まあ、試合に出られれば…。

鳥谷が5日、神戸市内の神戸文化ホールで開催された「~クリスマス特別企画~鳥谷敬選手・祝2000安打プレミアムトークショー」(日刊スポーツ主催)に参加した。7回目となる恒例イベントで、来季への意気込みを語った、その一部の言葉だ。
「ここでダメだったら長くできない。ここで踏ん張れば、もしかしたら自分で辞め時も決められるのかなと思っていた。来季もどうなるか分からないので、同じ気持ちを持ってやっていかないと、また嫌な1年になってしまう気がするので頑張ります」

■ 新入団選手発表会

4日、大阪市内のホテルで、新人7選手の入団発表会見をおこなった。背番号「18」に決まったドラフト1位・馬場皐輔投手(仙台大)。日本の野球界でエース・ナンバーとされるが、阪神ではその印象が薄い番号のイメージを変えろと、金本監督は大いに期待をかけた。「サンケイスポーツ」によると、
「18番という素晴らしい番号をいただいたので、その背番号に負けないようやっていきたい」
期待を一身に受け止め、猛虎の一員として全力で戦っていく覚悟をみせた。あこがれ続けた故郷のエースと同じ番号でもある。目標とする選手を問われ、
「田中将大投手です」
と、即答。
「田中投手はチームに愛されていた投手。僕もチームの中心選手となれるよう頑張りたい」
と、偉大な投手に一歩でも近づきたい考えを示した。

ドラフト2位の高橋遥人投手(亜大)は、背番号「29」の真新しいユニホームに袖を通すと、井川超えを誓った。
「同じ左ピッチャーなので、そういった方に少しでも近づいていけるようにしたいです」
重圧を感じながらも、目標として掲げた。スライダー、カーブ、ツーシームを持ち球としているが、さらなるレベルアップも誓った。
「(プロでは)緩急がなければいけないと思うので、緩いボールを井川さんのように練習していきたいです」

D3位・熊谷も力強く宣言した。ハツラツと元気を出す。声を出す。ベンチを盛り上げる。お笑いのDNAを受け継ぐルーキーが、ムードメーカーに名乗りを上げた。
「ベンチでは常に明るくとは思っています。誰かが声を出していかないと、盛り上がっていかないので」
イケメンが背番号「4」を背負い、よりキリッと表情を引き締めた4位の島田海吏外野手(上武大)は赤星の背番号「53」継承に胸を躍らせた。新人で最年長のドラフト5位の谷川昌希投手(九州三菱自動車)が背番号「34」を披露。6位の牧丈一郎投手(啓新高)は背番号「66」、同世代で日本ハムに入団した清宮との対戦を熱望した。京都生まれの京都育ちで、生粋の関西人だ。

■ 大和、DeNA移籍の衝撃!

「より厳しい環境で勝負したいです」
と語った大和が求めたのは、若手重視の阪神より、年齢に関係なくチャンスを与えられる新天地だった。大和の流失は、若手重視起用の弊害ともいえるだろう。

金銭的な条件闘争ではなかった。阪神は残留要請をおこない、4年契約で総額4・5億円を提示した模様。オリックスと、DeNAもほぼ同額の条件だったようだ。もともと金額面には重きを置いておらず、在京、在阪の志向もなかった。

国内FA権を初取得し、30歳の誕生日を迎えた17年。自分に一番刺激を与えられる舞台がDeNAにあると、判断したとみられる。「サンケイスポーツ」によると、
「ポイントは、今シーズンの前半戦での起用法だったようだ。監督がショートで起用したのは若手の北條であり、その後は糸原だった。チームの若手育成路線のなかで、存在感が薄れていることを感じたようだ。もし阪神に残留しても、来季も起用法は同じだろう。まず若手を起用して、荷が重い…、となってから使われる。それが、我慢できなかったんだよ」
と、これは、阪神OBの言葉だ。

「もう敵になるわけですから。うちの投手も。しっかり抑えてほしいと思うしね」
1日、星野氏の殿堂入りを祝う会に参加した金本監督。投手だけではない。若手野手のお尻もたたいた。
「もう大チャンスでしょう」
空位となったポジションを奪い合えとハッパ。遊撃については、
「まだまだ今から。キャンプを見て。誰と決めるようなレベルには誰もいっていない」
と、従来通り、白紙を強調した。
「候補としては北條、植田、ルーキー(ドラフト3位熊谷)もいるし、糸原、上本、西岡、大山…。いないようでいるし、いるようでいない。彼らがどう勝ち取るか」
それも、
「過去2年の起用法を見ていると、単に若手を取っ替え引っ替えしているだけのように見えてしまう。誰か目をつけた選手を我慢して起用し、主力選手に育て上げる我慢が必要ではないか。それに選手を使う基準が打撃力に偏り過ぎているのではないか。だから打撃の調子の善し悪しでポジションを動かし過ぎているのだろう。やはり守りも重視してポジションを安定させないと、長いペナントレースでは勝ち残れないと思う」
と、これも阪神OBの言葉だ。

■ 藤浪、厳冬更改。

藤浪が1日、西宮市内の球団事務所で契約交渉を行い、今季年俸の1億6000万円から4000万円減の1億2000万円でサインした(金額は推定)。昨年の1000万円減に続き、2年連続でのダウン。
「いやもう、本当に、妥当かな、と」
交渉の場でも、ものを申すことはなし。交渉に当たった谷本副社長は、
「甘い査定ではない」
と説明し、
「真摯に受け止めていた。『今年の成績では主張できない』、と言っていた」
と明かした。

昨年の1000万円減に続く、ダウン提示。今回の下がり幅は25%と大きかった。今季は開幕から不振が続き、自身初の不調による二軍降格も経験。11試合で3勝5敗、防御率4・12、投球回数も自己最少の59回と過去ワーストの成績に終わった。

死球から乱れるケースも多く、長い二軍生活ではフォームを見つめ直すことからスタート。シーズン終盤には、いい形を見せはじめた。
「いいものはつかめてきているのかな」
と、手応えはある。
「先発投手の仕事はしっかり年間ローテーションを崩さないこと、しっかりイニングを投げることだと思っているので、来年しっかり達成できるようにしたいです」

期待を裏切ったもう一人、高山外野手も5日、200万円減の年俸3800万円でサインした。
「いろいろ経験した1年でした。後悔はないですけど、反省する点はいくつかある。今は自分のやることをやるだけ」
今季はプロ入り初の2軍落ちも経験するなど、103試合に出場して、打率2割5分、6本塁打、24打点だった。外野は、激戦区だ。福留、糸井に続く外野3枠目を俊介、中谷らとのレギュラー争い、勝ち抜かなければ試合には出られない。
「もう、一生懸命やるしかないので。やるだけなんで」

その糸井、5日、MBSテレビ・「戦え! スポーツ内閣」の収録に参加。糸井2世候補を問われた超人は、高山の名前を挙げて、“後継者指名”。
「練習とかでもすごい飛ばす。今年は悩んでいたところもあったけど、来年はやってくれる」
と期待した。