初めてのお立ち台に立った小野は、
「勝てない時期が続いたなかで、応援に来ていただいた方の前で、初勝利をすることができました」
と、甲子園のファンに感謝した。ついでに、プロ初安打も。
「今年1年、まずここ(1勝)を目標にやってきたので、達成できてうれしく思います」
と、初々しい笑顔を見せた。一方、「サンケイスポーツ」によると、
「勝ちがつかず、いつまで投げさせるのかみたいなことも言われましたけども、いい素質を持ってますし、ずっと使っていけば必ずいいときが来るっていいますか、勝てる日が来ると信じてましたので、使い続けてよかったなと思います」
と、金本監督も笑顔。

今日こそ小野は、勝てるだろうか? 阪神百貨店の8F、タイガース・ショップは、ファンでいっぱい。甲子園は18時、ゲーム開始だが、16時前後に甲子園に向かう阪神電車・特急は、みなお気に入りの選手のユニフォームを着込んで、手に手にグッズを持ってごった返し。気持ちが、たかぶってきたものの、今夜はテレビ観戦だ。

13度目の先発で小野が、6回無失点で待望のプロ初勝利。7回から桑原、マテオ、ドリスとつないで完封リレー。そのドリスが、球団最速記録となる161キロを記録して、甲子園がどよめきに包まれた。32セーブ目。
「アメリカでは、163キロ投げていた」

2回、鳥谷が中前へ先制適時打を放つと、北條も左翼への適時三塁打で加点した。5回、上本の中前適時打で3点目を加え、試合を優位に進めた。
「とにかくつなぐことを考えて打席に入りました。追加点のほしいところで1本打つことが出来て良かったです」
と、貴重な追加点を振り返った。

小野、ボールが多く苦しい場面もあったが、終始落ち着いた様子で投げ抜き、勝利投手の権利を持って降板。初回から走者を出したものの三振ゲッツー、2回も2死満塁とされながらも踏ん張るなど粘りの投球で得点を許さなかった。

5四球と課題の制球には苦しんだものの、その後は150キロ超のストレートを主体に、6回2安打無失点と好投。
「結果だけ見れば6回を無失点という結果でしたが、ボール先行の投球のなか、野手の皆さんが守ってくれていたおかげで、ピンチの場面でも粘りの投球をすることができました」
と、野手陣に感謝した。

※ メッセ、ギプスで54球。はやくも投げた。米国で右足腓骨骨折の固定術を受け、27日に再来日したメッセンジャーが29日、鳴尾浜でリハビリを開始。約10分間、右足をギプスで固定したまま、54球のキャッチボールをおこなった。術後の経過は順調で、
「(レギュラー)シーズンが終わるまでに2試合ぐらい投げられるんじゃないか」
と、早期復帰に意欲を見せた。

 <阪神3-0ヤクルト>◇29日◇甲子園

過去の試合;
● <巨人6-0阪神>◇27日◇東京ドーム

藤浪が、ようやく一軍マウンドで復調の兆しを見せた。二軍戦から中2日で迎えた今季初登板の巨人戦で、7回途中まで3安打3失点。9奪三振。桑原、石崎がまさかの炎上。今季ワーストタイの2安打で、10度目の零封負け。また、今季最悪タイ14三振。