問われる「監督力」、金本監督3年目!

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◇◇     いよいよ開幕だ!(06) 
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かろうじて引き分けに持ち込んだが、12年以来、6年ぶりのオープン戦最下位が決定した。17試合で、2勝12敗2分け。8回に大山のソロアーチで追いつくのが精いっぱいだった。二塁も踏めず、わずか2安打と低調だった。

大山に同点となるオープン戦第1号が飛び出した。1点を追う8回一死、144キロ直球を振り抜くと、打球は中堅左へと豪快に持っていった。
「今日1本出ましたけど、それまでがひどかった。(状態が)悪いときも悪いなりのバッティングができないといけない」
三塁でもがく姿も見つつ、信じて期待し、起用し続けた金本監督は、
「速いストレートをとらえたからね。まずはそこからですからね。よかったでしょう。チームにとっても、彼にとっても」
と、目を細めた。

◆秋山、5回0封。変化球、冴えた。
「開幕までに、細かな部分を修正してベストの状態に」
オープン戦最終戦に先発し、5回4安打無失点で球数は76球と結果を残した。

ロサリオは3打数無安打、2三振にも収穫を強調した。
「出てくる投手、出てくる投手、直球のキレもよく、制球もよかった」
と、淡々と振り返った。オープン戦は13試合の出場で打率・143、1本塁打4打点で終えたが、
「そういう(いい)投手と対戦できてよかった。収穫」
と、開幕に向けて前向きだった。

開幕中堅を確実にしている高山が、攻守で存在感を示した。まずは、1回の中堅守備。ライナー性の打球に前進して、キャッチ。鋭い出足で、秋山の立ち上がりを救った。中村外野守備走塁コーチも、
「オープン戦を通して、1球1球に集中できていた」
と、課題だった守備の向上を認めた。打撃では3回先頭で初球145キロ直球を右前に運び、チーム初安打を放った。

<オープン戦:オリックス1-1阪神>◇25日◇京セラドーム大阪

■ 24日のオリックス戦に逆転負けして4連敗。オープン戦は2勝12敗1分けとなり、借金は球団初めて2けた「10」に到達した。勝敗は度外視できるオープン戦とはいえ、打線がまったく上向かない惨状には開幕を5日後に控えて焦らないわけがない。

糸井欠場も、軽傷(「臀部(でんぶ)の張り」)。糸井を欠いたこの日、本番まで1週間を切ったが、打線をおおう霧は晴れなかった。1回に2点を奪ったが、2回以降は打線が沈黙。「スミ2」で、5安打にとどまった。試合後におこなったミーティングについて問われ、金本監督は、
「勝ち負けじゃなく、ちょっと、ストレートをとらえきれてない」
と、渋い表情。

能見が先発し、4回を8安打5失点。4月5日のDeNA戦(横浜)での先発が有力となった。開幕へ向けて万全とはいえなかった。立ち上がりから走者を背負う苦しい展開だった。ベテランらしからぬ投球に不安も残る。
「カウントをつくれなかったというのはあります。(ボールの走りは)そこまでですけど…」

 
<オープン戦:阪神2-6オリックス>◇24日◇京セラドーム大阪

■ 猛虎打線に火がつかない。3安打負け。開幕まで残り1週間となっても、不安が解消されない。23日、オープン戦を締めくくるオリックス3連戦(京セラドーム大阪)の初戦で逆転負けを喫した。金本監督は、
「そろそろ、本当、あと2試合だから、実戦の球を打てるのも…。きっちり、何とか、結果としても出してほしい」
と、打線の復調を切望した。順番はともかく、先発野手8人の顔ぶれは開幕想定と言っていい。DHを使わず、投手も打席に立たせた疑似本番でも猛虎打線に勢いは生まれなかった。

4番・ロサリオは、この日も変化球主体の攻めに遭って2打数無安打で、
「しっかりと、ゆっくりと準備する時間はないので、あと2試合で感覚を合わせていくだけ」
打率は1割4分3厘まで落ち込み、復調の糸口を探っていくしかない。7番に入った鳥谷も、打率4分5厘。

メッセ、打球直撃も、開幕へ納得の6回3失点。4年連続となる開幕投手に向け、手応えを口にした。
「自分の失投が続いて点を取られたところは残念だったけど、全体的には悪くなかった。いいテンポで投げられた」

◆藤浪 開幕ローテ決めた。23日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に先発し、6回2安打1失点(自責点0)。多少制球が乱れても、崩れる気配はなかった。最速152キロの直球を軸に打者の懐を厳しく攻め、4三振を奪った。登板が有力視される4月4日のDeNA戦(横浜)の先発へ、万全の態勢で臨む。

 
<オープン戦:オリックス3-1阪神>◇23日◇京セラドーム大阪

■ 雨(う)らめし。2試合連続のオープン戦中止。「オープン戦、ロッテ-阪神」(21日、ZOZOマリンスタジアム)が雨天のため、中止となった。先発予定だった“雨男”・藤浪は、
「天候には勝てない」
と、苦笑い。20日のDeNA戦(横浜)も雨で流れ、「新ハマスタ」体験できなかった。オフの改修でベンチが前方に約2メートル拡張され、人工芝も張り替えられていた。

金本監督はといえば、恨めしそうに空を見上げた。やまない雨。決められない開幕ローテ。
「2つ目が決まらんのよな。2戦目がな。だからこそ、2試合で試したかったんだけどね」
2試合連続の雨天中止に、嘆き節が止まらなかった。
「キツイな。キツイな。だからこそ、この2試合試したかったんだけど。一番心配した先発が…。先発が、とずっと言ってきたけど、こんなに早く(ピンチが)くるもんやと思わんかった」
と、不透明な開幕ローテの現状を嘆いた。