ヒーローは、また岡崎!

「なんか太一は、人生変わってきた。二つ続けてなんてね」
と、金本監督。3-3で迎えた延長11回、一死満塁のチャンスを迎える。ここで、前日のヒーロー・岡崎がフルカウントからの13球目を、左翼線に決着をつける一打を放った。

2点を追う9回に、無死満塁のチャンスを迎えた。糸原の二ゴロ、代打・原口の中前適時打で、
「一番いい真っすぐを打ち返したいという気持ちでした。なんとか三塁ランナーをかえしたかった」
土壇場で同点に追いつき、延長戦に突入。ドリス、マテオがそれぞれ1イニングを無失点で抑えた後の延長11回に、サヨナラのチャンスをつかんだ。

「サンケイスポーツ」によると、
「本当にインコースにきたら、当たろうというぐらいの気持ちで。何とかバットに当てようと思っていました」
ファウル! ファウル! またファウル! 根性で食らいつく。太一が、一死満塁から粘って13球目をとらえ、左翼線へプロ初のサヨナラ打を放った。ほえる。飛び出したナインからウオーターシャワーを浴びると、金本監督の分厚い胸に飛び込んだ。

前日のプロ初本塁打に続くお立ち台に、岡崎は、
「ありがとうございます! 昨日と一緒なんですけど、最高です!」
と、絶叫。サヨナラの場面は、
「スクイズかなと、正直思いました」
と笑いながら明かすと、
「(打てのサインに)これはいくしかない。フォアボールでもいいからと、食らいついていきました」
と、執念の一打を振り返った。そして、劇的勝利にわく甲子園のファンに、
「監督、コーチ、お客さん、誰も期待していなかったと思いますが、サヨナラやりました! また、応援よろしくお願いします!」

小野が好投し、7回2失点で降板した。プロ入り後、最長となる7回を投げ抜いた。
「きょうは変化球でストライクが取れたのが、良かったです」
103球の力投で、日本ハム打線を5安打2失点。7個の三振を奪い、粘り強さを見せつけた。プロ3度目の先発登板も、勝ち星がつくことはなかった。
「腕を振って直球を投げられたので、このピッチングを変えずに、次も腕を振って投げたい」
出来れば勝ちをつけさせてあげたかった。延長11回に登板したマテオが、5勝目を挙げた。

金本監督、激高がサヨナラ打を呼んだ? 延長11回無死一、二塁。代打・北條が投前にバントし、投手は三塁へ送球。二走・大和の足が一瞬、早く到達したように見えたが、判定はアウト。顔を紅潮させ、審判団に訴えた。

直前の鳥谷は、無死一塁からあわや二塁封殺の捕手前へのバントだったが、悪送球でチャンス拡大。直後、併殺打かと思われた原口の遊ゴロを、相手内野陣がまさかのミス。一喜一憂を繰り返すなかで満塁とし、最後は太一が決めた。これぞ、甲子園。

 <日本生命セ・パ交流戦:阪神4-3日本ハム>◇4日◇甲子園