決めた、ロサリオ。特大の決勝2号2ラン!

 これぞ、助っ人。延長10回表一死一塁、ロサリオが中越えの決勝の2点本塁打。好救援の5番手・岩崎が、今季初勝利。今季チーム最長4時間16分の激闘を制した。同一カード3連敗を阻止。

塁上で、バッテリーにプレッシャーをかけ続けた。植田の足が、トラを変えた。2戦連続「2番・遊撃」で起用された22歳が、敵地グラウンドを駆けまわった。
「2番だったので、クリーンアップの前にランナーで出ようと思っていました」
2安打3四球で、全5打席出塁。1盗塁で2得点。金本監督の目指す機動力野球を、若武者が体現した。
「守備範囲も広いし、捕って(から)速いし。楽しみな選手」
と、目を細めた。

初回から3イニング連続併殺を喫するなど、序盤の好機を生かせなかった打線だったが、2点を追う6回、糸原の適時内野安打で1点を返し、7回には糸井の右翼への適時打で同点に。さらに、延長10回、ロサリオの左中間への2号2ランで勝ち越した。

先頭の植田が左前打で、チャンスメーク。一死後、ロサリオが、1ボール2ストライクから4球目、真ん中高めの直球をフルスイング。打球は、美しい放物線を描いて左翼コンコースに飛びこんだ。1日の巨人戦(東京ドーム)以来、20試合88打席ぶりとなる値千金の一打となった。
「チームを勝利に導けることができて、本当によかった。あの打席で、あの球を待っていた」
と喜んだ。この日は、それまで3三振を含む4打数ノーヒット。一塁の守りでも、初回にファウルフライの目測を誤り、3回はファウルフライを落球と、散々だった。それだけに、名誉挽回の一発に、
「しっかりといいボールを打つことを考えていた。それまではうまくいかなかったが、それも試合の一部と思って、切り替えてやった結果だったのでよかった。しっかりといい形で打てていると思うので続けられるように頑張りたい」
と、声を弾ませた。目を丸くしたのは、金本監督だ。「サンケイスポーツ」によると、
「ハッハハハハ…。見た限りは打てる雰囲気はなかったけどね(笑)。やっと、土俵際というかね。ひっくり返したみたいなホームランでしたね」
ただし、
「あれは捕らないと、アカン。2回も」
と、拙守には苦言を呈した。

岩崎が、好救援。2-2の9回一死一、二塁の大ピンチで登板。全8球の直球勝負で、10回の勝ち越しにつなげた。28日の広島戦では同点の6回に登板し、2点を失って敗戦投手に。同じカードで屈辱を晴らし、
「しっかり落ち着いて投げられた。あの1敗は、今日だけじゃ取り返せない。これから何試合も抑えて取り返せるように」

先発・岩貞は、6回7安打2失点(自責点1)で降板。自身の対広島戦10連敗を阻止するべくマウンドに上がったが、打線の援護に恵まれなかった。
「序盤のピンチもあって、球数が多くなってしまいましたが、原口の配球に引っ張ってもらいながら、何とか粘りの投球をすることができました」
と、走者を出すも、力強い直球で要所を締めた。

○<広島2-4阪神>◇30日◇マツダスタジアム

● <広島5-2阪神>◇29日◇マツダスタジアム

■ 連日の「守乱」。2戦連続の逆転負け。ロサリオ捕球できず、先発・能見が痛恨の本塁打を浴び、勝ち越された。石崎が投手に四球を与え、直後に2ラン。金本監督は、
「昨日と、同じパターン。投手に四球を出してホームランという…」
と、嘆き節。能見踏ん張れず、今季初黒星。今季最多の借金2に増え、3、4月の負け越しも決定。

◆大山がシーズン22試合目にして、今季初めてスタメン落ち。植田を、「2番・遊撃」に抜てき。今季初先発で初安打初盗塁と、同点劇演出。持ち味発揮。

※ここ3試合無安打も、なんと高山が美技。ライナー性の当たりを、華麗にダイビングキャッチ。

● <広島7-5阪神>◇28日◇マツダスタジアム

■ 競り負け、借金1。小野が5回5失点(自責点4)、大乱調。打たれた安打はわずかに3本。しかし、四球連発から満塁被弾し、自己ワーストの計7四球。
「先発の役割を果たすことができず申し訳ないです」
と、反省。これまた、2番手で登板した岩崎が2敗目。四球をきっかけに勝ち越し点を奪われた。4年連続負け越し中の「鬼門」で、昨年と同じように敗れ去った。
「フォアボールは、ピッチャーのミスだからね。先頭のピッチャーにストレートのフォアボールというのは、点が入らない方がおかしい。絶対に点が入るパターンです」
と、金本監督はあきれ顔。

※ 最速153キロ出た。モレノ、一軍初登板。8回を無失点。

■ GW9連戦へ、秘策。マテオが26日、子どもの出産でドミニカ共和国に一時帰国するため、出場選手登録を抹消。金本監督は守護神のドリスが3連投した場合は、次戦で代役の抑えを立てる方針も明かした。
「(ドリスは)3連投、60球投げたら、(登板過多の意で)あかんわ。(代役は)球児もアリやろう、状態によっては」

藤浪が26日、21日に出場選手登録を抹消されてから初めてブルペンに入り、投球練習をおこなった。この日、鳴尾浜での二軍残留練習に参加。変化球主体の投げ込みで、復活への第一歩を刻んだ。今後は矢野二軍監督らと相談した上で、方向性を定める。無期限調整。