北條2発、上本決勝弾!

3本塁打で接戦を制し、勝率を5割とした。まあまあ、とにかく勝てた。
「うちらしくない点の取り方だったが、いい所で出てくれて良かった」
と、金本監督。今季、甲子園初勝利を飾った。

「北條劇場」の始まりは、2回だった。ニ死から高め直球を完ぺきにとらえた打球は、バックスクリーン左に飛び込んだ。1号ソロで、先制。
「追い込まれていたので、三振しないことを心がけ、タイミングだけ合わせて打つことができました」
着弾とともに突き上げた右拳が、「苦悩」からの脱出を告げていた。7回に3点を奪われ、逆転されたものの、2点を追うそのウラ、一死から鳥谷が右前打で出塁。続く北條が、劣勢をはね返す起死回生の2発目となる2ランを左翼ポール際へ運んで同点とした。「サンケイスポーツ」によると、
「飛んでいったところを見て行けっ、と叫んだ。入ってくれて良かったです」
内角137キロシュートを、本能でさばいた。肘をたたんでとらえて軸回転すると、打球は左翼ポール際を、そのままオーバーフェンス。1試合2発がプロ初なら、甲子園でのお立ち台も自身初。

さらに、同点で迎えた8回、
「まさかという感じで自分でもびっくりしました」
と、先頭で打席に入った上本。左越えに勝ち越しの決勝ソロを放った。直前の6回無死一塁の第3打席で送りバントを失敗(投ゴロ)していたが、引きずることなく即座に取り返した。

「しっかりと高さを意識して投げることができました」
と、能見は、その言葉通り、高低や左右のコースを丁寧についた。1点リードで迎えた7回だった。能見、無念の降板。ボークを取られ無死二塁に。さらに、舞い上がった打球は右前でポトリと落ちる同点適時打。こここで交代が告げられた。2番手・桑原が二死一、二塁から、2点二塁打を浴びたため、6回0/3を4安打3失点でマウンドを降りた。

「8回から行く準備はしていたよ。結果的にいい流れを呼べてよかったよ」
と笑顔で振り返った。8回のマテオ、9回のドリスがそれぞれ無失点に抑えて逃げ切った。

「うん。勝負にいったんでね。打てる確率として、今、中谷の方が確率があるかな、と」
と、金本監督。“非情采配”!? 高山に代打。3-3の7回二死二塁。高山に、代打・中谷を告げた。高山は前打席、6回に二塁内野安打を放っており、打撃の状態は悪くはなかった。代打を出されるのは今季初。しかし、中谷はあえなく三邪飛に倒れた。
「高山にしても、やっぱり悔しい思いをそこでしないと。我慢して使い続けるのも育成かもしれないけど、外されて悔しい思いをするのも、僕は育成のひとつだと思っているんでね」
高山に成長を促す愛のムチ!?

 <阪神4-3巨人>◇9日◇甲子園

△ <阪神-巨人>◇8日◇甲子園

「(中継ぎが休めたという)そういう面では、ホッとしている。恵みの雨ですね」
と、金本監督。降雨ノーゲーム。青柳が3回途中を、1安打無失点と好投も、福留休養で、「5番・右翼」・中谷、原口も今季初めて4番起用も、雨らめし。

● <阪神3-5巨人>◇7日◇甲子園

 今季初の甲子園を白星で飾れず。相変わらず先発がピリッとしない。先発・岩貞、初回またも乱調。5回9安打4失点。が、2回以降の4イニングで9奪三振と、岩貞らしさも見せた。降り注ぐ雨が冷たく感じる。

 雨中のお見合い。1回一死満塁から左中間への飛球を甲子園デビューの糸井と、高山が捕れず、先制点を献上した。6回には鳥谷の悪送球で、チーム失策は早くも両リーグ・ワーストの10個目。

 18打席ぶりの安打が、反撃ののろしとなる今季初タイムリー。調子を落としていた4番・福留に待望の一本が出た。先発全員安打でも、負け。