糸井、一振りで決めた!

「阪神は、1番のチームや、と思っています」
糸井が一振りで決めた。同点で迎えた7回ニ死一、二塁、直球を振り抜きドーム5階席に突き刺した。金本監督は、
「ああいう場面で1発打てるというのは、3番バッターとしては最高。ぼくと比べたら失礼です。全然ぼくより上です」
と、賛辞を送った。

バットを放り投げたまま、糸井が動かない。どこまでも力強く伸びていく放物線を見つめた。右翼5階席に消える特大弾に、右手で天をさした。「サンケイスポーツ」によると、
「手応えは完ペキでした。ここしかないと思っていました」
3試合連続本塁打で、開幕から5試合連続打点。窮地を救った。今でも右腕の打撲を負い、腫れは残るが、トレーナーらとの話し合いを重ねて戦列を退くことはなかった。

7回無死一、二塁のピンチを残してベンチに下がる秋山に、ドーム全体から拍手がおこった。最速148キロの直球を主体に、6回0/3を、6安打1失点の好投。白星こそ持ち越したが、勝ちに値する熱投だった。
「立ち上がりからしっかり、気持ちを入れて投げられました。腕もよく振れたし」
そんな勝敗を左右する局面で、遊ゴロに仕留めると、マウンド上の桑原はグラブを激しく叩いた。2番手・桑原が好救援を見せ、7年ぶりの白星を挙げた。
「桑原で十分抑えてくれると思っていた」
と、金本監督は厚い信頼を寄せていた。秋山が無死一、二塁のピンチを招くと、桑原投入を決断。右腕の力に賭けた。
「昨日は打たれていたんで、やり返したかった。ピンチのところでいったので、なんとか抑えたいと思っていました」
と振り返った。

そして、髙山。残念ながら、最後変えられちまったな。いくら髙山の打撃力が高いといっても、主力と呼べるにはまだまだ、といったところなのかな。

<阪神4-1ヤクルト>◇5日◇京セラドーム大阪

過去の試合;
● <阪神1-3ヤクルト>◇4日◇京セラドーム大阪

シーズン初先発の藤浪、大乱調。5回5安打2失点も、毎回の9四死球と乱れに乱れた。あげくには、5回には、死球を与えたことで両軍が入り乱れての大乱闘に発展。矢野燿大作戦兼バッテリーコーチが退場処分となった。3連敗。
「もう、ピッチングになってないもんな。ストライクが入らないんだから、どうしようもない」
と、金本監督はバッサリ。たった一人、糸井は元気だ。2日に死球も、2戦連発。開幕から、4戦連続打点。

● <広島9-1阪神>◇2日◇マツダスタジアム

四球の多さと、失策の多さ。3連戦で、「失策8」。不運、能見は3回1/3、8安打4失点で降板。岩崎も今季初登板で苦しんだ。3点ビハインドの7回から登板し、2イニングを4安打3四死球で5失点(自責2)。

野手の守りのミスも含めて、反省点がはっきり見えた3試合だったが、前向きな材料もある。糸井のソロによる1点に終わったが、開幕から2戦連続で2ケタ安打を記録するなど打線の状態は悪くない。

● <広島9-8阪神>◇1日◇マツダスタジアム

両軍合わせ9回まで26四球の泥仕合。あげくは延長10回にサヨナラ敗戦。
「勝たせてあげたようなもの」
5時間24分のタクトを終えた金本監督は、怒りを通り越してあきれ顔だった。
初回に4点を先制する最高のスタートだったが、13四球、4失策などで自滅。延長10回、糸原の失策が絡んでサヨナラ負けを喫した。