試合を決めたのは、やはりこの男、福留だった!

まさに福留劇場。不惑のキャプテン・福留の通算250本目のメモリアル弾だった。「サンケイスポーツ」によると、
「記念の1本というのが、一番良いところで出てくれた。それが勝ちにつながったというのが、一番良かったんじゃないですか」
1-1で迎えた延長10回、一死走者なしの場面で、低め144キロを振り抜いた。
「芯に当たってくれたんでよかった。打った瞬間、良かったんで届いてくれと」
逆方向へと伸びたライナー気味の打球は、そのまま左翼ポール際に。今季12号の決勝アーチは、史上61人目となる通算250号だった。
「ああいうところで打って、決めてくれるのが、福留ですから」
と、金本監督のコメント。貴重な同点打も、福留だった。0-1で迎えた8回、無死二塁から投手強襲の同点打。40歳のベテランは、コンディションを整えるため、週に1、2度の休養日を設けている。

その1点ビハインドの8回。西岡の一振りで、流れが変わった。集中力を最大限に研ぎ澄まし、甘い球を力を込めてはじき返した。背番号5の「H」ランプから、ドラマははじまった。
「とにかく塁に出るという気持ちでした」
2-2と追い込まれても、西岡はあわてない。高めに浮いた149キロ直球。バットのヘッドを立て、上からボールをたたきつぶす。鮮やかに右翼線に運び、二塁ベース上で激しく手をたたいた。

先発・能見は、3連敗中だ。正念場と位置づけた一戦で、6回8安打1失点。粘投で、終盤の逆転につなげた。
「福留さんが守ってくれた。非常にありがたかったです」
3回に福留、6回には大和が好守を見せた。能見のテンポが生んだビッグプレーだった。積極的に狙ってくる打者25人に対して、初球のボールはわずか1度。無四球、7奪三振で封じた。次々と先発が離脱していくなか、開幕からただ1人ローテを守る。

岩崎、桑原、そしてマテオの中継ぎ陣、耐えた0封。桑原がひやひやの満塁ピンチ斬り、リーグ単独の28ホールド目。抑えのドリス、単独トップの29セーブ目。

鳥谷、2回での遊撃内野安打。この一打で、球団最長記録となる13年連続100安打を決めた。12年連続の藤田平氏、和田豊氏を上回り、歴史に名を刻んだ。2000安打まで、残り27本。

<DeNA1-2阪神>◇12日◇横浜