中谷、初サヨナラ打!

巨人に競り勝ち、今季初の4連勝を飾った。同点で迎えた9回二死一、二塁として、5番・中谷が初のサヨナラ打を放った。サヨナラ勝ちも、今季初だ。貯金を1とし、3位に浮上。

お立ち台では、中谷が興奮さめやらぬ表情で、劇勝を喜んだ。「サンケイスポーツ」によると、
「心臓バクバクでした。サヨナラ打を打ったの、初めて。どう喜んだらいいかわからない」
チーム・メートの祝福に笑顔をはじけさせ、最後は金本監督と抱き合った。4―4と同点、2つの四球を選んで、9回二死一、二塁のチャンスで迎えた第5打席。4打席目までは無安打だったが、
「何も考えずに夢中で」
と、気持ちを切り替えた。フォークを引っ張った打球は三遊間を抜き、サヨナラ打に。
「打った感触はそこまでよくなかったですけど、抜けてくれて、糸原がよく走ってくれました」
と、感謝を口にした。

「最後はリリーフが打たれて厳しいと思ったが、選手を信じたというか。僕自身がうれしかった。中谷がよく応えてくれた」
と、金本監督。糸原が、よく走った。三塁コーチャー・高代コーチもよくまわしたことについては、
「暴走気味かと思ったが、長年の経験というか(セーフになる)空気を感じたんでしょう」
タイミングはアウトも、糸原は高代三塁ベースコーチの好判断に応え、激走した。
「いい仕事ができたと思います。中谷が打って、点につながってよかったです」

小野が初回に先制点を失うなど、毎回のように走者を置きなら粘りの投球。この日は最速154キロを記録するなど、序盤から全力投球で巨人打線に対した。2点のリードを守り抜き、7回8安打2失点で降板した。
「1回に失点したが、1回のピンチを最少失点で止められたことが良かった」
112球の力投で先発の役割を果たした小野を、金本監督は、
「序盤に一気に崩れないのが良かった。試合を壊さずに耐えたのが大きかった」
と評価し、
「できれば小野に勝ちをつけてやりたかった」

だが8回、二死一塁の2死一塁の場面で、2番手・岩崎から桑原にスイッチ。石橋をたたいた継投策で勝利を狙ったが、2ランを浴びて同点に追いつかれはした。嫌な展開で、最後にサヨナラ劇を呼ぶ守り勝ち。好守と、好送球でバントを防ぐと、今度は一塁へ。けん制で刺した。ドリス、「勝利投手」。

■ 辛勝で4連勝を飾ったが、不安を残す一戦にもなった。この日も、ロサリオはすべて走者を置いた場面で3打数無安打1三振(二ゴロ、見逃し三振、遊飛)。あまりの低調ぶりに、金本監督はついに決断を下した。交流戦前、43試合目だった。

ロサリオに初めて代打が送られた。7回の先頭で打順がまわったが、代打・鳥谷がコールされた。途中交代はあるが、代打を送られるのは初めてだ。金本監督は試合後、
「打てる雰囲気がなかった。こっちも腹をくくって」
と話した。
「考えないといけない。メンタルがいかれている気がするし、表情に出ている」
とも話し、27日の巨人戦で先発から外すことを示唆した。

「思い切ってしっかりスイングすることを心がけて打席に入ったことが、いい結果につながった」
大山が、今季初の猛打賞。
「本来のバッティングではないけど、左中間中心に打って欲しいが、徐々にいきましょう。タイムリーも出たし、上がり調子ですね」
と、金本監督。

○<阪神5-4巨人>◇26日◇甲子園