連敗を4で止めた。代打・原口がバットを折りながらも、左前にしぶとく落として執念の決勝点を挙げた。先発・メッセンジャーが完封逃すも、8回6安打1失点と力投。セ・リーグ単独トップとなる6勝目(2敗)を挙げた。まさしくエースの仕事。

メッセンジャーは威力ある直球を軸に、頭脳的な投球術も駆使。立ち上がりから、テンポ良くアウトを積み重ねた。2-0の9回、ソロ被弾も、107球を投げ、ここで守護神・ドリスにマウンドを託した。6日以来、10日ぶり登板も盤石の3人斬りだ。

「最終回に点を取られたのが悔しいですけど、勝ててよかったです」
誰よりもチームの勝利を優先するメッセンジャーだから、うれしさより悔しさが勝った。制球力抜群で、与四死球は0。ほぼ完ペキな内容だったが、あと一歩で完封を逃し、首を小さく横に振りながらベンチへ下がった。金本監督は、
「コントロールもキレもよく、今年のメッセらしさといいますか、コーナーを突いて、低めに投げて、いろんな球種を使いながら…」
と、賛辞の言葉を並べた。

0―0の6回、まずは糸井がスライダーを中堅右を鋭く抜ける打球をはじき返すと、一気に二塁へ。一振りでチャンスメークした。続く福留は四球。12日の試合から5番に降格しているロサリオは右飛に倒れるが、ここで二走・糸井はタッチアップして三塁へ。二死一、三塁で、糸原も四球を選んだ。

この日一番の好機を迎えると、大観衆のボルテージも最高潮に。すると、ここでDeNAベンチが動く。投手交代。金本監督も、代打・原口を告げた。
「勝負どころと思って打席に立ちました」
初球をフルスイングで応戦。その後カウント1-1で迎えた3球目だった。148キロの直球を振り抜いた。ふらふらっと打球があがる。折れたバットが宙を舞い、スタンドに飛び込む。ボールはといえば、不規則な弧を描き、三塁手の頭を越えて、左翼線に落ちた。走者2人が、一気に生還。ついに猛虎打線が、均衡を破った。「サンケイスポーツ」によると、
「きれいなヒットではないですけど…。微妙な当たりだったので、ファウルになるかと思ったんですけど、フェアになってよかったです」
金本監督も、
「最初、ファウルゾーンに飛んだみたいで中に入ってきて。それもバットの出がいいから、ということにしておきましょうか。詰まっても力で押し込むというか、そういう打撃」
と、驚きながらも称賛した。

※二軍調整中の藤浪が、復活へ前進。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発し、6回4安打1失点に抑えた。最速は153キロで、122球を投げて9三振を奪う力投を見せたが、課題の制球力は4四球を与えるなど、苦しんだ。

○<阪神2-1DeNA>◇15日◇甲子園

■過去の試合;
<広島-阪神=降雨中止>◇13日◇マツダスタジアム

● <広島6-1阪神>◇12日◇マツダスタジアム 

福留、今季初4番も悔し、4打数無安打。ロサリオ初の5番降格も、不発。先発落ち可能性も…。小野、痛恨の失投で今季初黒星。マテオ大荒れ、3連続押し出し。

● <広島14-1阪神>◇11日◇マツダスタジアム

福留(休養)、植田(体調不良)欠き、4安打完敗。”屈辱”、14失点大敗 。能見が、初回に3被弾で3連敗。金本監督、「2回で終わった」

● <巨人4-2阪神>◇10日◇東京D

Gに、2勝7敗。D5・谷川、プロ初先発もあぁ“1泣”。金本監督嘆く、「ロサで止まってまう」

● <巨人3-1阪神>◇9日◇東京D

連勝、3でストップ。大山痛恨。9試合ぶりに「7番・三塁」でスタメン出場したが、7回無死一、二塁のチャンスでけん制で刺され、反撃ムードに水を差した。メッセンジャーは、2敗目。「初回が全て。悔やまれる」