13安打で快勝、猛虎打線が目覚めた!?

□ 岩貞が、6回を投げ4安打1失点と好投。糸井が、今季甲子園初アーチとなる3号2ラン、7回にもダメ押し2点二塁打を放ち、4打点の大活躍。今季最多タイの13安打、今季最多の8得点と打線が爆発し、連敗を3で止めた。

「状態がどうではなく、気持ちです」
岩貞は、今季初のマウンドで93球の熱投を見せた。
「開幕に入れなくて悔しい気持ちを、この登板にぶつけました」
立ち上がりの初回を3者凡退で打ちとり、4回まで無失点の好投。5回には1点を失ったものの、最後の6回は3人で切り、きっちりと役目を果たした。
「粘り強く投げることができました。今季初登板でしたが、ようやく開幕できた喜びと、感謝の気持ちをもって投げました」
開幕前に調子を上げることができず、ローテ入りできずに二軍に降格。ウエスタン・リーグで好投を続け、つかんだチャンスをものにした。

糸井が、バックスクリーン左へ豪快に一発をたたき込んだ。4回だ。二死走者なしから、鳥谷がこの日2安打目となる左前打で出塁。3番・糸井が続いた。初球の144キロ直球に鋭いスイングで反応。打球はスピードを落とさずに、そのままバックスクリーンに着弾した。8試合ぶりとなる糸井の一発で、リードを3点に広げた。
「前の打席のチャンスで打つことができなかったので。初球から積極的にいこうと思っていました。いい結果になってくれてよかった」
と振り返った。

鳥谷が、今季初の猛打賞だ。球団では歴代単独3位となる通算135度目の猛打賞。
「感覚は悪くない、これを続けていきたい」

主役は糸井にゆずったが、5番・福留も初回にチーム32イニングぶりの適時打となる左前先制打を放ち、打線を猛攻へと導いた。初回二死一、二塁の第1打席、3球で追い込まれてからファウルで粘り、8球目の内角スライダーを巧みなバットコントロールで左前に打ち返した。チームの“適時打欠乏症”を解消させた一打だった。
「優位に進めるためにも、何としても先取点を取りたかった。うまく打ち返すことができて良かった」

7回にも火を噴いた。先頭の大山がストレートの四球で出塁すると、続く梅野が犠打で一死二塁。1番・高山が、三遊間への鋭い打球で内野安打をもぎ取り二死一、三塁。ここで、この日マルチ安打と、当たっている鳥谷がファウルで粘り7球目を中前へ運び、追加点を挙げた。さらには糸井がこの試合4打点目となる2点適時二塁打、ロサリオにも左前適時打が飛び出した。

金本監督はこの試合の注目選手を聞かれると、先制点を挙げた福留でも、2ランを放った糸井でもなく、「鳥谷、ロサリオ、大山」の3人の名前を挙げた。不振にあえいでいた3人がそろってマルチ安打の活躍。今後を戦い抜く上でうれしい結果となった。一回りで、7勝7敗。
「前半、もったいない試合が多かったね。それは悔いですわ。僕自身、切り替えているし」

○<阪神8-3ヤクルト>◇15日◇甲子園

● <阪神0-6ヤクルト>◇14日◇甲子園

■ 今季初の零敗負けで、3連敗。借金1となった。秋山が7回を粘投、4安打2失点で降板。打線の援護なく、2敗目。
「打てないなかで先制点を与えたし、悔しい」
と、顔をしかめた。4番・ロサリオが、2度の併殺打でブレーキ。甲子園にしとしと降りしきる小雨が、冷たかった。

金本監督も現在の打線を、
「どん底でしょ」
と、表現。
「見ての通り」
というほどの絶不調。4番が機能しない打線は、これで31イニング適時打なし(本塁打を除く)という“貧打病”に苦しんでいる。打てない、走れないチームを投手陣が必死でカバーしている。

● <阪神2-3ヤクルト>◇13日◇甲子園

■ 延長負け、無念。ドリス乱調。4位転落。湿ったままの打線。が、「背水登板」だった藤浪が7回を1失点にまとめた。2回に3連打で先制を許したが、後続を抑え最少失点に切り抜けた。
「これでダメだったら2軍だと言われていた。それなりの覚悟を持っていました」背水のマウンドで手応えを感じる投球を披露し、
「もう少し、先頭をしっかり切るとか、流れを持ってこれる投球をしたい」
と、先を見据えた。

※福留が、2点を追う9回無死一塁で日米通算300号となる起死回生の2号2ランを放ち、試合を振り出しに戻したが勝利はならなかった。

● <阪神1-5広島>◇12日◇甲子園

■ あぁ…、散発3安打でスミ1逆転負け。5度目の逆転負け。メッセ暴言退場が誤算。1-2と逆転された後の2回二死満塁、押し出し四球となったボール判定に、白井球審へ暴言をはいて退場を宣告された。わずか1日で首位から陥落。13日、厳重注意と、制裁金10万円を科した。

石崎が、2回二死満塁からマウンドへ向かった。緊急登板となったが、空振り三振に仕留め、直後の2回ウラには、プロ初打席に立ち、プロ最長の3回1/3を無失点でしのいだ。前回8日の中日戦(京セラドーム大阪)でも能見の後を受けて、5回一死満塁で登板。一死を奪ったが、危険球退場となっていた。

高山が、苦しむ打線のなかで奮闘した。初回に先頭打者として四球を選び先制点につなげると、3回の第2打席でも四球で出塁した。8回の第4打席では、8日の中日戦(京セラドーム大阪)以来、13打席ぶりの安打。得点にはつながらなかったが意地は見せた。

※ドラフト2位・高橋遥人12日、出場選手登録を抹消された。今後について金本監督は、
「(一軍に)帯同、帯同。早く投げさせたいけど、ここ(肩)のことがあるから」と、説明。最短10日で再登録し、22日・巨人戦(甲子園)の登板が予定される。