秋山、気迫熱投!

秋山が7回2失点で、7年ぶりの巨人戦白星を、菅野と投げ合って勝ち取った。被安打6、四死球1、失点2。今の勢いが本物かを試す、絶好の試合。20勝セ・リーグ一番乗り。貯金は、3年ぶりの「9」。

「やっぱり特別な緊張感がありました」
と、本音もこぼした。プロ初登板初先発の東京ドームでKOされ、ベンチで号泣していた19歳の少年が、たくましく成長した。

6連勝を呼び込んだ。重い速球で押し込み、カーブ、カットボール、フォークも効いた。大仕事に、「サンケイスポーツ」によると、
「意識のなかでは対菅野さんというより、対打者と思っていたけど、球界一の投手と週の最初に投げる緊張感はすごかった」
と、胸を張った。金本監督は、
「一番は秋山がよく菅野相手に投げ勝ってくれた。気持ちが前面に出ていた」
と絶賛した。

タイムリーは、試合開始わずか4分で、糸井のバットから飛び出した。
「先制につながってよかった。数少ないチャンスで、追い込まれていたので。結果が出てよかった。3連続完封してる投手。点を取っていこうと、みんなで言ってたので」

1回、先頭の高山が、フルカウントから左翼線ギリギリに落とす二塁打。内角球に完全に差し込まれながらも体を回転させ、打球を左翼線内に落とした。6球すべて内角を突かれ、スライダー、カットボールなど厳しい攻めをされながらも、「H」ランプを灯した。
「あれが精いっぱいでした」

北條が1球で投前犠打を決め、一死三塁。5~7日の前カード、広島3連戦(甲子園)を3連勝した勢いのまま若手が暴れまわり、糸井が決めた。2ストライクからの3球目。菅野のこの日、わずか10球目。内角へ食い込んでくる変化球を、グッと体を残し、クルッとまわってさばいた。ライナーが右前に弾み、高山が生還。

さらに、なおも二死一塁から右前打でチャンスを演出したのは、4試合ぶりにスタメン起用した原口だった。
「豪快に中谷とか、慣れないキャンベルが立つよりは、しぶとくチャンスでボテボテと三遊間とか、ライト前にグシャッとかタイムリーを打てるのが原口」
と、金本監督。期待通りに鳥谷の適時打につなげた働きだった。

1点差に迫られた直後の3回一死一塁だった。初球の148キロ。真ん中近くのツーシームを見逃すはずがなかった。まるでスーッと白い糸を1本引くような弾道。最前列に打球が吸い込まれた。
「あれだけいい投手なので、1打席に1球甘い球があるかないか。菅野投手にしたら失投だと思いますが、それを決められました」
福留が、菅野から4号2ランを放ち、G倒を決定づけた。

<巨人2-4阪神>◇9日◇東京ドーム

※ メッセンジャーが9日、3、4月の月間MVPを受賞した。3月31日広島戦で開幕星を挙げるなど、5試合に登板して4勝無敗、防御率1・95。13年7月以来、2度目の受賞となった。