3本塁打で、がっちり首位キープ。同点の6回に中谷が、プロ初の2試合連発となる4号V弾。5番起用した金本監督の采配に、ズバリと応えた。福留と、鳥谷のベテランにも1発が飛び出す快勝で、貯金「9」。

メッセンジャーが、9安打を浴びながらも粘りの投球で、リーグ単独トップとなる無傷の5勝目だ。毎回のように走者を背負ったが、150キロを超える速球と、スライダー、カーブの緩急を駆使し、7回1失点でしのいだ。
「特に、前半は我慢我慢だった。(4回に)点を取られてしまった後に、取り返してくれて感謝している」
と、好調な打線に感謝しきりだった。球団広報からヒーロー・インタビューの打診を受けたさい、
「ヒーローは、ホームランを打った中谷だよ」
と答えたもんだ。

その中谷は、「サンケイスポーツ」によると、
「いい一本になったと思う。しっかりとらえられているので、継続していきたい」
と、笑顔だ。

変化球をとらえると、打球はぐんぐん伸びて阪神ファンの待つ左翼席へ。その前の福留の打席で、一走・糸井が飛び出して盗塁死していた。ベテランの失敗を救い、連勝ストップ後の大事な試合で、ふたたび進撃ラッパを鳴らす号砲となった。
「後ろに信頼できるバッターが並んでいるので、つなぐ気持ちで」

走者としても、激走で先制ホームを奪うなど、4回二死では二塁内野安打を放ち、鳥谷の左中間二塁打で、一気生還。高代ヘッドコーチがぐるぐる回す腕に、
「足がもつれました。なんとか先制点につながってよかった」

打って、走っての大活躍で、チームの勝利に貢献した。「一塁・五番」が固まらないなか、一塁に加え、福留休養日や、高山不振時を埋めてくれる中谷はもはや欠かせない存在だ。

さても、7回の好機で追加点を奪えず、そのウラはメッセンジャーが粘って無失点。1点リードのまま迎えた8回だった。一死から追い込まれながらも、右翼席への5号ソロ弾となり、リードを広げた。
「次の1点が大事だと思っていたので、ホームランになってくれてよかったです。(凡退した)その前の打席も感じは悪くなかったので、自分を信じて打ちました」
と、福留。2点差に広げる、価値あるひと振りが飛び出した。

つづいて、ダメ押しとなるソロアーチを右翼席にたたき込んだ鳥谷。二死から、1ストライクからの2球目。内寄りの144キロ直球を、迷いなく振り抜いた。4回の先制二塁打に加え、今季33試合、133打席目で待望の第1号だ。
「(本塁打を)狙って打ったことはない。出合い頭。たまたまです」

それと、7回の守備から二塁に入った大和が、大ファインプレーをみせた。3点リードの9回一死で、ドリスが右中間を破られる打球を浴び、一気に三塁を狙われたが、糸井からの中継プレーで三塁へダイレクト送球。憤死させた。金本監督は会見の最後に、
「あとは、大和のレーザービーム。あんな中継、初めてみた。すごい! 」
と絶賛した。

 <DeNA1-4阪神>◇12日◇横浜

過去の試合;
● <巨人9-7阪神>◇10日◇東京ドーム

岩貞が、大炎上。プロワーストの1試合4被弾で、KO。それでも、7点ビハインドの展開から驚異の粘り腰で、最後は2点差まで追い上げた。