冷や汗ものの逃げ切り勝ち。連勝で、2カード連続勝ち越しに成功。5月に入って4勝1敗とし、貯金も今季最多タイの2とし、単独2位に浮上した。岩貞が、6回7安打1失点の粘投を見せ、今季2勝目を挙げた。お立ち台では、
「前回同様、原口がうまくリードしてくれて、苦しい場面が多かったんですけれども、なんとか粘りました」
と、謙虚に喜んだ。
「ピンチで粘れているのはいいところ。それは継続して、できれば被安打を少なくしてテンポを良くしたい」
といってはいたが、金本監督は、
「ストライクを取るのに精いっぱいというところも出た。もう少しぴりっとしてほしかった」
と、手厳しい。さらには、8回に石崎が3ランを浴び、9回には守護神・ドリスもソロを許し、さらに一死満塁のピンチを招いたが、苦しみながらも後続を切って11セーブ目。快勝ムードが一転、終盤に追い詰められ、薄氷を踏む勝利になる後味の悪さに、金本監督は、「サンケイスポーツ」によると、
「いや、腹立ってましたね。いろいろと…。もう少しピリッとしたところがほしかったですね」

福留の左翼への技あり犠飛で、逆転。1-1と同点の4回一死三塁、フルカウントからの7球目にうまくバットを合わせると、打球はレフトへ。三塁走者・糸井が間一髪のタイミングで滑り込み、セーフとなった。
「打ったのは、チェンジアップ。チャンスの場面で、最低限の仕事ができました」
この日の西宮市は、最大13メートルの強風。超満員のスタンドからは何枚も、風に舞い上がるビニール袋が迷い込み、砂煙も上がって何度もプレーが止まっていた。大ベテランが、それを考慮しないワケがない。右翼から左翼へ吹く風に乗せたぶん、十分な距離まで飛んだ。

6回、打者一巡のビックイニングとなった。先頭の糸井が、左前打で出塁。続くロサリオの打席で二盗を決めると、暴投もからんで無死三塁。ロサリオの四球をはさみ、続く福留の打球は二塁前で高く跳ね、糸井の走力が上回って3点目のホームに滑り込んだ。

さらに高山の右犠飛で1点を追加すると、二死となって一、三塁で登場した代打・隼太の打球は一塁失策を誘い、その間に3点目。またもや二死一、三塁から鳥谷が4月15日のヤクルト戦以来のタイムリーとなる左越え二塁打を放ち、2点を加えた。この回一挙5点を奪い、試合を決めた。
「そつなく点は取れてましたね」
と、金本監督。さて、8日から敵地で巨人、広島戦。
「上位チームとやるんで。今年巨人と分が悪いですけど。マツダスタジアム…ちょっとしんどい1週間になるかもしれないですけど、選手も強い気持ちをもってやってほしいです」
とりわけ、成績不振の高山、大山、中谷、江越らは奮起せよ。もちろんロサリオや糸井、福留には頑張ってもらわないと…。

※負傷退場していた上本について、
「試合中に受診をしました。前十字靱帯損傷のおそれがあるため、近日中に精密検査を受ける予定です」
と説明した。長期離脱の可能性を示唆。代わって、江越が昇格した。

○<阪神7-5中日>◇6日◇甲子園