とし、中谷が、カウント1-2から5球目の外角スライダーに必死に腕を伸ばし。中越えに適時二塁打。
「岩貞さんがずっと頑張っていたので、点も取りたいという気持ちがありました。自分のなかでもバントミスだったり、ミスをしてたので、なんとか返してやろうという気持ちで打席に入りました。すごい投手なので、何も考えずに食らいついていこうという思いだけでした」
と、笑顔。「サンケイスポーツ」によると、
「一番しびれるところ。同点の勝ち越しの場面よりも、負けているときの方が一番プレッシャーがかかる。特に9回、しかも2ストライクとられて、最高の結果。勝負強いところをみせてくれた」
と、金本監督も最敬礼だ。

押せ押せムードとなり、代打・原口も左前打でつないで一死一、三塁。さらに、代打・高山が左前に決勝打を放った。
「逆方向は、イメージ通り? いや、そんなとこまで考えていなかったので」
試合を決する殊勲打を放ったヒーローとは思えない短いコメントを残し、帰りのバスに乗り込んだ。

高山にとっての初球は、積極的に振る男には“おあつらえ向き”の球だった。見逃せば、ボールだったかもしれない。外角に抜けたスプリットを、一閃。打球は、ライナーで三遊間を抜けていった。金本監督も、
「本当にこの大事な場面であそこで、よく打ちましたね」
と、目を細めた。ほんの4日前、12日の札幌ドームでの日本ハム戦。昇格即、試合を決める3ランを放ちながら、翌日3打数無安打、その翌日3打数無安打。いずれも代打を送られて、交代。乗り切れない日々を送っている。

息詰まる投手戦となった。先発・岩貞は8回途中、6安打1失点の好投。今季4勝目はならなかったが、難敵・則本に食らいつき、勝利に貢献。
「いつも以上に先制点が大きい。余計に反省しないといけない」
と、表情は晴れなかった。1点リードの9回は、球児が二死からピンチを招いたが、無失点で締め、逃げ切った。
「6月なので、まだまだ。後半は、もっとしんどい場面が来る。しっかりやっていく」
と、落ち着いた表情だった。金本監督は信じて、託していた。
「も~う、そりゃ。球児を信じるしかないからね、あそこは。経験と、あの球をね」
守護神のドリスが高熱のため出場選手登録を抹消されており、背番号22が、かつての場所に戻ってきた。

※新助っ人のエフレン・ナバーロが16日、来日した。17日午後、西宮市内で入団会見にのぞむ。すでに球団関係者に、
「非常に体の調子がいいので、早く日本に行きたい。今の体の調子を落とさないうちに来日したい」
と、話していた通りの早期来日を実行に移した。

○<日本生命セ・パ交流戦:楽天1-2阪神>◇16日◇楽天生命パーク