金本監督は、鬼監督!?

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◆◆  ピックアップ! 宜野座     
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■ 宜野座キャンプ第1クールが4日、終了。

投手、野手でそれぞれ目についた選手については、
「投は秋山とか岩貞も良くなっていましたし、小野、あとは藤浪ですね。かなり、まとまってきている感じがします。打は大山、中谷、高山も良くなっています。ルーキーの島田は面白いですね。将来、非常に可能性のある選手ですね」
と、金本監督は目を細めた。5日の練習はオフ。第2クールは6日からはじまり、7日には今キャンプ初の紅白戦を予定している。高卒2年目の才木が今年初実戦となる7日のその紅白戦で先発することが判明。もう一方の先発は、小野だ。

■ これで、4番手?

3日、新外国人ディエゴ・モレノ投手が、今キャンプ初のブルペン入り。得意の高速チェンジアップなど26球を投げた。ステップ幅が小さい独特の投球フォームから小気味いいテンポで真っすぐを続けると、投じた9球目だ。

球速に急激な変化はなかったものの、ホームベース付近ですっと落ちた。これが、ウワサの高速チェンジアップ。そこから7連発で繰り出したが、大きく浮くことはなかった。カットボールも低めに制球するなど、中身の濃い26球だった。

■ 大山、侍ジャパン候補入り。

大山が、3月3、4日に行われるオーストラリア代表との強化試合「ENEOS侍ジャパンシリーズ2018」(ナゴヤドーム、京セラドーム)に出場する日本代表候補にリストアップされていることが3日、分かった。

正式に選出されれば、阪神の野手では、13年WBCに出場した鳥谷以来の快挙。大山にとっては、2020年東京五輪金メダル獲得への第一歩となる。

■ 金本阪神3年目のキャンプは、「乱世」。

複数のポジションで定位置を競い、まさに戦国時代だが、チームの浮沈を握る最大のポイントは、2つ。

まずは、大金を投じた新外国人ロサリオの実力はいかに? ついに、そのロサリオがベールを脱いだ。初の屋外フリー打撃で58スイング中、推定140メートルの特大弾を含む14本の柵越えをマーク。本人は時差ボケに悩まされている現状を吐露するなど状態はまだ75~80%と明かすなか、他球団の007が警戒感を強めるほどのインパクトで、大砲を待ち望む金本監督も絶賛した。
「柔らかい。インパクトまでがコンパクトに出て、そこからフォローを大きくという感じ。振る力がある。少々打たないときがあっても、我慢して使おうという気にさせてくれる」
 打撃ケージのウラには、おのずと首脳陣が集まった。スタンド上部には球団フロントの面々が並び、他球団のスコアラーも駆けつけた。キャンプ初日、ランチ後にはじまったロサリオのショータイム-。初の屋外フリー打撃で見せたスイングは紛れもない“本物”だった。

まったく力感のないフォームから繰り出されるヘッドスピードは、明らかに群を抜いていた。ハードヒットしなくても、打球はきれいなスピンがかかって次々とスタンドへ届いていった。

性格も、よし。この新助っ人は、メジャー実績なんぞおかまいもなく、まるで新人選手のように平身低頭。ベンチうらでは評論家の人や、OBにも自分からすすんで自己紹介をしていったようだ。

そして、過去2年、不本意な成績が続く藤浪の復調だ。29日には、沖縄・宜野座村の先乗り合同自主トレに参加。さっそくブルペン入りし、今月米大リーグ・ドジャースの左腕カーショーらに学んだブレーキの効いたカーブなど約50球を投げ込んだ。
「いつも通り。いきなり武器になる球種はない」
と涼しい表情だったが、調整は順調なようだ。

藤浪、キャンプ初日、安定63球。堂々と、生まれ変わった。納得のブルペンでは坂本を相手に1球、1球、フォームを確認するように投げた。
「いい感触で投げられています。バランスとして真っすぐも変化球もよかった。横に抜ける球が少なくなった。しないといけないこと(課題)もありますが、初ブルペンということではよかったと思います」
金本監督、「期待通り」、復活を確信。
「支えてあげると言うとオーバーですが、できることは何でも協力してあげたい。彼の野球人生にプラスになるようなことは、何でもやってやろうかなという思いでいます」
2人が活躍すれば昨季に比べて大幅な“補強”が成功する。

それにもまして、フィールドを見渡せば、あちこちで火花が散る。見どころは、センターラインのバトルだ。二遊間は打力に秀で、二塁に専念する大山を軸とした戦いになり、遊撃はベテラン西岡と、逆襲を誓う北條、糸原、植田らがひしめく。金本監督は、
「誰か1年間、コイツで行くというものを見せてくれたら」
と話す。中堅は昨季20本塁打の中谷と16年新人王の高山が激突し、経験豊富な俊介も有力候補だ。正捕手争いは梅野と坂本を中心に続くなか、まだ一本化は現実的ではない。最後にホープを挙げる。プロ2年目の才木とドラフト1位馬場だ。若さを前面に押し出し、狭き1軍枠に食い込みたい。

■ キツいキャンプになる。

「勝つために、優勝するためにやっていくぞ、と。いいときも決しておごらず、悪いときもくじけたり諦めたりしないように戦おう」
就任3年目の金本監督は1月31日に沖縄・読谷村のチーム宿舎で開いた全体ミーティングで、こうゲキを飛ばした。1日スタートの春季キャンプでは、福留、糸井、鳥谷らベテラン勢は別として、
「若手、中堅はまだまだ鍛える。キツいキャンプになると思う」
と予告している。

さらに指揮官がミーティング中に声を張ったのが、
「ベテランが引っ張り、若手は発奮せよ!」
という言葉だったという。野手では福留、鳥谷、糸井をいつまでもフル稼働させられないのは明白。今年41歳の福留は、夏場に昨季計画倒れに終わった「週休2日」を実現することが急務。ベテランが元気なうちに、ある程度次世代の戦力のめどをつけたいのが球団の本音だろう。

今季から新たに複数年契約を結んだ金本監督。13年ぶりのリーグ優勝に向けて、理想に掲げる「ポジションの固定」に若手がどこまで関われるかがカギになる。

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