原口がサヨナラ打!

時計の針は、午後10時前。2―2で迎えた延長10回、原口がしぶとく左前に落とし、サヨナラ打を放った。シャワーを浴びせられ、ずぶぬれで立ったお立ち台では、
「必死のパッチで、サヨナラやりました。絶対、僕がかえしてやろうと思っていました。(抜けた瞬間は)もうほんと、最高でした」
と、笑顔で振り返った。
「彼の勝負根性というか、集中力、恐れ入りますね」
と、金本監督。劇的な勝利で、通算100勝目を記録した。
「今日の勝ちがどうしてもほしかったので、それしか頭になかった」
延長10回は、四球の高山を手負いの4番・福留が執念のバントで送り、中谷が右前打。一死一、三塁で鳥谷が敬遠され、満塁となって原口が試合を決めた。なんとまあ、7番に、原口がいたのだ。
今季3度目のサヨナラ勝ち。西武相手に勝ち越しを決め、交流戦5割以上が確定。

中谷がプロ初の5安打の大暴れで、サヨナラ劇をお膳立て。1回に左前打を放つと、打ち出の小づちのように、次々とヒットが生まれた。6回の3本目のヒットは、隼太の同点適時打を呼び込んだ。そして延長10回、一死二塁でこの日5度目の打席に入ると、しぶとく右前打を放ち、好機を広げて原口のサヨナラ打につなげた。「サンケイスポーツ」によると、
「(10回は)自分がかえすつもりでした。しっかり打てたと思います」
と振り返った。
「5安打は、(アマ時代も)ないと思います」
と、“人生初”の快挙とサヨナラ勝ちの喜びをかみしめていた。

先発・メッセンジャーは、6回5安打2失点、5四球と、制球に苦しんだ。それでも、要所で粘り、6回121球で降板。鉄壁のリリーフ陣にマウンドを託した。7回から桑原、マテオ、そしてドリス、
「159キロ? 出たことは良かった」
最後は高橋とつなぐ無失点リレー。
「中継ぎとして、一番やってはいけないことをしてしまった。自分でつくったピンチ、反省の方が(大きい)」
高橋は飛び跳ねて、ほえた。延長10回、5番手で登板するも、先頭に四球を与え、その後二死三塁のピンチ。カウント1-2からの4球目。渾身の138キロ直球に、バットは空を斬る。気迫の投球が、サヨナラを呼び込んだ。2勝目。

<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-2西武>◇15日◇甲子園

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● <日本生命セ・パ交流戦:阪神2-4西武>◇14日◇甲子園

あと一打が出なかった。序盤に4点を先行され、5回に2点差まで迫るも、追いつけなかった。能見が、5回4失点で3敗目。3番・高山が7試合ぶりのマルチ安打。指を痛めているとみられる4番・福留も3試合連続安打を記録し、中谷と3人で5安打。打線の中心に勢いが出はじめ、少しずつではあるが調子は上向いている。