上本の決勝5号ソロ、福留の1カ月半ぶりとなる7号2ランなど14安打10得点の猛攻で、中日に圧勝した。メッセンジャー、7回1失点で1カ月ぶり8勝目。

「上本もそうだが、僕のなかでは孝介の一発かなと思っている。チームにとって、大きい。久々にスカッとするホームランを打ってくれた。大きかった」
と、金本監督。上本は、決勝弾をふくむ4安打。
「少しできすぎですが、勝ったことが、一番うれしいです」
まさに千金弾だった。1-1で迎えた3回だ。ファウルで粘って、フルカウントから11球目。ジョーダンの内角低め、148キロ直球を狙った。しつような内角攻めを打ち破った一発だった。4回に右前適時打、5回に左中間適時二塁打で4安打3打点の固め打ちだ。サイクル安打も視界にとらえたが、金本監督は、
「暑かったし、体力がないから(笑)」
と、6回の守備から交代。前半戦の最後の一戦に備えた。

福留、お目覚め。目の覚めるような完ペキな、復活を遂げる放物線を描いた。
「後ろにつなぐ意識で打席に入り、甘く入ってきた球をしっかりとらえることができました」
3回一死一塁。上本の一発で、気落ちしたジョーダンにさらにたたみかけた。130打席ぶりの今季7号2ラン。4番の一振りが、試合の流れを完全に引き寄せた。

5戦4勝と、圧倒的な相性をほこる地方球場で、メッセンジャーが約1カ月ぶりの白星を手にした。
「ヒットは9本打たれたけど、ほとんどがポテンヒットか、ゴロだったから」
と、外野の頭上を越すような打球はなかった。直球の最速は153キロ。
お立ち台で、倉敷のファンをぐるりと見渡し、
「試合前から熱気を感じていて、エネルギーになった」
と、満面の笑みを浮かべた。初回に3連打で1点こそ失ったが、以降は抜群の安定感をほこった。しっかりと上からボールを叩きつけるようなフォームへ修正し、直球、変化球ともに角度をつけた。

大山、「6番・一塁」で、2試合ぶりにスタメン出場。5-1の5回無死二、三塁から左越えの2点二塁打を放った。
「ここで追加点を取れたら大きいと思って、何とか点を取ろうと打席に入りました」
福留、中谷の連打で迎えた、中押しの絶好機。2ボールから3球目、内角142キロを、
「打ったボールは、よくわかりません」
と、無我夢中で振り抜いた。
「積極的に打ちにいきました。いい結果につながってくれて、よかったです」

後半戦に向けても、大きな勝利だった。「サンケイスポーツ」によると、、
「エースがきちんと抑えて、4番が打ってというね。理想といえば本当にうちらしい勝ち方だと思います。(12日は)前半戦最後、しかも甲子園。いい形で勝って前半戦を終えたいですね」
と、金本監督。中軸に当たりが戻った状況に、西岡と、ロジャースが加わる。鳥谷を下げて、大山に三塁を経験させるなど、後半戦を見据えて、収穫の多いゲームになった。

 <阪神10-1中日>◇11日◇倉敷