引き分け寸前の、“ミラクル”。延長12回、ラッキーなサヨナラ勝ちで、交流戦初の連勝。一死一、二塁から山崎は遊ゴロも、相手悪送球で決勝点を取った。11回から登板した能見が、今季初勝利。運を引き寄せて、2位死守。

2―2の延長11回から能見が6番手で登板し、2イニングを無失点と好救援。
「球児がしっかり切ってくれたというのもありますし。特に考えていないですけど、少し冷静になりながらと思って。まずは腕は振っていくことが大事だったので」
12回ウラの攻撃でサヨナラ勝ちし、今季初勝利。
「高めにいかないようにと、自信を持って投げることを考えた」
と振り返り、リリーフについては、
「試合状況、流れを感じながらマウンドに上がっています」
と、笑顔を見せていた。通算99勝目で、リリーフでの白星は、8年ぶり通算3勝目となった。

9回に守護神・ドリスが、4連打を許して追いつかれた。「サンケイスポーツ」によると、
「6球で、2点差が同点になるとは思わなかった。球自体は悪くなかったように見えた。コースが、甘かったかな」
と、金本監督、
「「追いつかれた後は嫌なムードがあったが、その後の救援がきっちり抑えてくれたので勝つことができた」
と喜んでから、
「球児がピンチをしのいで、能見が2イニングを好投してくれた。打線は、孝介が2打点。ベテランが頑張ってくれている。頼もしいが、若手はもっとしっかりしないと」
と、若手の奮起を期待した。

6回、先頭の糸原が左中間への二塁打で出塁。植田が犠打を決めて、一死三塁へと好機を広げて福留へ打席をつないだ。フルカウントからの6球目、涌井の148キロ直球をとらえた。打球は中堅後方へ運ばれ、三走・糸原は荻野の捕球を確認するとタッチアップ。貴重な追加点となった。

初回には、先制の4号ソロを右翼席へ放った福留。
「若い2人(糸原、植田)がつくってくれたチャンスだったので、最低限の仕事ができてよかったです」
と、好投する先発の岩貞を援護した。

大事な9連戦の初陣を託された先発・岩貞は、雨天中止となった前日8日からスライド登板。ナイターから“中19時間半”で仕切り直しのデーゲーム登板となったが、スライドの影響を感じさせない安定感抜群の投球を見せた。
「調子は悪かったと思うが、7回0点で、勝ちがつかないのは残念」
と、金本監督。初回を3者凡退と最高のスタートを切ると、その後もロッテ打線をリズムよく打ち取り、7回4安打無四死球で無失点の快投。すべての回で先頭打者を塁に出さないという、定石通りのピッチング。
「うれしいです」
と、ほほを緩めた。先発の役目をきっちりと果たした。

○<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-2ロッテ>◇9日◇甲子園

<日本生命セ・パ交流戦:阪神-ロッテ=降雨のため中止>◇8日◇甲子園

※11日にロッテ戦が組み込まれたことで、9日から9連戦となった。試合中止の放送が流れると、ベンチから肩を組んでグラウンドに登場。本塁から長坂は一塁方向へ。北條は三塁方向へ走りだし、ダイヤモンドを1周した。雨でグラウンドコンディションが悪いなか、最後は両者ともに本塁へヘッドスライディング。ユニホームをドロドロに汚し、甲子園をわかせた。