中谷と、鳥谷がお立ち台にあがった。1点を追う8回、中谷が左越えに17号逆転2ラン。続く鳥谷は、4号ソロを右中間へ運んで突き放した。4連勝に貢献した連続アーチの2人が、甲子園の大歓声に包まれた。ドリスがしっかりと締め、3番手・岩崎が今季3勝目。

「何も意識せず、つなごうと思って打席に入りました。感触はホント、最高でしたし、切れないでくれと思って(打球を)見ていました」
と、殊勲の中谷。7回、青柳が死球に、味方のミスもからんで降板し、中継ぎエースの桑原も打たれて、逆転を許す。一気に相手に傾いたイヤな流れを、引き戻した。

8回一死、プロ入り初の4番に座った大山が、きっちり四球を選ぶと、中谷はフルカウントまで粘った6球目、甘いスライダーを一閃し、左翼席へ放り込んだ。鳥谷が続いて、2者連続アーチ。勢いに乗って、風にも乗って、夜空へ真っすぐ線を引いた。
「自分のホームランもいい1点にはなったんですけど。もう中谷のホームランで逆転していたので、気楽に打席に入りました」

53年ぶりとなる、“新人4番”の大抜てきの大山。101代目・4番で、先制タイムリー。4番起用について金本監督は、「サンケイスポーツ」によると、
「そこは片岡コーチが勇気を持ってきたから、こっちも勇気を持たないと」
と、こう説明した。片岡打撃コーチは、
「一番振れているし、初めてという打席での姿ではなかった」
と、目を細めた。 

大山が、プロ初の4番起用に応える先制二塁打を放った。3回二死一、二塁。カウント3-0から、内角カットボールを迷わずに振り切った。鋭いライナー性の打球を左翼線に弾ませ、二塁走者を悠々と生還させた。
「思い切っていった結果だと思います。でも、一番はチームが勝ったことに貢献できてよかったです」

まさかの暗転だった。完封ペースの青柳が6回、二塁打、三塁封殺と不要なギャンブルをおこなった坂本の野選で招いた無死一、三塁から、この日3つ目の死球。満塁の大ピンチを残して、降板。直後に同点打が出て、自身の白星も消えてしまった。
「反省ですよね。難しい場面で中継ぎにつないでしまって…」
とはいえ、6回までゼロを並べる快投。適当に荒れる球で的を絞らせず、凡打の山を築いた。4回には、2試合連続となる適時打を放ち、バットでも貢献した。

 <阪神5-3中日>◇1日◇甲子園