接戦を制し、まずは先手を取った。
「とにかく勝ちたい、それだけでした」
と、メッセ。一戦一戦の重みが違う短期決戦だ。エースと、主将、盤石の救援陣、まさにいうことなし。

「マウンドに上がったからには、やるしかない。6イニングだったけど、何とかゲームをつくることができたし、自分の役割は果たせたと思う」
初戦登板を直訴。エースの自負、信頼があった。6回無失点の好投を見せたメッセは、
「最高の気分です。これだけのファンのみなさんの前で投げられるのは最高ですし、ケガしてから、帰ってくると約束して、帰ってこられて最高です。とにかく勝ちたい、それだけでした」
106球、3安打無失点。二塁すら踏ませなかった。10日のレギュラー・シーズン最終戦から、中3日で“開幕投手”に指名されると、熱投でナインを鼓舞した。

「気持ちいいですね」
福留が、先制2ランを放った。片岡打撃コーチが円陣を組んだ直後、6回無死一塁、147キロ直球をとらえると、打球は右翼席に突き刺さった。いつもの浜風はなし。打った瞬間、観客は総立ち。福留も、一塁ベース付近で右拳を高々とあげて、喜びを表現した。
「打ったのは、ストレート。メッセが頑張って投げてくれていたので、何とか先制点をと思い打席に入りました。しっかりととらえることができましたし、いい形で先制することができて良かったです」

なによりも、ご自慢の救援陣が、貴重な白星を呼び込んだ。2点を先制した直後の7回、先発・メッセから必勝リレーに継投。まずは、マテオが登板。連続三振を奪うなど3者凡退。
「スライダーを待っているのが分かったから、今日はストレートを(多めに)投げようと思った」

8回は桑原が二死二、三塁の同点機を招くが、スライダーで空振り三振に仕留めて切り抜けた。
「自作自演です。ゼロに抑えられて良かったですが、四球でピンチを広げてしまった。そういうところです」
と、反省しきり。9回は、守護神ドリスが3人で片づけて、CS初セーブ。最速158キロの直球を投げ込み、
「いつも通りの仕事をしようと思っていた」
リリーフ・トリオが、初戦から理想通りの働きをみせた。

「クリーンアップとか強力なところを、打者の右左というのもあるんですが、調子のいい方を先に出そうという。多少、桑原は調子が落ち気味だったんですが、あえてマテオを先にいってね。完ペキでしたね」
桑原と、マテオの順番入れ替えた金本監督は、ちょっぴり誇らしげ。「サンケイスポーツ」によると、
「メッセンジャーの気持ちといいますかね、やってやるという気持ちがもろに出たピッチング。糸井の安打から、孝介のホームラン。中心選手というか、彼らが仕事をしてくれると勝てますね」
絶妙の継投で、CSデビュー戦を飾った。

でも、ちょいと気になる。投の桑原だけじゃなく、打の期待の俊介がバントを失敗したりと、精彩を欠いたものだ。

 <CSファーストステージ:阪神2-0DeNA>◇第1戦◇14日◇甲子園