糸井が、プロ14年目で初のサヨナラ弾を放った。
「いやもう、この甲子園でサヨナラホームラン打てて、最高の気分です」
3-3同点の延長10回二死。148キロ真っすぐを、右中間席までカッ飛ばした。今季6度目のサヨナラ勝ち。広島が敗れ、3度目の自力Vが復活。

お立ち台で左手を突き上げ、
「やりましたー!」
と、絶叫。
「一戦も落とせない戦いが続いているんで、次につなげようと思って打席に入りました。この甲子園でサヨナラホームラン打てて、最高の気分です」
と、大興奮だった。

2-2の同点で迎えた8回、4番手・マテオが登板。一死から勝ち越しのソロ本塁打を許した。1点を追うそのウラ、一死満塁から大山の中犠飛で追いつき、延長に入った。

さて、その2-3と逆転を許した8回、先頭・隼太が四球を選んだ後、代走で登場した植田。犠打などで三塁まで進むと、一死満塁から大山が中堅へ飛球を放った。浅めの飛球だった。タッチアップでスタートを切るか微妙な打球だったが、思い切って本塁へ突入した。「サンケイスポーツ」によると、
「そのために、海を上げてますから。海以外だと、ストップをかけたんじゃないのかな」
と、金本監督。相手の送球がホームへ到達する前に、スライディング。圧倒的なスピードで、プロ初得点を記録した。昇格初日で存在感を放ち、
「定位置くらいだったので、あそこならいけると思いました」
と、サラリ。一軍生き残りをかけて戦っていく。

3番・大山が、2安打3打点の大仕事だ。先制、追加の2本のタイムリーに同点犠飛。
「とにかく必死でした。それがいい結果につながってよかった」
まずは初回だ。一死二塁。見送ればボール、そんな外角のフォークに手を出した。
「必死に食らいついた結果です」
体勢を崩されながらも左前に運び、二走・糸井が生還。先制点をもたらした。それだけでは終わらなかった。3回だ。二死二塁となって、今度は内角のシュートをとらえた。打球は中前へ。上本を貴重な追加点のホームへ迎え入れた。

そして、8回に、3四球でつくった一死満塁のビッグチャンス。この局面で、きっちり犠飛を決め同点。延長戦へと持ち込み、劇的なフィナーレを呼び込んだ。

先発・岩田は、6回途中で降板。2番手・球児が打たれ、勝ち星は逃す。10回のマウンドに立った高橋はいきなり四球で歩かせ、犠打と、暴投などで一死三塁のピンチを招いた。が、そこから粘りの投球で、三振。二死一、三塁からは、またも三振に仕留めた。
「悔いが残らないように投げました。ここまで来たら内容どうこうより、チームが勝てるように投げたい」
自己記録を、さらに更新する6勝目。

※ 30日、NPBに対し日本ハムからウエーバー公示されていた日本ハムのルイス・メンドーサ投手(33)の獲得を申請した。四藤球団社長は、
「総合的に考えて、9月を戦うために必要な戦力と判断した」
と説明した。他球団からの申請はなく、31日にも支配下登録選手として公示される見通し。先発投手陣が手薄な現状を打破し、首位・広島を追走するためにも、日本球界での経験が豊富な右腕に白羽の矢を立てた。

 <阪神4-3ヤクルト>◇30日◇甲子園