ドラ2位・高橋、衝撃デビュー!

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◇◇     いよいよオープン戦! (01) 
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■ すごい。すごいと思わんかった? 

ドラフト2位・高橋が、ソフトバンク戦で一軍デビュー。4回から登板し、打者3人でピシャリ。最速146キロの直球が光った。全28球中21球が、最速146キロのストレートという真っ向勝負。ベースの上でもうひと伸びするような極上のキレ味で、2回を無安打無失点に封じ込めた。
「自分のボールがどれだけ通用するのか楽しみだったので、その部分では少し通用したのかなと思います。うれしかったですし、もっと頑張ろうと思いました」
と、ホッとした表情をみせた。開幕一軍入りへ向け、初めての一軍マウンドでアピールに成功。金本監督は、左腕から繰り出される質のいい球を絶賛。
「良かった、やっぱり。期待通り。肩の状況ですよね、あとは。壊してはいけない。肩の状態が万全だったら、間違いなくローテに入れる」
と、左肩の状態を見ながらとしつつ、大きな期待を寄せた。

◆ 意地をみせた9回の3得点。一死から風穴をあけたのは、2試合連続で「9番」に入った高山だった。打席の中で、力みが消えていた。スムーズに出てくるバットにはじかれた打球は、きれいにヒットゾーンへ飛んだ。140キロ直球を逆らわず、鋭く左前へ運ぶ。二進後、糸原の右翼線二塁打で2点目のホームを踏んだ。

5回一死一塁でも中前にはじき返し、オープン戦自身初のマルチ安打。金本監督は、
「きょうは、高山が一番よかったな」
と、目を細め、復調の背景に、ある“命令”をしたことを明かした。「サンケイスポーツ」によると、
「きょうから、長打狙い禁止令を出した。結果的に長打になるのはいいけど、力みが激しかったからね。多分、危機感が余計な力みになっていたところがあったからね。振る力もついてきているから。勝手に(バットが)出るから。ハナから狙うから、おかしくなる」
だからこそ、長打禁止令だった。オープン戦は3連敗発進となったが、収穫もあった。

◆ 先発・能見、3イニング5安打で6失点。初回に、満塁被弾。
「次はないように」
調整に、不安も。

<オープン戦:ソフトバンク6-4阪神>◇4日◇ヤフオクドーム

■ 秋山は、少し首をかしげてマウンドを降りた。オープン戦初先発で4回3安打無失点。2本の長打に反省も残るが、最速143キロの直球は球速以上のキレ、力があった。ローテが確約されるなか、課題と、収穫を求めた63球。
「きょうは、秋山が一番の収穫かな。一安心ですね」
と、金本監督は胸をなで下ろした。評価したのは、5個あったフライアウト。スピンの利いた直球だ。
「試合と練習の感覚が、まだマッチしていない。質を上げていく必要がある」

◆ 中堅争いに強烈なアピール弾! プロ6年目の緒方が3日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)で9回に代打出場し、あの豪腕、絶対的守護神・サファテから豪快アーチをバックスクリーンにかっ飛ばした。
「最高の結果が出た。はやい真っすぐを打つのがテーマだった。しっかり仕留められて良かった」
「今日のを見たらねえ…。いまおる外野手で開幕で菅野…。緒方ちゃうか」
半信半疑の周囲を制するように、大まじめに言う。
「いや、冗談抜きで。あるよ。ないこともないよ」
すでに3月30日の開幕戦は巨人菅野の開幕投手が決定。中堅争いを繰り広げる中谷、高山、俊介、島田は現時点で決め手に欠く。緒方は対戦経験こそないが左打ちの利点もあり、開幕スタメン候補に急浮上した。

<オープン戦:ソフトバンク4-1阪神>◇3日◇ヤフオクドーム

■ ドラフト2位・高橋が2日から一軍に合流する。3、4日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)にも出場予定で、ファームで鍛錬を積んだルーキーが、いよいよ一軍で能力を見せつける日がやってきた。
「実戦感覚を養えたのがよかった。充実した毎日でした」
矢野二軍監督は、
「一軍も見てみたいだろうから。お披露目です」
と説明。上本、緒方とともに2日に再開する一軍練習に合流。金本監督が高橋に求めることは、たったひとつ。
「(四球も)全然、関係ない。青柳を我慢する男やで(笑)。3者連続四球でも黙ってみているワタクシですよ(笑)。1イニング3つまで大丈夫やな、四球」
新人合同自主トレのときから、
「潜在能力が素晴らしい。あの真っすぐは打てない」
と、威力ある直球を大絶賛していた。
「(ローテ候補で)いけたらいいねぇ。のびのびやればいいんですよ、のびのびと。自分の家のように。庭のような感じで、マウンドは」
13年ぶりのリーグ優勝へ、現時点での最大の課題は先発投手陣。メッセンジャー、秋山、能見の後が出てこない。藤浪、小野、岩貞ら襷に短しの男たちへの“劇薬”になってほしい。チャンスは与える。