「前回、やられているので。選手たちはそういう思いを持ってくれていたと思いますよ」
と、金本監督。12安打で大量9点を奪い、今季初の同一カード3連戦3連勝。それも巨人戦となると、4年ぶり。才木、G打線6回零封でプロ初勝利。10代投手が巨人戦でプロ初勝利は、球団初。今季最長の5連勝で、2位に再浮上。

「きょうは真っすぐで、しっかり攻めれた」
高卒2年目の才木が、巨人打線を無四球の95球で7奪三振。宿敵相手に6回2安打無失点とねじ伏せた。
「チームが連勝中だったので自分でストップして交流戦に、というわけにはいかないと思っていた。連勝でいい流れのままでよかったです」
巨人打線に真っ向勝負。最速152キロの直球を軸に、2回には中軸を3者連続三振に抑えるなど、6回2安打無失点、7奪三振の熱投だった。

金本監督は、強気インハイに感嘆。「サンケイスポーツ」によると、
「前回の反省とか踏まえて、いろいろ捕手(長坂)と相談しながらやったと思う。予想以上に、ジャイアンツ打線を抑えてくれました。本当に、できればもう1イニングいきたかったけど、球威も落ちてきたので、そこは次回のお楽しみというところで」
と、期待を込めた。ベンチで声を掛けた際には、
「『ちょっとバテたなあ』、と言ったんですけど、『バテてません』、と言うから『ウソをつけ』」
というやりとりがあったことを明かし、満足げに笑った。7回以降は球児が2イニング無失点。9回はモレノが4安打1失点したが、大量リードで圧勝した。

■ ロサリオが「7番・一塁」に下がり、糸井を「4番・右翼」に起用。
「いや、4番目や。4番目」
今後に関しては、
「相手投手を見ながら、やっていきます」
と、金本監督。4番固定は明言しなかった。昨年6月2日の交流戦、日本ハム戦(甲子園)以来、移籍後2度目。福留も「3番・左翼」で、スタメンに復帰。

打線は、2回無死二塁で中谷が左翼に先制2ラン。今季1号本塁打。初球、内角寄りの141キロ直球を迷わずフルスイング。完ペキにとらえられた打球は失速することなく左翼席へ。
「チャンスだったので、甘い球を逃さずにしっかりスイングしようと心がけて打席に入りました。才木が強気の投球をしているので、先制点を取ることができて良かったです」
と、納得の一発。4回にも無死一塁で、大山が左中間を破る適時二塁打。
「練習通り、自分のポイントでしっかりとスイングすることができました」
2試合連続猛打賞を記録。

■ 伝統の一戦は、何とも珍しい「レフトゴロ併殺」で幕を閉じた。中谷の捕球とそこからの送球動作を見ると意図的に落球したようには見えないが、結果的に頭脳的なプレーとなり、レフトゴロで併殺が完成。

9点を追う巨人は、9回一死満塁から長野が左翼への飛球。左翼手・中谷はボールをグラブにいったん入れたかと思われたが落球。三塁走者・岡本はホームインしたが、ボールは三塁へ転送された後、二塁へ転送。二塁走者・マギー、一塁走者・亀井は捕球後の落球と判断したのか、スタートをきっておらず、それぞれフォースアウトとなりゲームセット。高橋監督がベンチを出て約3分抗議したが、判定は覆らなかった。

※ ドラ3位・快足ルーキー熊谷が、プロ初打席初安打をマークした。8回無死一塁の場面で代打出場。チェンジアップを左前にはじき返した。
「正直、打てると思ってなかったです。昨日(前日26日)盗塁に失敗したので、ホッとしました。記念のボール? 実家に送ろうと思います」
と、初々しい笑顔。

◇ 月曜の休養日を挟み、29日からは交流戦に突入する。まずは本拠・甲子園でソフトバンクとの3連戦。西武、オリックス、ロッテ、日本ハム、そして楽天の3連戦3カード、しめて9試合。

○<阪神9-1巨人>◇27日◇甲子園