2年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。2回に原口が先制2ランを放つと、先発・岩貞が7回を、ソロ本塁打の1安打だけに抑えた。8回には鳥谷が2点タイムリーを放ち、パ・リーグの首位・楽天に逃げ切り勝ち。
「あれで、勝利を確信できた。中谷が三振して、ベテランがフォローし、2点を取ってくれて、いい働きだった」
と、金本監督。

前夜のサヨナラ打に引き続き、ふたたび原口のバットが爆発した。0-0の2回一死一塁。初球をカンペキにとらえ、左中間席最深部に突き刺した。10試合ぶりの、5号先制2ラン。

「必死のパッチで打ちました。鳥谷さんの全力疾走で、内野安打をもぎとって。自分もつなぐ意識で、タイミングを合わせていきました」
風向きを頭に入れ、意識的に左翼方向へ飛ばした一発に価値がある。
「去年はフェンス直撃かそれくらいだったと思いますけど、ああやって入ったのは自信になりますね」
一時の不振を抜け、打棒を取り戻してきた。

「すみません、なかなか勝てなくて…。ようやくここに立ててホッとしているし、また、これからもこの声援を浴び続けたいと思います」
本拠地でのヒーロー・インタビューも、もちろん今季初。第一声は、謝罪だった。岩貞は帽子のつばに手をやり、ペコリと頭を下げた。

完全復活への光。立ち上がりから、終始安定した投球を披露。1.2回を三者凡退に仕留め、攻撃にリズムをつなげた。「サンケイスポーツ」によると、
「太一さんが分析してくれた通りに、配球をしてくれたので、思い切り腕を振っていけました」
ムチのように左腕をしならせ、直球、変化球を低めに集めた。3回に浴びたソロ本塁打のみで、その他の6イニングは、すべて3者凡退。球威十分の直球を相手の懐に投げ込み、チェンジアップを駆使して緩急も効かせた。1カ月半ぶりの3勝目を手にした。

福留がこん身のダイブでつかんだ。間違いなく試合の流れを引き寄せたワンプレーだった。美技で、岩貞を救った。金本監督は、
「孝介がああいうプレーをすると、チーム全体が締まる。ビッグプレーでしたね」
6回先頭で、その初球。岩貞が投じた外角球をとらえられた。通常の左翼手であれば、安打となっていたであろう打球。福留が果敢にダイビングキャッチを試み、獲物をグラブに収めた。
「たまたまグラブに入ってくれた」
と、謙遜したが、華麗な美技で敵の反撃の芽を摘み取った。鳥谷もまた、守備で球際の執念を見せた。8回の飛球だ。
「去年の話をしてなんだが、危なっかしいフライをみんな、捕っている。今日は、鳥谷も目測をちょっとね。慣れないポジションで、風が強い。でも、何とか捕った。去年はあれが捕れずに、落とした試合が何試合かあった。フライに強くなって、勝てるようになったのは、正直あるんじゃないか」
と、金本監督。

 <日本生命セ・パ交流戦:阪神4-2楽天>◇16日◇甲子園