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◇◇     オープン戦も、たけなわ!(05) 
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■ オープン戦13試合目で初の零敗を喫し、14年以来4年ぶりの10敗。だが、あくまで準備段階。金本監督は、まったく意に介していない。
「打てない時とか打たれた時は、元気なく見えるものだから。ベンチは声も出ているし、その姿勢は崩さずやってほしい」

秋山が予想外の大乱調。この日までオープン戦3試合に登板し、防御率0・00と安定感を見せてきたが、6回10安打7失点(自責6)と役割を果たすことができなかった。“本番仕様”打線でわずか3安打、零敗。

内外と厳しいコースに投げ分けたが、ボールが高めに浮いた。
「高さに関しては、立ち上がりから修正できないまま終わった分、(良い)コースにいって(投げることができて)も、ヒットゾーンにいっていた」
が、秋山に悲愴感はない。
「前回はうまく抑えていますし、見せ過ぎるのもどうかと思った中で極端にいった。そこを中日打線が狙い打ちしてきた感じがあり、今までと違う対応をしてきた。そこは今後に生きると思う」

とはいっても、金本監督は試合序盤の、あるプレーに唇をとがらせた。
「ゲッツーなぁ。秋山のゲッツーが、一番(痛い)」
二回無死一塁の秋山の守備だった。ゴロに前に出て捕球したまではよかったが、握り直し、2ステップに。二塁封殺できたものの、併殺はとれなかった。打者走者が残り、その後、3ラン…。

昨季の失策数「82」は、セ・リーグ5位。発展途上の選手が多いことはわかっているが、自ら傷を広げてしまうことのないよう、口酸っぱくいい続け、キャンプでも投内連係や、投手陣の特守など、ふんだんに盛り込んだ。それでも出てしまう。
「そういう課題が出たんだから、各個人個人に、ちゃんとしないといけないという意識づけという意味でおいては、よかったんじゃないかな」

※ 中谷が、二軍落ち。金本監督、
「今の状態じゃ厳しいわ」

<オープン戦:中日8-0阪神>◇18日◇ナゴヤドーム

■ 前日とは一転、大量失点で敗北。岩貞、大乱調。それでも、糸井、ロサリオが2者連続アーチ。新外国人のロサリオに待望のオープン戦初アーチが生まれた。二死走者なしで迎えた初回の第1打席。カウント3-1から141キロ直球を豪快にフルスイング。打球は高々と舞い上がり、左翼スタンドへ飛び込んだ。
「あくまで練習試合ですが」
と、前置きした上で、
「1本出て良かった」
と、安堵したロサリオ。それもそのはず。2月の春季キャンプで残した“衝撃”を考えれば、オープン戦初アーチがこんなにも長引くとは、誰も予想だにしていなかった。オープン戦出場9試合、24打席目で生まれた一発。シーズンへつながる貴重な一振りだった。金本監督は、
「ひと安心? ハッハッハ!! 高めのストレートをとらえたからよかったと思う。本人もホッとしていると思う」
と、目を細めた。

岩貞、立ち上がりから、ドタバタ。荒れ荒れの5失点、4回まで毎回失点。109球で、暴投を3度記録するなど安定感に欠けた投球となった。
「もう少し走者を背負ってから、コースをもうひとつふたつ。厳しくいかないといけないところがあった。立ち上がりから、もう少しランナーを背負った状態でも(厳しくいくことを)やっていかないといけない」
金本監督も、
「ちょっときついな。このままローテーションに入れていいものなのか。要相談ですね」
と悩ましげだった。

※西武から移籍の岡本、
「チームの戦力となるように」
入団会見。シュートが得意球で、
「強気で攻めるピッチングを見てほしい」と意気込んだ。背番号は「13」。

<オープン戦:中日12-2阪神>◇17日◇ナゴヤドーム

■ 猛虎打線が、爆発。春が来た。低調な打線が、20安打12得点。金本監督が大勝にうれしい悲鳴だ。訪れた阪神の“ラッキーセブン”の攻撃。一挙8安打、8得点と一気に試合を突き動かした。この日は、昨季15勝を挙げたエース則本との対戦だった。

4回までは球威に押されて無得点だったが、5回に一死一、二塁で糸原が左翼越え適時二塁打で2点を奪って先制。6回は、隼太の右翼へのソロ本塁打などで2点を加点。難攻不落の右腕から4点をつかんだ。

終わってみれば、20安打12得点。とくに一軍枠ボーダーラインの隼太が4安打3打点、原口が4安打1打点と大暴れ。金本監督も、
「一軍枠、当落線上の選手たちがね。うれしい悲鳴ですね、これは」
と、声をはずませた。この日は若手主体のメンバーでラストゲーム。17日中日戦(ナゴヤドーム)から主力が本格参戦するだけに、数少ないアピール機会で若虎が発奮した格好だ。

高山が1号2ランを含む2安打で七回の一挙8得点を演出した。ダメ押しとなるオープン戦、豪快1号2ランを放った。9点をリードした7回二死二塁。右翼席にたたき込んだ。この回は先頭打者として右前打を放ち、打線の口火を切っていた。その後、チームは7安打を放ち、一挙8得点した。それでも9回、ワンバウンドの球を空振り三振。金本監督も、
「両方が本当の彼。それが高山の持ち味」
と笑う。30日の開幕巨人戦(東京ドーム)の中堅について問われ、
「高山は近づいているわね。今の状態だと」
と、いわしめた。

◆メッセが16日、楽天とのオープン戦(静岡)で先発し5回4安打1失点(自責0)と好投した。
「前回よりはよくなった。コントロールよくいけたし、2本のヒットはコントロールミスしてしまったけど、それ以外はよかった」
前日15日の投手指名練習では、
「前回の投球より進化させていく。(開幕戦は)もちろん意識するが、まずは明日のピッチング。そして、その次のピッチングに向けてもやっていきたい」
と語っていた。今後も開幕に照準を合わせ、状態を整える。首脳陣もファンも、ひと安心の内容だった。

<オープン戦:楽天4-12阪神>◇16日◇静岡