着実に加点し、完勝で貯金1。ロサリオ来日初の1試合4打点、糸井が5号2ラン。7回途中2失点の小野が、3勝目。五月晴れの甲子園、今季最多4万6638人が詰めかけた。

4番・ロサリオが2打席連続を含む3本の適時打で、来日初の4打点をたたき出し、勝利に貢献。完ペキにとらえたわけではない。だが、打球は死んでいなかった。初回には、先頭の上本から3連続四球で迎えた満塁機で左前に2点適時打。3回にも左前に適時打を放ち、8回にはダメ押しの適時二塁打を放った。今季3度目の猛打賞だ。本拠地初のお立ち台も、やっと経験。
「うれしいですね。チームのために、そしてファンの人のために打てたことが何よりうれしい」
と、ファンを沸かせた。また、
「彼がランナーにいると、なにかが起こるような気がする。それが、しっかりと得点に結びつくのですごいと思う」
と、ロサリオが真顔でいった2番・植田も、お立ち台での感想を問われ、
「えー、なんとも言えないです。分かんないです」
と、照れ笑い。2安打2四球1盗塁の活躍で、3得点を記録。そろってお立ち台にあがり、ファンの声援に応えた。「サンケイスポーツ」によると、
「本当に彼(植田)が勢いをつくってくれている」
と絶賛する金本監督も、またチームとして、5年ぶりとなる1試合4盗塁については、
「攻撃がね、盗塁のあとに適時打が出てという形。こういう野球ををしたかった。そういう意味でも、上本離脱は痛い(※)。でも、こういう野球をし続けたいですね」

小野、6回2/3を投げて8安打を浴び、7四球を与えるも2失点と粘った。
「野手に助けてもらった。四球を減らさないといけない」
と、反省の言葉ばかりで笑顔なし。3者凡退に抑えたのは2回のみ。常に走者を背負った苦しい投球にはなったが、粘り強く中日打線を打ち取っていった。7回、2四球が絡み、二死一、三塁のピンチを招いたところでモレノの救援を仰いだ。
「難しい状況だと考えず、打者に集中した」
と、宝刀・チェンジアップを多投して、投ゴロに抑えた。初昇格から、4戦連続無失点。金本監督は、とりわけ小野について、
「あれでは(評価は)厳しくなる。7回はベンチの意をくんで最後まで投げもらいたかった。あの回2つで、7四球。結果的に(リリーフの)モレノの助けを受けているようじゃな。あの回をしっかり締めておけば、チームとしても締まった試合と言えるんだけど。力んだかな。反省して欲しい」

※上本が1回、四球で出塁した後、二盗した際に左脚を負傷して途中交代。担架でベンチに退き、車いすで球場を離れた。球団によると、尼崎市内の病院に向かった。けがの詳細は6日以降に判明する見込みだが、長期離脱の可能性もある。
「ちょっと心配。盗塁して、チームとして足が使え始めたところだったので。痛いですね。(状態についての情報は)まだ入ってない」
と、金本監督。

 
○<阪神7-2中日>◇5日◇甲子園

● <阪神1-5中日>◇4日◇甲子園

■ロサリオ、大ブレーキ。ロサリオが5打数無安打など、拙攻に次ぐ拙攻で9安打で1点だけ。最後は守乱で連勝は「3」で止まり、5割に逆戻り。3位に転落した。

1-1で迎えた延長11回、ロサリオの守備固めで一塁に起用されていた山崎が遊撃からの送球をポロリとこぼした。ここからつながった二死満塁のピンチで球児が、決勝の押し出し四球を与えた。全盛時の球児だったら、後続を断ったであろうが、今の球児には抑えられなかった。
「何もなしやね、きょうは」
金本監督も、
「言いようがない」
と、まさかの守乱を切り捨てた。ロサリオは5打数無安打と当たりが止まっていたとはいえ、まだ打席が回ってくる可能性はあった。
「ちょっとメンタルが参っているね。打席で出ている。次の打席も期待できない感じだったから、守りを固めようということで」
と、交代を説明。それでも守備固めを優先し、このシフトが裏目に出たのだから皮肉だ。

◆高橋遥の思いは届かなかった。6回5安打1失点。試合はつくった。収穫も手にした。それでもチームの敗戦に笑みはない。

◆上本が6打数3安打で3試合連続となる猛打賞をマーク。敗戦の中で輝きを放った。

鳥谷が、史上51人目となる通算2000試合出場を達成した。球団では2010試合の藤田平、2007試合の吉田義男に次いで3人目の大台到達。歴代2位の連続試合出場は1921試合に伸ばした。