逆転勝ちで、ゲーム差を「7」とした。4回に、6番鳥谷からの3連打で、逆転に成功。先発・メッセンジャーが粘りの投球で6回1失点。7回以降は、継投で逃げ切った。

西岡が、帰ってきた。ヒットも出た。取り戻したスピードも見せつけた。
「チームの勝ちにつながって良かった」
と、帰ってきた背番号5は、実感を言葉にこめた。電撃スタメンからはじまった。
「1番、ファースト、西岡」。昨年7月20日の巨人戦(甲子園)で左アキレス腱を断裂してから362日ぶり。17日に出場選手登録されると、後半戦開幕の広島12回戦(甲子園)で、いきなり「1番一塁」として先発出場し、5回には今季初安打を中前へ放った。「サンケイスポーツ」によると、
「(昨年に)野球を続けると決めてから、甲子園に戻ってくることがモチベーションだった。どんなヒットでもうれしい」
と、泥臭く、聖地に帰ってきた。

メッセンジャーが、6回を投げ4安打1失点の好投。128球の熱投を見せた。
試合序盤から、全体的にボールがばらつき、制球が定まらなかった。6回で5四球。5回を終えた時点で100球を超えるなど苦しんだが、それでもエースの意地を見せつけた。
「立ち上がり、少しボールに力が伝わらない感じがあったけど、ランナーを出しても粘り強く投げることができました。先に点を取られてしまったが、みんなの粘りで逆転してくれ、野手のみなさんに感謝です」

若いコンビが快音で応えた。7番・糸原、8番・梅野の連続適時打で、試合をひっくり返し、後半戦初戦を白星で飾った。

1点を追う4回だ。に死走者なしから、鳥谷がこの日2本目となる中前打で出塁すると、続く糸原の4球目だった。とらえた打球は右翼線への二塁打。スタートを切っていた一走・鳥谷が一気に生還し、同点とした。
「後ろにつなぐ意識で、追い込まれていたのでコンパクトに打とうと。それがうまくライト線に打てたと思います。鳥谷さんが走ってくれてよかったです」
3試合ぶりにスタメン出場し、同点打を含む3安打1打点。

試合を振り出しに戻すと、続く梅野も猛虎の勢いに乗った。2球目、140キロのシュートを狙い撃ち。鋭くはじき返した打球が左前へ抜けていった。若トラ2人の連打で一気に逆転した。
「下位バッターで打線の線として、ワンチャンスをものにできたのはチームにとっても大きい」
と、笑顔だ。

※ 糸井、負傷交代。5回空振り時に、右脇腹痛める。登録抹消濃厚。ロジャース緊急昇格も。

<阪神2-1広島>◇17日◇甲子園

■ 金本監督が来季も続投することが14日、決まった。坂井オーナーが甲子園クラブハウスを訪れ、続投を要請。金本監督は、
「こっちは、意気に感じてやるだけです。とにかく1年半やってきたことを続けてやるだけ。オーナーの方もそれを望んでいるということだし、引き続き頑張ってということでしたので」
と、受諾する意向を明らかにした。正式契約は、シーズン終了後となる見通し。従来の続投要請は、シーズン終盤におこなうことが多かったが、球宴決着は最近の阪神では異例のスピード劇。坂井オーナーは、
「ちょっと方針を変更して、そういうお願いをしたということ」
と、舞台裏を明かした。金本監督との契約が昨季からの3年ではなく、2年であることが表面化。今季終了でいったん契約が満了することが明らかになったことで、
「(続投要請しなければ)何とはなしにウニャウニャするから」
と、けじめをつけるためだった。

ツヨシ復帰! 逆転優勝の切り札、西岡の一軍合流(昨年7月20日巨人戦(甲子園)の走塁で、左アキレス腱(けん)を断裂)まだ出場選手登録されていないこともあり、報道陣に対応することなく、クラブハウスに引き揚げた。これまた金本監督の言葉も、慎重だった。
「(選択肢が)広がるのは広がるけど、経験のないポジションが多いから。ファーストにしろ、内野にしろ。簡単にポンと使えるかというのは、難しい話かもしれない」
起用法についても、
「まだ見えてこんね。流動的になってくる。ポジションにしろ、打順にせよ、スタメンになるにせよ。孝介の休みを入れていかなあかんし、ロジャースがどこまでか見えてこないし、ちょっとこれは難しいよ」
助っ人ジェイソン・ロジャース内野手は、後半開幕後はニ軍で調整し、一軍昇格に備える。