鳥谷が、一振りで決めた。4時間19分の死闘、延長戦制す。
「延長12回でしたし、たくさんの人の前で打てて良かった」
前夜、日本プロ野球通算2000安打を達成したばかりの鳥谷が一夜明け、2001安打目をサヨナラ打で締めた。「サンケイスポーツ」によると、
「チームとして、優勝目指して頑張っていきたいと思います」
と、意気込んではいたが…。12回にマウンドに上った7番手・藤川が、3勝目を挙げた。

1-1で迎えた延長12回、二死無走者から糸井が右翼線へ二塁打を放ち、出塁。大山が敬遠で歩き、さらに暴投で二、三塁となったところで、中谷も敬遠され、二死満塁。

ここで打席に入ったのが、前日に2000安打を記録したばかりの鳥谷だった。外角球をしぶとく中前に運んだ。二遊間を抜けた打球を確認した鳥谷は、両手で軽くポンとたたいて、右手を突き上げた。
「(前打者)中谷が敬遠されたので、何とかサヨナラにしたいなという気持ちで打席に立った。(打球が抜けて)正直、ホッとしたのが一番」
と話した。

小野が、7回を投げて6安打1失点の好投を見せた。9三振を奪い、力のあるボールを披露し、DeNA打線をねじ伏せた。課題とされている制球力は改善傾向にあり、与四球は0だった。
「立ち上がりから、しっかりと腕を振ってストレートを投げ込むことができましたし、四球がなかったことが良かったと思います。7回の二アウトから点を取られてしまい、粘りきることができず悔しいです」
1失点も、あと少しのところで白星の権利を失う、悔しい降板となった。それでも、小野が7回9奪三振と力投すると、あとを受けたリリーフ陣が奪三振ショーを演じた。

8回から10回まで桑原、ドリス、マテオが8つのアウトをすべて三振で取る快投を見せるなど、救援陣が流れをつくった。金本監督は、
「8者連続ですか。じつは僕も数えていました(笑)。すごかったですね」
と、絶賛。球児の2奪三振も合わせると、この日は、計20奪三振。
「きょうは投手力の勝利」
とたたえた。

※ 四藤球団社長が10日、掛布二軍監督が今季限りで退任することを認めた。この日、午前中に鳴尾浜で会見を開き、正式に発表した。
「(就任から)2年間やっていただいてファームの育成という部分では、若い選手が成長と、挫折的な部分も繰り返しながら、全体としての底上げができて成果があがってきた」
今後、球団内に新たなポストを設けられ、オーナー付アドバイザーとしての立場での協力を要請している段階だ。
「今後のファームの将来的な展開を考えていくなかで、端的に言うと、世代交代的なものも考えないといけないのかなと」
と説明。後任については、未定とした。

 <阪神2-1DeNA>◇9日◇甲子園